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【市況】アトランタ連銀総裁が昨年5月のFOMC前日に複数の金融取引を実施

 ボスティック・アトランタ連銀総裁が昨年5月のFOMC前日に複数の金融取引を行い、FRBの規則に対する追加違反が明らかとなった。この日公表された財務開示書類によると、同総裁の代理を務めるマネーマネジャーが2022年5月2日に19の上場投信(ETF)を売買したという。FOMCは翌5月3日、4日に開催され、金利を0.50%ポイント引き上げていた。ただ、総裁に投票権はなかった。

 FRB幹部は毎FOMCまでの約2週間、金融取引を禁止されるほか、公の場では発言を控える、いわゆるブラックアウト期間に入る。ボスティック総裁は2020年3月と4月にもこのルールに抵触し、マネージド・アカウント内で投資裁量権を持つ第三者のファイナンシャル・アドバイザーによって金融取引が実行されたことを明らかにしている。

 ボスティック総裁は本日の開示で同じ説明を引用し、「自身と自身の配偶者は裁量権を持たないマネージド・アカウントで資産を保有していた。昨年、すべての資産を管理対象口座から移した」と説明した。また、これに関してはすでに、アトランタ連銀の総務委員会の倫理担当者、連邦準備制度監察官に報告されているとし、監察官は現在この問題を調査しているという。

 ただ、取引はいずれも1001ドルから5万ドルの比較的小規模なものであったことがも明らかにしている。

出所:MINKABU PRESS

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