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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):自重堂、トラースOP、ジオコード

自重堂 <日足> 「株探」多機能チャートより
■自重堂 <3597>  9,110円  +1,500 円 (+19.7%) ストップ高   本日終値
 自重堂<3597>がストップ高。30日の取引終了後、23年6月期の期末一括配当予想を300円から500円へ増額修正したことが好感された。なお、前期実績に対しては200円の増配になる予定だ。

■トラースOP <6696>  508円  +80 円 (+18.7%) ストップ高   本日終値
 トラース・オン・プロダクト<6696>が急騰。今月17日にストップ高に買われた後、前日まで9日続落と調整色を強めていたが、売り飽き気分が漂うなか、きょうは一気に切り返す展開となった。同社はIoT機器の製造販売を主力に手掛けるが、30日取引終了後に不動産再生事業を手掛けるLOOPLACE(東京都千代田区)とAI電力削減ソリューション「AIrux8」の共同実証実験を実施し、LOOPLACE本社の空調設備における電力使用量の大幅削減を達成したことを発表、これが株価を強く刺激する格好となった。

■ジオコード <7357>  980円  +150 円 (+18.1%) ストップ高   本日終値
 ジオコード<7357>は急反発。この日の寄り前、ラクス<3923>と協業を開始すると発表したことが好感された。ラクスの「楽楽販売」とジオコードの「ネクストSFA」が連携・協力することで、双方の顧客に対して経営課題の解決支援を今まで以上に行うことができるようになると判断。今回の協業により、まず相互送客の面での協力・連携体制を確立するほか、共同セミナーの企画・開催など、新たな顧客の獲得に向けた販売促進に関する取り組みや、「ネクストSFA」と「楽楽シリーズ」を組み合わせることで、幅広い業務領域に活用できるソリューション開発などの検討を行うとしている。

■オウケイウェイヴ <3808>  60円  +9 円 (+17.7%)  本日終値
 オウケイウェイヴ<3808>が反発。30日の取引終了後、同日付で資本・業務提携したレダグループホールディングス(東京都千代田区)などを割当予定先とする現物出資による第三者割当増資を発表。財務改善への期待から買いが優勢となった。発行株式数は1341万7700株で、発行価格は1株33円。希薄化率は議決権ベース(3月末時点)で99.98%。なお、今回の増資は5月の臨時株主総会で承認された株主割当による新株予約権の無償発行で必要な資金が確保できなかった場合に実施する。

■ダントーHD <5337>  690円  +94 円 (+15.8%) 一時ストップ高   本日終値
 ダントーホールディングス<5337>が一時ストップ高に買われ、年初来高値を更新した。30日の取引終了後、連結子会社のタッチストーン・キャピタル・マネージメントが第三者割当増資を実施すると発表した。米国の不動産事業に精通する割当先から、企業価値向上のための協力関係の申し出があったといい、ダントーHDに対しては業績面でのプラス効果を期待した買いが集まったようだ。タッチストーン・キャピタル・マネージメントは新規に5805株を発行し、1株1万7226円で不動産開発投資及びコーポレートベンチャーキャピタルを運営するTAT Capital Fundに割り当てる。調達資金は業務拡大に伴う設備投資や運転資金に充てる方針。増資後のタッチストーン・キャピタル・マネージメントに対するダントーHDの持ち分比率は50%となるが、引き続き連結子会社となる。23年12月期の連結業績への影響は、現在精査中とした。

■アステリア <3853>  766円  +98 円 (+14.7%) 一時ストップ高   本日終値  東証プライム 上昇率トップ
 アステリア<3853>が一時ストップ高となったほか、Speee<4499>が大幅高。日本国内では6月1日に改正資金決済法が施行される。法定通貨を裏付け資産とする「ステーブルコイン」が電子決済手段と定義され、個人や企業間の送金・決済手段として、国内の金融機関による発行が見込まれている。日本円対象のステーブルコインの普及促進を目指すアステリアや、子会社がステーブルコインによるデジタル証券のクロスチェーン決済に関する技術検証に成功したと発表した経緯のあるスピーに対しては、国内での流通解禁による業績面での好影響を見込んだ買いが入ったようだ。

■ADワークスグループ <2982>  202円  +19 円 (+10.4%)  本日終値  東証プライム 上昇率3位
 ADワークスグループ<2982>が大幅反発。この日の寄り前、第2四半期累計(1~6月)連結業績フォーキャスト(確度が高い情報及び合理的と判断される情報に基づく業績見通し)を発表しており、売上高183億円(前年同期比27.5%増)、経常利益12億円(同90.5%増)とした。同社はその年度の経営目標を「業績計画」として発表しており、23年12月期は売上高400億円(前期比43.6%増)、経常利益18億7000万円(同96.1%増)としているが、経常利益が通期計画の64%に相当することから、計画上振れへの期待から買いが入ったようだ。

■HEROZ <4382>  1,609円  +134 円 (+9.1%)  本日終値  東証プライム 上昇率4位
 HEROZ<4382>が急伸。30日の取引終了後、NTTマーケティングアクトProCX(大阪市都島区)及びUSEN-NEXT HOLDINGS<9418>と共同で、ChatGPTを活用し人と生成AIを融合した「次世代型コンタクトセンター」プロジェクトを始動したと発表したことが好感された。CXコンサルティングノウハウを持つNTTマーケティングアクト、AI技術を提供するHEROZ、コンテンツ配信事業や店舗サービス事業、通信事業などを展開し、各事業のコンタクトセンターを運用するUSENHDのそれぞれの強みを生かすことで、生成AIを活用した事業運営モデルを共同で開発し、それを本格導入することでコンタクトセンターの生産性向上を図るのが狙い。コンタクトセンターにおける「Azure OpenAI Service」を使用しカスタマイズされた「ChatGPT」を活用した顧客接点の高度化や、問い合わせ対応中・対応後の従事者アシスタントによる業務の効率化、業務量予測などのマネジメントの自動化などを目指すとしている。

■ユビテック <6662>  258円  +19 円 (+8.0%)  本日終値
 ユビテック<6662>が後場急伸。午後1時ごろ、同社の工場や工事現場などで働く作業者の安全見守りサービス「Work Mate」が、国土交通省の新技術情報提供システム(NETIS)に登録されたと発表しており、好材料視された。NETISは、民間事業者などが開発した新技術に関わる情報を共有および提供するデータベース。今後、工事受注者が公共事業などにおいて「Work Mate」を提案・活用することにより、作業者の転倒・転落検知や熱中症対策を含めた作業者の安全管理が図れるとともに、工事成績評定で加点の対象になるとしている。

■NJS <2325>  2,485円  +145 円 (+6.2%)  本日終値  東証プライム 上昇率7位
 NJS<2325>が急反発し年初来高値を更新した。30日の取引終了後、23年6月末時点の株主から株主優待制度を導入すると発表したことが好感された。毎年6月末及び12月末時点で3単元(300株)以上を保有する株主を対象に、特設サイトでコメやブランド牛などのグルメ、スイーツや飲料類、銘酒、家電製品、選べる体験ギフトなど5000種類以上の商品と交換できる優待ポイントを保有株数に応じて5000~1万ポイント贈呈するとしている。

●ストップ高銘柄
 エコム <6225>  2,747円  +500 円 (+22.3%) ストップ高   本日終値
 ぷらっとホーム <6836>  726円  +100 円 (+16.0%) ストップ高   本日終値
 enish <3667>  760円  +100 円 (+15.2%) ストップ高   本日終値
 など、6銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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