【注目】本日注目すべき【好決算】銘柄 GAテクノ、セイノーHD、学情 (12日大引け後 発表分)
GAテクノ <日足> 「株探」多機能チャートより
6月12日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。
GAテクノ <3491> [東証G] ★上期最終が黒字浮上、対通期計画進捗率88%
◆23年10月期上期(22年11月-23年4月)の連結最終損益は3億7700万円の黒字(前年同期は6100万円の赤字)に浮上して着地。主力のRENOSYマーケットプレイスで会員獲得などが順調に進んだほか、改正宅建業法施行による市場ニーズの高まりを背景に不動産向け業務システムの導入も伸びた。RENOSY、ITANDI両事業の業績が拡大したことに加え、収益構造改革も奏功し利益が大きく改善した。
通期計画の4億3000万円に対する進捗率は87.7%に達しており、業績上振れが期待される。
学情 <2301> [東証P] ★今期経常を5%上方修正・最高益予想を上乗せ
◆23年10月期上期(22年11月-23年4月)の経常利益(非連結)は前年同期比9.0倍の5.7億円に急拡大し、従来予想の2.7億円を上回って着地。企業の採用ニーズが拡大を続けるなか、利益率の高い「Re就活」「あさがくナビ」のWebメディア商品が伸長したことが要因。
併せて、通期の同利益を従来予想の23億円→24.2億円に5.2%上方修正。増益率が12.9%増→18.7%増に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。
山岡家 <3399> [東証S] ★2-4月期(1Q)経常は黒字浮上・上期計画を超過
◆24年1月期第1四半期(2-4月)の経常損益(非連結)は2億2200万円の黒字(前年同期は1億5000万円の赤字)に浮上して着地。コロナ禍に伴う行動制限が収束に向かうなか、さまざまな施策を展開し、店舗の集客が好調に推移したことが寄与。売上高は55.4億円(前年同期比57.1%増)と第1四半期の過去最高を記録した。
上期計画の6100万円をすでに大幅に上回っており、業績上振れが期待される。
同時に発表した5月の既存店売上高は前年同月比34.1%増と増収基調が続いた。
萩原工業 <7856> [東証P] ★上期経常は一転23%増益で上振れ着地
◆23年10月期上期(22年11月-23年4月)の連結経常利益は前年同期比22.7%増の10.9億円に伸び、従来の10.0%減益予想から一転して増益で着地。コスト上昇分の販売価格への進めたことが上振れの要因となった。
トーホー <8142> [東証P] ★2-4月期(1Q)経常は3.8倍増益、通期上方修正
◆24年1月期第1四半期(2-4月)の連結経常利益は前年同期比3.8倍の15.4億円に急拡大して着地。政府による旅行支援の継続やインバウンド需要の増加を背景に外食産業の景況感が上向くなか、主力の業務用食品卸売事業で既存顧客への販売や新規顧客の獲得が伸びたことが寄与。前年の行動規制の反動もあった。
第1四半期業績の好調に伴い、通期の同利益を従来予想の39億円→46億円に17.9%上方修正。増益率が0.6%増→18.6%増に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。
セイノーHD <9076> [東証P] ★今期大幅増配と大規模の自社株買いを発表
◆従来未定としていた24年3月期の年間配当を95円(前期は56円)実施する方針とした。配当政策を変更し、DOE(株主資本配当率)の目安を従来の2.4%→4.0%以上へ引き上げた。配当利回りは5.77%。
併せて、発行済み株式数の11.2%にあたる2100万株または300億円を上限に自社株買いを実施すると発表。また、6月27日付で自社株2000万株を消却することも明らかにした。
PBR1倍超の早期実現に向けてROE8%以上を目指す中期ロードマップを策定した。
株探ニュース