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【材料】メルクが米政府を提訴 インフレ抑制法の交渉プロセスは違憲=米国株個別

 メルク<MRK>は、米政府が製薬会社と処方箋薬の価格交渉を行うことを認める法律について、米政府を提訴した。同社はこの日提出した訴訟の中で、バイデン大統領のインフレ抑制法で説明されている交渉プロセスは憲法に違反していると主張している。

 このプロセスは、政府が一方的に希望価格を押し付けることを可能にするものあり、同社に関わるいかなる交渉も裁判所が停止するよう求めている。同社は、インフレ抑制法(IRA)は罰則の脅威を振りかざして、製薬会社に特許を持つ医薬品をメディケアの受益者に譲渡するよう強制していると訴訟の中で主張。

 高騰する薬剤費に対する世論の反発の中で昨年可決されたIRAはメディケアにその歴史上初めて、一定数の高額療法に対していくら支払うかを交渉する権限を与えている。この交渉によって政府は2031年までに約1000億ドルを節約できると推定されているが、製薬業界は利益を損ない、新薬の研究を冷え込ませることになると警告している。

(NY時間09:12)時間外
メルク<MRK> 113.25(+0.14 +0.12%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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