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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):そーせい、さくらネット、瑞光

そーせい <日足> 「株探」多機能チャートより
■そーせいグループ <4565>  2,460円  -700 円 (-22.2%) ストップ安   本日終値  東証プライム 下落率トップ
 そーせいグループ<4565>がストップ安。同社は27日、米ファイザー<PFE>が「ロティグリプロン」の開発を継続しないことを決めたと発表した。減量薬のロティグリプロンは、そーせいとの研究開発提携を通じ、ファイザーにより第2相臨床試験が行われていた。発表を受け、失望感が広がったようだ。ファイザーは糖尿病と肥満に対するもう1つの治療薬である「ダヌグリプロン」の開発を優先する。そーせいは、ロティグリプロンの臨床開発に関する費用を負担していないことから、23年12月期の業績に及ぼす重大な影響はないと見込む。今後開示すべき事項があれば、速やかに公表するとした。

■さくらインターネット <3778>  1,120円  -64 円 (-5.4%)  本日終値  東証プライム 下落率6位
 さくらインターネット<3778>は大幅5日続落。東京証券取引所が26日の取引終了後、信用取引による新規の売り付け及び買い付けに係る委託保証金率を27日売買分から50%以上(うち現金20%以上)とする臨時措置を実施すると発表。また、日本証券金融も貸借取引自己取引分及び非清算参加者ごとの清算取次貸借取引自己取引分の貸借担保金率を27日売買分から50%(同20%)にすると発表した。これらの発表を受けて、信用取引による取引負担の増加で、個人投資家からの資金流入が細るとの警戒感から売られたようだ。

■瑞光 <6279>  1,230円  -66 円 (-5.1%)  本日終値  東証プライム 下落率8位
 瑞光<6279>が大幅安で4日続落した。26日の取引終了後に発表した24年2月期第1四半期(2月21日~5月20日)の連結決算は、売上高が前年同期比12.8%増の40億1900万円。一方、営業損益は3億6100万円の赤字となった。同社は例年、第1四半期の業績が落ち込む季節性があるが、営業赤字額が前年同期(2億2200万円)から拡大したことが嫌気されたようだ。受注済み案件が順調に売り上げとして計上され、大幅な増収となった。大人用紙おむつ製造機械が引き続き好調に推移したという。半面、難易度の高い受注案件において追加改造が発生し、原価率が上昇。損益を押し下げる要因となった。

■オークワ <8217>  836円  -39 円 (-4.5%)  本日終値
 オークワ<8217>が反落。26日の取引終了後に24年2月期第1四半期(2月21日~5月20日)の決算を発表し、営業利益は前年同期比97.7%減の600万円と大幅減益だった。通期で増益を見込んでいるだけに、これが嫌気され売られている。新規出店による初期投資費用が響いた。売上高は同0.2%増の582億3800万円だった。なお、通期の増収増益見通しは据え置いている。

■野村不HD <3231>  3,457円  -62 円 (-1.8%)  本日終値
 野村不動産ホールディングス<3231>や住友不動産<8830>、三菱地所<8802>が軟調。日本経済新聞電子版は26日夜、「国税庁が『マンション節税』や『タワマン節税』の防止に向け、相続税の算定ルールを見直す方針を固めた」と報じた。マンション市況への影響などを警戒した売りが出たようだ。報道によると、タワーマンションは高価格の高層階ほど実勢価格と評価額の差が大きくなる。この差を使った節税策について、相続税負担の不公平性が指摘されるなか、実勢価格を反映する新たな計算方式を導入。評価額と実勢価格の乖離が約1.67倍以上の場合には評価額が上がり、税額が増える見通しとなるという。同庁は財産の評価方法を定めた通達を今年中に改正し、2024年1月1日以降の適用を目指すとしている。

■しまむら <8227>  13,965円  -80 円 (-0.6%)  本日終値
 しまむら<8227>が3日続落した。26日の取引終了後に発表した24年2月期第1四半期(2月21日~5月20日)の連結決算は、売上高が前年同期比5.2%増の1571億500万円、営業利益が同0.6%減の145億3300万円となった。これまで公表された月次の売上速報では増収基調を維持したとあって、市場の一部では営業増益での着地を見込む向きもあったが、減益の結果となったことを嫌気した売りが膨らんだ。朝安後は押し目買いが入りプラスに転じる場面もあったが、5日移動平均線を上回る水準を定着しきれず、再び軟化した。賃上げの実施により人件費が増加したほか、電気料金の値上げも響き、販売費及び一般管理費が増加した。会社側は粗利確保の施策は順調に進行しており、販売管理費も巡航速度内との見方を示している。

■THEグローバル社 <3271>  253円  +35 円 (+16.1%) 一時ストップ高   本日終値
 THEグローバル社<3271>が急騰。同社は首都圏を主軸にマンション分譲を展開するほか、京都などを中心にホテル事業も展開している。マンション販売が好調なほか、収益物件売却も会社側想定を上回って推移しており、26日取引終了後に23年6月期業績予想の上方修正を発表した。最終利益は従来計画の8億3800万円から14億6500万円(前期比3.2倍)予想へ大幅増額しており、これがサプライズとなって株価を押し上げている。時価予想PERは5倍前後と株価指標面からも割安感が顕著となっている。

■三東工業社 <1788>  4,285円  +525 円 (+14.0%) 一時ストップ高   本日終値
 三東工業社<1788>は一時ストップ高。26日の取引終了後、23年6月期の期末一括配当予想について、60円から90円(前期70円)へ引き上げたことが好感された。普通配当60円に加えて、特別配当30円を実施する。

■ショーケース <3909>  384円  +32 円 (+9.1%) 一時ストップ高   本日終値
 ショーケース<3909>が急反発。26日の取引終了後、オンライン本人確認/eKYCツール「ProTech ID Checker」の新機能として、開発不要の公的個人認証サービス機能「ProTech マイナンバーIC認証」をリリースしたと発表しており、好材料視された。「ProTech マイナンバーIC認証」は、SaaS型のオンライン本人確認/eKYCツール「ProTech ID Checker」が提供する公的個人認証サービス機能で、WebサイトにJavaScriptのタグを挿入するだけの開発不要でサービス利用が可能であることに加えて、エンドユーザーがマイナンバーカードを持っていない場合や、公的個人認証サービスに必要なパスワードを覚えていない場合などに、別の本人確認書類を用いた認証方法を促すことが可能な点が特徴。まずは、NOVASTO(大阪府吹田市)の小売・リユース業専門クラウドPOSシステム「ReCORE」へ採用が予定されている。

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