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【市況】13日の米国市場ダイジェスト:米国株式市場は続伸、CPI改善で6月利上げ休止観測強まる

NASDAQ <日足> 「株探」多機能チャートより

■NY株式:米国株式市場は続伸、CPI改善で6月利上げ休止観測強まる

ダウ平均は145.79ドル高の34,212.12ドル、ナスダックは111.40ポイント高の13,573.32で取引を終了した。

5月消費者物価指数(CPI)の改善で6月連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げ休止期待が一段と強まり、買いが先行。中国が景気刺激策を検討しているとの報道も投資家心理を上向かせ、主要株価指数は終日堅調に推移した。セクター別では自動車・自動車部品や素材が上昇した一方で、電気通信サービスが小幅下落した。

ソフトウエア・メーカーのオラクル(ORCL)は好決算を好感した買いやアナリストの投資判断引き上げで上昇。エネルギー会社のデボンエナジー(DVN)は生産や設備投資見通し改善を理由にアナリストが同社の投資判断を引き上げ買われた。クルーズ船を運営するノルウェージャン・クルーズライン(NCL)はアナリストが同社の目標株価を引き上げ上昇。ゲーム販売のゲームストップ(GME)はライアン執行会長による自社株買いが当局への届け出で明らかになり上昇。電気自動車メーカーのテスラ(TSLA)も人口知能(AI)投資などを期待したアナリストの投資判断引き上げで買われた。一方、銀行のザイオンズ・バンコーポレーション(ZION)は純金利収入見通しを下方修正したことが嫌気され下落。携帯端末のアップル(AAPL)は下半期のアイフォーン売上鈍化見通しを理由にアナリストが投資判断を引き下げたことで下落した。

バイデン大統領はCPIの結果をインフレ対処における進展のあらわれだと歓迎した。

(Horiko Capital Management LLC)


■NY為替:利上げサイクル継続観測でドルは底堅く推移

13日のニューヨーク外為市場でドル・円は、139円01銭へ下落後、140円31銭まで上昇し、140円24銭で引けた。米5月消費者物価指数(CPI)の伸び鈍化を受けて6月連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げ休止の思惑が強まり金利低下に伴いドル売り優勢となった。しかし、コア指数の鈍化ペースが想定程進まず利上げサイクルは継続するとの見方に金利が上昇に転じドル買いが再開した。

ユーロ・ドルは、1.0824ドルまで上昇後、1.0778ドルまで反落し、1.0791ドルで引けた。ユーロ・円は150円24銭へ下落後、151円38銭まで上昇。日欧金利差拡大観測にユーロ買い・円売りが優勢となった。ポンド・ドルは、1.2568ドルから1.2625ドルまで上昇した。英国の賃金の予想以上の伸びを受けて英中銀の追加利上げ観測が強まりポンド買いが加速。ドル・スイスは0.9034フランから0.9074フランで上下に振れた。


■NY原油:反発で69.42ドル、株高を期待した買いが入る

NY原油先物7月限は反発(NYMEX原油7月限終値:69.42 ↑2.30)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物7月限は、前営業日比+2.30ドルの69.42ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは67.15ドル-69.83ドル。アジア市場の序盤に67.15ドルまで売られたが、株高を意識した買いが入ったことでじり高となり、米国市場の中盤にかけて69.83ドルまで一段安となった。その後は、米長期金利の上昇を意識して上げ渋ったが、需給緩和の思惑はやや後退し、通常取引終了後の時間外取引では69ドル台を維持した。


■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 29.40ドル +0.27ドル(+0.93%)
モルガン・スタンレー(MS) 88.28ドル +0.84ドル(+0.96%)
ゴールドマン・サックス(GS)342.50ドル +3.01ドル(+0.89%)
インテル(INTC) 33.91ドル +0.84ドル(+2.54%)
アップル(AAPL) 183.31ドル -0.48ドル(-0.26%)
アルファベット(GOOG) 124.43ドル +0.08ドル(+0.06%)
メタ(META) 271.32ドル +0.27ドル(+0.10%)
キャタピラー(CAT) 245.44ドル +7.54ドル(+3.17%)
アルコア(AA) 36.70ドル +1.71ドル(+4.89%)
ウォルマート(WMT) 155.30ドル +1.20ドル(+0.78%)
《ST》

 提供:フィスコ

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