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【市況】前場に注目すべき3つのポイント~買い戻しの需給が相場の押し上げにつながる~

NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより

14日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。


■買い戻しの需給が相場の押し上げにつながる
■日山村硝、24/3 上方修正 経常利益 33億円←9億円
■前場の注目材料:三井E&S、DU「舶用可変圧縮比機構」世界初の実用化、大島造船所から受注


■買い戻しの需給が相場の押し上げにつながる

14日の日本株市場は、買い先行で始まった後は、次第にこう着感の強い相場展開になりそうだが、買戻しの動きは強まりそうだ。13日の米国市場はNYダウが145ドル高、ナスダックは111ポイント高だった。5月の米消費者物価指数(CPI)の改善で、6月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げ休止期待が一段と強まった。また、中国が景気刺激策を検討しているとの報道も投資家心理の改善につながった。シカゴ日経225先物は大阪比385円高の33415円。円相場は1ドル140円10銭台で推移している。

シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い先行で始まろう。日経225先物はナイトセッションで一時33540円まで買われ、節目の33500円を突破する場面も見られた。FOMCの結果待ちのなか、積極的な上値追いの買いは入りづらいものの、足もとで上昇基調が強まるなか、売り方の買い戻しが加速しそうだ。日経平均の下落を想定したダブルインバースなどの建玉も積み上がっており、前日の日経平均の33000円乗せで、さらに下落を狙った建玉が積み上がるなか、買い戻しの需給が相場の押し上げにつながりそうだ。

また、昨日はファーストリテ<9983>やソフトバンクG<9984>など指数インパクトの大きい値がさ株が日経平均をけん引する格好となったが、その中でトヨタ<7203>が5%を超える上昇で年初来高値を更新してきた。物色対象に広がりが見られてきており、相対的に出遅れ感のあるセクターなどへは、修正リバウンドを狙った動きなども意識されてくるだろう。

日経平均は昨日の上昇でボリンジャーバンドの+2σを捉えてきた。本日はシカゴ先物にサヤ寄せする流れから+2σを明確に上放れてくる可能性がありそうだ。そのため、過熱感が警戒されやすく、利益確定の売りも入りやすいとみられる。ただし、ショートカバーの動きは一段と強まりやすいことから、過熱感などからの新規売りのポジションは避けたいところだ。また、物色に広がりが見られるなか、中小型株での短期的な値幅取り狙いの動きも活発になりそうである。


■日山村硝、24/3 上方修正 経常利益 33億円←9億円

日山村硝<5210>は2024年3月期業績予想の修正を発表。経常利益を9億円から33億円、当期純利益を44億円から75億円に上方修正した。関連会社アルガラス山村が債務超過であることから、3月末において投資損失を計上していた。しかし、アルガラス山村において独自の資金調達ができたため、同社に係る貸付金が全額返済される。


■前場の注目材料

・日経平均は上昇(33018.65、+584.65)
・NYダウは上昇(34212.12、+145.79)
・ナスダック総合指数は上昇(13573.32、+111.40)
・1ドル=140.10-20円
・シカゴ日経先物は上昇(33415、大阪比+385)
・SOX指数は上昇(3683.66、+42.00)
・VIX指数は低下(14.61、-0.40)
・米原油先物は上昇(69.42、+2.30)
・米国景気は拡大
・日銀は金融緩和を継続


・三井E&S<7003>DU「舶用可変圧縮比機構」世界初の実用化、大島造船所から受注
・大日印<7912>高機能光学フィルムの生産能力15%増、、大型テレビ向け
・NTT<9432>東工大と300ギガヘルツ帯で高速データ伝送に成功
・三井物産<8031>伊・コメ加工販売に出資、欧州全域をカバー
・島精機製作所<6222>生産技術を外販、中小の現場課題解決へ
・SMC<6273>千葉・柏に新R&D拠点、1200億円投資
・井関農機<6310>水田に最適量の施肥、マップデータ連動型
・NEC<6701>理研などと、AIで前立腺がん再発予測、医療データを多角的解析
・三菱電機<6503>インダクタンス47%減のSiCパワー半導体モジュール
・大林組<1802>「杭打ち工事」品質安定化、AI活用システム完成
・日本特殊塗料<4619>平塚工場を再編、車部材中止し塗料に重点
・冶金工<5480>水素環境下での鋼材の影響評価、10億円投じ新施設


☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・特になし

<海外>
・07:45 NZ・1-3月期経常収支(予想:-68.50億NZドル)
《ST》

 提供:フィスコ

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