【市況】東京株式(前引け)=大幅続伸、33年ぶり3万2000円台回復
日経平均 <1分足> 「株探」多機能チャートより
きょう前場の東京株式市場は、前週末の米国株市場でNYダウが700ドルあまりの上昇で今年最大の上げ幅を記録したことを受けリスクオンの流れが加速、日経平均株価はフシ目の3万2000円台ラインを突破した。米国では債務上限問題を巡る関連法案が上下両院で可決されたことで懸念が払拭されたほか、5月の米雇用統計を受けて次回FOMCでの利上げ見送りの可能性が意識され、買いを呼び込んだ。東京市場でも買い主体となっていた海外マネーの流入が一段と強まり、全体相場を押し上げている。
個別ではレーザーテック<6920>、アドバンテスト<6857>などの半導体主力株のほか、ソフトバンクグループ<9984>が上値指向を継続、三菱商事<8058>など総合商社株や日本製鉄<5401>など鉄鋼株も買われた。三菱重工業<7011>も高い。ユーザーローカル<3984>、ブレインパッド<3655>といった人工知能(AI)関連株の上げ足も際立っている。半面、東京電力ホールディングス<9501>が冴えず、ニトリホールディングス<9843>が下落、アインホールディングス<9627>は急落した。このほか、FOOD & LIFE COMPANIES<3563>も安い。
出所:MINKABU PRESS