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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):川崎汽、フリュー、マイクロ波

川崎汽 <日足> 「株探」多機能チャートより
■川崎汽船 <9107>  3,744円  +386 円 (+11.5%)  本日終値  東証プライム 上昇率トップ
 川崎汽船<9107>が急騰したほか、日本郵船<9101>、商船三井<9104>、NSユナイテッド海運<9110>など海運株が軒並み高に買われた。「海運」は業種別騰落で33業種中、断トツの値上がり率となっている。前日の米国株市場ではハイテク系グロース(成長)株への売り圧力が強まり、ナスダック総合株価指数の下げが目立った。これを受けて東京市場でもグロース株に向かい風の強い地合いとなっている。一方、これと入れ替わる形で低PBR銘柄などバリュー株を物色する動きが再燃している。海運株は川崎汽をはじめ低PBR、高配当利回り銘柄の宝庫で、資金シフトの有力対象となっている。鉄鉱石や石炭、穀物などを運ぶばら積み船市況の総合的な値動きを表すバルチック海運指数が6月上旬を境に底入れ反転を明示し、前週末時点で1240と約1カ月ぶりの水準まで戻していることも追い風となっている。

■フリュー <6238>  1,212円  +109 円 (+9.9%)  本日終値  東証プライム 上昇率2位
 フリュー<6238>が4日ぶりに急反発した。SBI証券が26日、フリューの目標株価を1800円から1920円に引き上げた。投資判断は「買い」を継続する。クレーンゲームの景品やフィギュアが好調に推移するなか、商材の卸価格の値上げなどが奏功し、収益性は改善しているとの見方を示す。更に、大ヒット中のアニメ「推しの子」関連の商材の発売も予定されており、今後同社株が注目を集める可能性があると指摘した。SBI証券はフリューの24年3月期の営業利益予想を28億1700万円から32億4800万円に見直している。

■マイクロ波化学 <9227>  2,030円  +159 円 (+8.5%)  本日終値
 マイクロ波化学<9227>が続伸。この日朝方、三井物産<8031>との間でマイクロ波を用いた低炭素リチウム鉱石製錬技術の共同開発契約を締結したと発表しており、これが買い手掛かりとなった。この共同開発ではリチウム製錬におけるCO2排出の主要因となっている煆焼(かしょう)のプロセスを電化し、環境負荷の低い、世界初となるマイクロ波を利用したリチウム製錬技術の確立に取り組む。2026年の商用化を目指す。

■JSR <4185>  4,215円  +281 円 (+7.1%)  本日終値  東証プライム 上昇率6位
 JSR<4185>は前日に続き物色人気が集中している。前日は大量の買い注文で取引時間中に商いが成立せず、ストップ高で買い物を残す展開となったが、きょうも気配値のまま株価水準を切り上げる展開に。政府系ファンドの産業革新投資機構(JIC)が同社を約1兆円で買収するとの報道を受け、上値を見込んだ投資マネーを呼び込んだが、前日取引終了後には産業革新投資機構がTOB(株式公開買い付け)を実施し、非公開化を目指すことを発表した(買い付け開始時期は12月下旬メド)。TOB価格は1株4350円で26日終値を10.6%上回る水準であり、ここを視野に入れた短期マネーが流入している。

■FRONTEO <2158>  807円  +28 円 (+3.6%)  本日終値
 FRONTEO<2158>が大幅高。同社はきょう、ハッシュ化した機密情報を自社開発AIエンジン「KIBIT(キビット)」で解析する新たな技術を開発(特許申請中)したと発表。この技術は、ハッシュ化データをKIBITが解析し、データ一式から調査目的に必要な情報のみ(例えば、ドキュメントの証拠との関連度合い、ドキュメント内の注目箇所、あるいはAI解析モデル)を獲得。獲得した情報を元データと照合し、必要な部分を特定すれば、企業・専門家は情報流出のリスクを減らし、膨大なレビュー作業を効率的に行うことができるという。

