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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):力の源HD、東電HD、日経Dインバ

力の源HD <日足> 「株探」多機能チャートより
■力の源ホールディングス <3561>  1,918円  +130 円 (+7.3%)  本日終値  東証プライム 上昇率2位
 力の源ホールディングス<3561>が7日続伸で新値追い。同社は22日、7月1日から順次、各ブランドのラーメンなどの販売価格を変更すると発表。これによる収益力の向上などが期待されているようだ。今回の変更対象は、全国の「一風堂」及びフードコート業態「IPPUDO RAMEN EXPRESS」、「RAMEN EXPRESS 博多一風堂」全店で販売する各種ラーメン、ラーメン定食とトッピング価格など。それぞれ10~40円の価格変更となり、各種ラーメンとラーメン定食(お子さまラーメンセットを除く)はすべて一律30円の変更になるとしている。

■東電HD <9501>  552.8円  +32.8 円 (+6.3%)  本日終値  東証プライム 上昇率5位
 東京電力ホールディングス<9501>は大幅高で3日続伸。昨年8月以来、およそ10カ月ぶりの高値圏に浮上してきた。テロ対策の不備が相次いだ柏崎刈羽原子力発電所について、東電HDの小早川智明社長が22日に開かれた原子力規制委員会の会合で7月中をメドに課題改善に向けた仕組みを整備する考えを示したことが伝わっている。規制委が東電HDに原発運転の適格性があるか再評価する方針を同日決めており、同社の原発再稼働に向けた道筋はなお見通せないものの、柏崎刈羽原発を巡る報道を手掛かりにこの日の同社株には思惑的な物色が向かっている。

■日経Dインバ <1357>  234円  +7 円 (+3.1%)  本日終値
 NEXT FUNDS 日経平均ダブルインバース・インデックス連動型上場投信<1357>が高い。日経平均株価が1%下落した場合に、反対に2%上昇するように設計されたETFで、株安時には逆張り志向の投資家の資金の受け皿となってきた。この日、日経平均株価が一時500円を超す下げとなった。全体相場について目先の上昇機運が一服し、反動安となると見込んだ投資家の買いが入ったようだ。

■九州電力 <9508>  927.1円  +27.4 円 (+3.1%)  本日終値
 九州電力<9508>が反発した。SMBC日興証券が22日、九州電の目標株価を従来の1000円から1210円に引き上げた。投資評価は「1」を継続する。会社側の業績予想について、販売電力量や燃料価格の前提が保守的であり、業績の上振れ期待が今後高まると指摘。業績回復と復配は株価には織り込まれているが、50円配当への復帰はまだ織り込まれていないとの見方を示した。同証券は九州電の24年3月期営業利益の予想を、これまでの1990億円から2090億円に見直している。

■アニコムHD <8715>  634円  +13 円 (+2.1%)  本日終値
 アニコム ホールディングス<8715>が高い。22日の取引終了後、上限を200万株(発行済み株数の2.46%)、または10億円とする自社株買いを実施すると発表したことが好感された。なお、取得期間は7月3日から9月29日まで。

■FRONTEO <2158>  836円  +17 円 (+2.1%)  本日終値
 FRONTEO<2158>が高い。22日の取引終了後、日本毒性学会の学術年会において口頭ならびにポスター発表を行ったと開示した。創薬研究領域における自然言語処理AIの活用に関する発表となっており、サービス拡大を期待した買いを集めたようだ。同学会の学術年会は6月19~21日に開催された。フロンテオの発表テーマは「自然言語処理AIを使った仮説生成の薬剤性肝障害(DILI)に対する新規影響因子探索への応用」で、膨大な因子から注目すべき因子を見出す技術を薬剤安全性評価に活用した一例という。今回は検証の一環としてDILIに注目したが、他の臓器毒性発症リスク因子探索など、幅広く応用可能なアプローチになると考えられるという。

■スクロール <8005>  964円  +14 円 (+1.5%)  本日終値
 スクロール<8005>が新値追い。同社は22日、子会社のスクロール360がKDDIエボルバ(東京都新宿区)との業務提携により、カスタマーサポートまでのフルフィルメント全域をカバーする「EC・通販トータルサポートサービス」を7月から開始すると発表。KDDIエボルバが持つBPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)・コンタクトセンターのノウハウや知見、人工知能(AI)などのIT技術と、スクロール360のリソース・システムによる次世代CRM(顧客管理)物流を生かしたサービスを提供することにより、EC・通販事業者と顧客との接点強化及びEC体験価値と顧客ロイヤルティー向上を支援するとしている。

■明治ホールディングス <2269>  3,269円  +39 円 (+1.2%)  本日終値
 明治ホールディングス<2269>や日清製粉グループ本社<2002>、ヤクルト本社<2267>など食品株の一角が逆行高。総務省が23日発表した5月の全国消費者物価指数(CPI)は、生鮮食品を除くコアが前年同月比3.2%の上昇となった。伸び率は4月の3.4%から鈍化したものの、高止まりの状況が続き、市場予想も上回った。内訳をみると生鮮食品を除く食料の上昇率が9.2%と、記録的な上昇幅となった。食品各社からは商品価格の値上げの発表が相次いでいたが、改めて値上げによる収益押し上げ効果が意識されたとみられている。全体相場が頭打ちとなるなかで、景気動向に左右されにくいディフェンシブセクターとして資金を振り向ける動きも株価の支えとなったようだ。宝ホールディングス<2531>や東洋精糖<2107>、亀田製菓<2220>なども堅調に推移している。

■スノーピーク <7816>  1,906円  +21 円 (+1.1%)  本日終値
 スノーピーク<7816>が3日続伸。この日、米国子会社のスノーピークUSAが、ユタ州プロボでリゾートを運営するサンダンス・マウンテン・リゾートとアウトドア拠点の開発などを目的にパートナーシップを締結したと発表しており、好材料視された。サンダンス・マウンテン・リゾートは、世界的に活躍する俳優が開発に関わったことでも有名な人気のスポットで、壮大に広がる自然のなかで夏は乗馬、ハイキング、ジップライン、冬にはスキーやスノーボードなどのウインタースポーツを楽しめる施設。今回のパートナーシップ締結を機に、スノーピークUSAは地元の自然豊かな地域資源を活用したアウトドア拠点や体験コンテンツの開発などに取り組むとしている。

■不二製油グループ本社 <2607>  2,004円  +17.5 円 (+0.9%)  本日終値
 不二製油グループ本社<2607>が底堅い。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が22日、不二製油Gの目標株価を2000円から2100円に引き上げた。レーティングは「ニュートラル」を継続する。米業務用チョコレートメーカーBlommer社の構造改革の進展を見極める局面と指摘する一方、食品セクターのバリュエーションの上昇などを背景に、目標株価を見直した。また、北米油脂第2工場の売却に伴う赤字解消効果などを反映し、同証券は不二製油Gの24年3月期の営業利益予想について、155億円から160億円に見直している。

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