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【材料】HPエンタープライズが決算受け下落 売上高が予想下回る=米国株個別

 HPエンタープライズ<HPE>が下落。前日引け後に2-4月期決算(第2四半期)を発表し、1株利益は予想を上回ったものの、売上高が予想を下回ったことが嫌気されている。コンピュート部門が不調だった。

 ガイダンスでも通期の売上高見通しを下方修正したほか、第2四半期の売上高見通しも予想を下回った。パンデミック時の受注残を処理するために成長が鈍化するのではとの懸念を煽る結果となった。

 ネリCEOは声明で、「インテリジェント・エッジ分野を中心とした利益率の高いポートフォリオ構成へのシフトと、人工知能(AI)に関する強い需要が株主の投資機会をさらに強化する」と述べた。フリーキャッシュフローの約60%を配当と自社株買いで株主に還元する方針も明らかにしている。また、「コンピュート部門のムラを少し取り除けば、他のポートフォリオは非常にうまくいっている」とも述べた。

 アナリストは「同社のサーバー事業の低迷がインテリジェント・エッジ部門の勢いを相殺した」と指摘した。

(2-4月・第2四半期)
・1株利益(調整後):0.52ドル(予想:0.48ドル)
・売上高:69.7億ドル(予想:72.9億ドル)
  コンピュート:27.6億ドル(予想:32.3億ドル)
  HPC&AI:8.4億ドル(予想:8.3億ドル)
  インテリジェント・エッジ:13.0億ドル(予想:10.9億ドル)
  ストレージ:10.4億ドル(予想:11.2億ドル)
  金融サービス:8.58億ドル(予想:8.51億ドル)
・粗利益率(調整後):36.2%(予想:33.8%)
・営業利益率(調整後):11.5%(予想:10.4%)

(5-7月・第3四半期見通し)
・1株利益(調整後):0.44~0.48ドル(予想:0.46ドル)
・売上高:67~72億ドル(予想:72.2億ドル)

(通期見通し)
・1株利益(調整後):2.06~2.14ドル(従来:2.02~2.10ドル)(予想:2.07ドル)
・売上高:4~6%増(従来:5~7%増)(予想:4.8%増)
・FCF:19~21億ドル(予想:19.7億ドル)

(NY時間10:29)
HPエンタープライズ<HPE> 14.51(-1.01 -6.51%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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