【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):人・夢・技術、エーアイ、リズム
人・夢・技術 <日足> 「株探」多機能チャートより
人・夢・技術グループ<9248>が続急伸した。26日の取引終了後、23年9月期の期末配当予想と配当政策の変更を発表。株主還元姿勢を評価した買いが入った。同社はこれまで40円としてきた期末一括配当予想を60円(前期は66円)に大幅に増額した。また、新たな配当政策では「配当額60円と配当性向35%に基づく配当額の高い方」を目安として、安定的な配当を行う基本方針を示した。従来は、「配当額40円と配当性向25%に基づく配当額の高い方」を目安としていた。あわせて同社は、クラウドサービスの販売などを手掛けるニックス(東京都渋谷区)の株式を取得し、完全子会社化することも発表した。
■エーアイ <4388> 1,268円 +69 円 (+5.8%) 本日終値
エーアイ<4388>が4営業日ぶりに急反発。同社は26日、テキスト・音声・画像・動画などの生成系AIモデルの研究開発に強みを持つrinna(東京都渋谷区)と、「バーチャルヒューマン」の販売パートナー契約を締結したと発表。rinnaが開発するAIアバターを使った動画編集のプラットフォーム「バーチャルヒューマンソリューション」は、人間のようなリアルな見た目・自然な発話・表情変化などの感情表現ができるAIアバターを使った動画編集のプラットフォーム。rinnaの「バーチャルヒューマンソリューション」ならびに、エーアイの音声合成技術とコラボレーションしたソリューションの提案を行うことにより、顧客の課題解決に努めるとしている。
■リズム <7769> 1,676円 +42 円 (+2.6%) 本日終値
リズム<7769>が続伸。26日の取引終了後、車載関連製品の製造などを手掛ける翔栄(群馬県伊勢崎市)から、マスク製造事業を除くすべての事業を譲り受けることを決めたと発表した。翔栄は欧米の自動車部品大手との取引関係を持つことから、今後の事業拡大を期待した買いが入ったようだ。タッチパネルや各種ミラーなどの開発・製造・販売を手掛けてきた翔栄は、ヘッドアップディスプレイや先進運転支援システムの開発にも取り組んできた。リズムは車載関連分野での売り上げと利益の拡大につなげる方針。譲受価格は非公表とする。24年3月期の連結業績において、負ののれん発生益の計上を見込むが、金額については精査中としている。
■エルテス <3967> 1,065円 +25 円 (+2.4%) 本日終値
エルテス<3967>が反発。26日の取引終了後、子会社JAPANDXが、DX開発支援を手掛けるプレイネクストラボ(東京都品川区)の全株式を7月3日付で取得し、子会社化すると発表しており、好材料視された。JAPANDXとプレイネクストラボが合流することで、自治体DXソリューションの連携による機能拡充や、自治体ネットワークの急拡大によるサービスの販売促進、自治体・企業からのニーズが大きいDX人材派遣サービスの拡大など、さまざまなシナジー創出が期待できるという。取得価額は4億6590万円。なお、同件による24年2月期業績への影響は精査中としている。
■バルテス <4442> 3,565円 +75 円 (+2.2%) 本日終値
バルテス<4442>が反発。26日の取引終了後、子会社バルテス・モバイルテクノロジーが、新しい体験型メタバースプラットフォーム「VMVerse」を公開したと発表しており、好材料視された。「VMVerse」はBtoBtoC向けに作られたメタバースプラットフォームで、バーチャルイベントの主催・出展・来場管理やバーチャルショッピングモールなどを、VRデバイス・パソコン・スマートフォンのブラウザで利用可能。また、外部インターフェースで決済機能やマーケティングツールとの連携もできるという。なお、バルテスモバイルでは、6月28~30日に東京ビッグサイトで開催される「第1回メタバース総合展 夏」に「VMVerse」を出展する。