■壱番屋 <7630>  5,580円  +120 円 (+2.2%)  本日終値
 壱番屋<7630>が続伸し、年初来高値を更新した。同社は26日取引終了後、24年2月期第1四半期(3~5月)の連結決算を発表。営業利益は前年同期比2.4倍の12億5800万円となり、上半期計画の18億1000万円に対する進捗率が69.5%に達したことが好感されたようだ。売上高は同14.2%増の128億9400万円で着地。直営店とフランチャイズ加盟店を合計した国内店舗の既存店ベースの売り上げが好調だったほか、前期に実施したベースのカレーソースと一部のトッピングなどの値上げ効果で客単価が上昇したことなどが寄与した。なお、上半期及び通期の業績予想については従来計画を据え置いている。

■クレスコ <4674>  2,069円  +32 円 (+1.6%)  本日終値
 クレスコ<4674>が堅調。27日、同社が出資するインド法人が、同国初のAIテクノロジーマッチング機能を搭載した新卒学生向けジョブポータルサイトを開設したと発表した。市場の成長が見込まれるインド向け事業とあって、収益貢献を期待した買いを誘う材料となった。インド法人のCognavi India(コグナビインディア)が22日に同サイトを立ち上げた。新卒学生と現地の企業を直接つなぐインフラが十分に整備されていないインドでは、学生は限られた情報をもとに就職を決めなければならず、履歴書のフォーマットが統一されていないなどの課題もあった。同サイトはレジュメビルダーや職種マッチングといった機能を提供。AIの活用により、学生と企業のベストマッチングを可能にする。サービス展開エリアについては順次、インド全土に拡大していく計画としている。

■フォーラムE <7088>  1,200円  +18 円 (+1.5%)  本日終値
 フォーラムエンジニアリング<7088>が続伸。午前9時30分ごろ、インド子会社のコグナビインディアが、インドにAIテクノロジーマッチングを駆使した就職支援サイト「Cognavi(コグナビ)」をオープンしたと発表しており、好材料視された。同社によると、インドでは新卒学生と企業を直接つなぐインフラがまだ整備されていないことなどを要因として新卒学生の就職率は40%程度にとどまっていることから、「Cognavi」はまず人口7000万人、300校以上の大学を有するタミル・ナドゥ州から新卒学生の就職活動を支援するサイトとしてオープン。その後、インド全土へとサービス展開エリアを広げるとしている。なお、AIマッチング技術を活用したジョブポータルサイトはインドでは初めてとなる。

■イーエムシステムズ <4820>  794円  +11 円 (+1.4%)  本日終値
 イーエムシステムズ<4820>が底堅い。26日の取引終了後、薬局向け業務システムの開発・販売を手掛けるユニケソフトウェアリサーチ(東京都港区)とその管理目的会社の全株式を取得することを決めたと発表した。事業拡大につながると受け止めた投資家の買いが入ったようだ。業務提携先のJMDC<4483>から株式を取得する。ユニケソフトウェアリサーチは2500軒を超える薬局にシステムを提供し、三大都市圏において高いシェアを持つ。同社の「P-CUBE」ブランドなどを取り込み、顧客基盤の拡大と薬局現場におけるDX(デジタルトランスフォーメーション)の推進につなげる。

■東洋建設 <1890>  1,070円  +9 円 (+0.9%)  本日終値
 東洋建設<1890>は強弱観が対立し、ややボラティリティが高まっている。この日開かれた株主総会で、同社の大株主である任天堂創業家の資産運用会社ヤマウチ・ナンバーテン・ファミリー・オフィス(YFO)が提案した取締役候補案が可決されたと伝わった。YFO側が提案した7人と、会社側が提案した6人の計13人が取締役に選任されたという。YFOは東洋建に対しTOB提案を昨年行った経緯があり、今回の取締役選任を受けて思惑が錯綜しているようだ。

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