日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
1日の東京株式市場は利益確定売りと押し目買いが交錯する地合いとなり、日経平均株価は3万円トビ台で弱含みに推移する展開が想定される。足もとで世界的な株安局面となっており、前日はアジア株市場が全面安だったが、欧州株市場も連日で調整色を強めている。独DAXや仏CAC40が大幅続落したのをはじめ、文字通りの全面安商状となった。米国株市場でもNYダウが続落したほか、ここ相対的に強さを発揮していたナスダック総合株価指数も4日ぶりに反落となっている。今週末2日に発表予定の5月の米雇用統計を前に買い手控え感が強い。また、この日発表された4月の雇用動態調査では求人件数が事前コンセンサスを上回り、労働需給の逼迫を示唆する内容であったことから、インフレが長引くことへの警戒感が重荷となっている。FRBが次回FOMCで利上げを行う可能性も意識されるなか、押し目に買い向かう動きも限定的だった。東京市場では前日に日経平均が400円を超える下げに見舞われたが、世界的なリスクムードのなか、きょうも利益確定を急ぐ動きが上値を重くし、続落する公算が大きそうだ。
31日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比134ドル51セント安の3万2908ドル27セントと続落。ナスダック総合株価指数は同82.141ポイント安の1万2935.285だった。
日程面では、きょうは1~3月期の法人企業統計調査、5月の新車販売台数、5月の軽自動車販売台数など。海外では5月の中国製造業PMI(財新)、5月のユーロ圏消費者物価指数(HICP・速報値)、4月のユーロ圏失業率、5月のADP全米雇用リポート、週間の米新規失業保険申請件数、1~3月期米労働生産性指数(改定値)、4月の米建設支出、5月の米ISM製造業景況感指数など。
出所:
MINKABU PRESS