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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):東エレク、ネクスジェン、ガイアックス

東エレク <日足> 「株探」多機能チャートより
■東京エレクトロン <8035>  19,775円  +155 円 (+0.8%)  本日終値
 東京エレクトロン<8035>やアドバンテスト<6857>、レーザーテック<6920>など半導体関連株が堅調。22日の米国市場で台湾積体電路製造(TSMC)ADR<TSM>やアプライド・マテリアルズ<AMAT>などが値を上げフィラデルフィア半導体株指数(SOX)が反発した。これを受け、日本の半導体関連株も底堅く推移している。ただ、前日ストップ安と急落したソシオネクスト<6526>はきょうも下落しており軟調な値動きが続いている。

■マーベラス <7844>  669円  +2 円 (+0.3%)  本日終値
 マーベラス<7844>が反発。22日の取引終了後、ニンテンドースイッチ向け完全新作アクションRPG「FREDERICA(フレデリカ)」を9月28日に日本及びアジア地域で発売すると発表したことが好感された。「FREDERICA」は言葉が奪われた世界を舞台に、7人の主人公がダンジョンに潜むマモノと戦いながら、かつて言葉を奪った王が潜むというダンジョンの最深部を目指すアクションRPG。北米・欧州地域では10月4日の発売を予定しているという。同時に、ニンテンドースイッチ向けファッション&コミュニケーションゲーム「ファッションドリーマー」を11月2日に日本及びアジア地域で発売すると発表した。「ファッションドリーマー」は、舞台となる仮想空間「イヴ」で、自分のアバターで自由に着せ替えをしてオシャレを楽しめるだけでなく、「ミューズ」と呼ばれるイヴ内のさまざまな人との交流が楽しめるゲーム。なお、北米及び欧州地域では23年内の発売を予定している。

■岡部 <5959>  765円  -30 円 (-3.8%)  本日終値
 岡部<5959>が軟調。22日の取引終了後、23年12月期の連結業績予想の下方修正を発表した。最終利益の見通しをこれまでの38億9000万円から23億2000万円(前期比39.7%減)に引き下げ、嫌気されたようだ。売上高は820億円から793億円(同3.2%増)に見直した。建設関連製品事業は想定通りに推移しているとする半面、米国では利上げに伴う住宅市場の低迷により、建設資材の販売が予想よりも落ち込んだという。米国の自動車関連製品事業では、バッテリー端子製品が低迷し、訴訟の提起に応じるための弁護士費用も増加。これらの影響を業績予想に反映した。

■マツダ <7261>  1,365円  -12.5 円 (-0.9%)  本日終値
 マツダ<7261>が堅調。2018年6月以来、およそ5年ぶりの高値をつけた。22日、ロータリーエンジンを搭載した欧州向けプラグインハイブリッド車(PHV)「MAZDA MX-30 e-SKYACTIV R-EV」の量産を開始したと発表した。同社のロータリーエンジン搭載車の量産は約11年ぶりと話題性は高く、今後の販売拡大を期待した投資家の買いを集めたようだ。宇品第1工場で同日、量産を始めた。ロータリーエンジンを発電に用いることで、長距離運転を可能にする。マツダは12年6月に、ロータリーエンジンを搭載した「マツダ RX─8」の量産を終了していた。

■ネクストジェン <3842>  773円  +100 円 (+14.9%) ストップ高   本日終値
 ネクストジェン<3842>はストップ高。22日の取引終了後、エクシオグループ<1951>傘下のエクシオ・デジタルソリューションズと共同で電話応対業務の自動化ソリューションを発表しており、これが買い材料視された。同ソリューションは、米サービスナウ<NOW>の業務管理ソフトにIVR(自動音声応答)やSMS配信、音声認識などの音声DXソリューションを連携させたもの。今後の展開として、両社はDX化を進める企業向けに市場シェアの獲得を目指していく。

■ガイアックス <3775>  520円  +50 円 (+10.6%) 一時ストップ高   本日終値
 ガイアックス<3775>がストップ高。22日の取引終了後、DAO(分散型自律組織)上でのステーブルコイン決済の導入に着手すると発表したことが好感された。ステーブルコインは、価格が安定するように法定通貨やコモディティー(商品)などの価格と連動するように設計された暗号資産のこと。同社は今後、各金融機関へのDAOの啓蒙活動を行い、ステーブルコイン導入に向けたプロジェクトを年内に5社を目標として事業を推進するとしている。

■Waqoo <4937>  2,104円  +202 円 (+10.6%)  本日終値
 Waqoo<4937>が急伸。化粧品の企画・開発とともに、EC販売を手掛ける同社の23年9月期の連結業績は減収・黒字転換を計画している。株価は全体相場に対して出遅れ感が意識されており、朝方も戻りを試す展開を期待した買いが続いていた。日経平均株価や東証マザーズ総合指数が大きく値を下げるなかにあって、同社は前引け後、液だれやべたつきを徹底的に解消した薬用炭酸ヘッドスパ育毛剤の発売を開始したと開示。業績回復基調にある出遅れ銘柄の新規材料に反応した投資家の買いもあって株価の支えとなり、逆行高を演じている。

■リバーエレテック <6666>  636円  +46 円 (+7.8%)  本日終値
 リバーエレテック<6666>が急反発。22日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表したことが好感された。上限を40万株(発行済み株数の4.63%)、または2億8000万円としており、取得期間は6月23日から12月22日まで。株主還元の充実と資本効率の向上により更なる企業価値向上を図るためとしている。

■レアジョブ <6096>  1,119円  +65 円 (+6.2%)  本日終値  東証プライム 上昇率6位
 英会話関連のレアジョブ<6096>、ビズメイツ<9345>が逆行高。経済産業省は20日、転職を視野に入れたリスキリング(学び直し)の支援に向け、スキル講座の受講費用を補助する新制度を発表した。これを受け、株式市場ではリスキリング関連への注目度が増し、なかでも語学学習に絡む英会話関連株に投資家の視線が集中。根強い物色が続いており、きょうは全体下げ相場のなかレアジョブ、ビズメイツ両銘柄の上昇が輝きを放っている。好業績を背景に年初から株価を急上昇させたプログリット<9560>、直近上場のGlobee<5575>といった英会話関連の人気株が足もと軟調展開となるなか、関連銘柄の中で循環物色する動きもあるようだ。

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