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【市況】NY株式:米国株式市場は続伸、CPI改善や利上げ停止への期待高まる

NASDAQ <日足> 「株探」多機能チャートより

 

ダウ平均は189.55ドル高の34,066.33ドル、ナスダックは202.78ポイント高の13,461.92で取引を終了した。

今晩発表予定の5月消費者物価指数(CPI)の改善期待から買いが先行。金利の上昇を警戒し一時失速も、連邦準備制度理事会(FRB)が今週開催する連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げを停止するとの思惑も強く、期待感から再び買いが強まった。ハイテク株の上昇も相場全体を押し上げ、終盤にかけて上げ幅を拡大して終了した。セクター別では半導体・同製造装置や自動車・自動車部品が上昇した一方で、エネルギー・銀行が下落した。

遺伝的機能・変異の大規模解析ツール開発会社のイルミナ(ILMN)は物言う投資家アイカーン氏の更迭要求を受け、週末にデソーザ最高経営責任者(CEO)が辞任したことやCEO交代計画を発表し、上昇。クルーズ船を運営するカーニバル(CCL)は同セクターの強い需要が継続するとの分析を背景としアナリストが投資判断を引き上げたため買われた。ソフトウエア・メーカーのオラクル(ORCL)もアナリストが好決算を期待し、投資判断を引き上げ上昇。金融会社のソファィ・テクノロジーズ(SOFI)もアナリストの投資判断引き上げが材料視された。ソフトウエアメーカー、マイクロソフト(MSFT)は同社によるゲームソフト開発会社アクティビジョン・ブリザード(ATVI)買収を阻止するため当局が差し止め申請すると報じられたが想定内で株価は上昇。一方でアクティビジョン・ブリザード(ATVI)は売られた。証券取引所のナスダック(NDAQ)は過去最大規模となる金融ソフトウエアメーカー、アデンサの買収計画を発表して下落。

ソフトウエア・メーカーのオラクル(ORCL)は取引終了後に四半期決算を発表。調整後の1株利益が予想を上回り時間外取引で上昇している。

(Horiko Capital Management LLC)

《YN》

 提供:フィスコ

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