■メタリアル <6182> 1,998円 +40 円 (+2.0%) 本日終値
メタリアル<6182>が高い。26日の取引終了後、子会社ロゼッタが東洋経済新報社(東京都中央区)と共同で、チャットGPTに学習させた四季報の情報をもとにスピーディーにユーザーが求める回答が得られる「四季報AI」の開発を始めると発表。東洋経済の投資情報誌「会社四季報」の情報をAI(人工知能)に学習させ、企業の事業進捗や業績をもとにした分析を高精細に行い、信頼性の高い回答を可能にする。過去の情報とのデータ比較が容易になるほか、条件に当てはまる企業のスクリーニングや市場トレンドの分析などができるという。7月にベータ版の公開を予定している。
■オータケ <7434> 1,726円 +33 円 (+2.0%) 本日終値
オータケ<7434>が後場上昇。午後1時ごろ集計中の23年5月期単独業績について、売上高が従来予想の275億円から292億8400万円(前の期比10.0%増)へ、営業利益が7億5000万円から8億8400万円(同47.3%増)へ、純利益が6億5000万円から8億2200万円(同55.1%増)へ上振れて着地したようだと発表しており、好材料視された。バルブ、継手を中心に管工機材の価格改定が継続するなか、商品仕入れを増やして保管量を引き上げるなど、商品供給力の強化を図ったことが奏功。また、各企業の設備投資案件に対して積極的な営業活動を推進したことも寄与した。なお、業績の上振れに伴い期末一括配当予想を28円から33円へ引き上げた。
■モビルス <4370> 583円 +10 円 (+1.8%) 本日終値
モビルス<4370>が5日ぶりに反発。26日の取引終了後、23年8月期の単独業績予想について、最終損益のみ2億7600万円の赤字から2億2600万円の赤字(前期1億2600万円の黒字)へ上方修正したことが好感された。保有する投資有価証券の一部を売却するのに伴い、第4四半期に特別利益を計上することが要因としている。なお、売上高17億5200万円(前期比11.6%増)、営業損益1億9000万円の赤字(前期1億8100万円の黒字)は従来見通しを据え置いている。
■プロパティデータバンク <4389> 1,982円 +32 円 (+1.6%) 本日終値
プロパティデータバンク<4389>は反発。26日の取引終了後、成長ドライバーの一つとして位置付けている不動産文書管理BPO事業の提供を開始したと発表しており、好材料視された。ドキュメントの管理に関する業務フロー設計・コンサルティングから分類体系の整理とドキュメントの電子化・クラウド環境での保管、プロパティマネジメント会社からの報告書類の管理などのマネジメント業務など業務フローの設計から実際の管理業務まで一貫して行う。フロー設計などのコンサルティング部分をプロパテDBが行い、実務部分を子会社プロパティデータテクノスが担当するとしている。
■ティアンドエス <4055> 2,893円 +16 円 (+0.6%) 本日終値
ティアンドエス<4055>が25日移動平均線を足場に続伸、一時100円を超える上昇で3000円台回復を目前に捉える場面があった。切り返し波動を鮮明としている。製造業の生産管理システムの開発・運用を主力とし、特に最先端半導体工場向けの受託開発で優位性を持つ。主要顧客はキオクシアで、日立製作所<6501>やソニーグループ<6758>とも取引関係が厚い。TSMC<TSM>とソニーGが連携する熊本工場では既に受注実績がある。T&Sは本社を横浜市に構えており、韓国サムスン電子が同市に開発拠点を設立する方向にあることで、同社にとっては地の利が意識される。また、最先端工場向けシステムで実績が高いことから、日の丸半導体会社ラピダスが北海道に建設する最先端半導体の製造工場でも受注獲得期待がある。
●ストップ高銘柄
ARアドバン <5578> 4,290円 +700 円 (+19.5%) ストップ高 本日終値
オンコリス <4588> 780円 +100 円 (+14.7%) ストップ高 本日終値
以上、2銘柄
●ストップ安銘柄
など、1銘柄
株探ニュース