【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:ACCESS、熊谷組、アドテスト
ACCESS <日足> 「株探」多機能チャートより
ACCESS<4813>はカイ気配。29日の取引終了後に2~4月期(第1四半期)決算を発表し、営業損益が前年同期の赤字(6億9500万円の赤字)から3億5600万円の黒字に転換して着地。通期計画(5億円)に対する進捗率が7割超に達しており、これを好感した買いが集まっている。売上高は前年同期比42.8%増の39億1600万円だった。ホワイトボックス向け統合NetworkOS「OcNOS」で大型リピート案件の受注があり、これが全体業績を大きく押し上げた。なお、通期見通しは据え置いている。
■熊谷組 <1861> 3,015円 +106 円 (+3.6%) 11:30現在
熊谷組<1861>は続急伸で一気に年初来高値を更新。29日の取引終了後、香港の投資ファンドのオアシス・マネジメントによる同社株の保有割合が、新たに5%を超えたことが明らかとなり、これを思惑視した買いが入ったようだ。財務省に提出された大量保有報告書によると、オアシスの保有比率は7.07%となった。報告義務発生日は5月24日。保有目的は「ポートフォリオ投資及び重要提案行為」としている。
■エレコム <6750> 1,458円 +43 円 (+3.0%) 11:30現在
エレコム<6750>が高い。29日の取引終了後、理美容家電製品や調理家電製品の企画・開発を手掛けるテスコム電機グループを傘下に持つティーエスシー(東京都品川区)の全株式を7月26日をメドに取得し、子会社化すると発表したことが好感されている。今回の買収は、グループの家電事業の成長を加速させるのが狙い。取得価額は99億2000万円。これに伴いエレコムは24年3月期連結業績予想について、売上高のみ1115億円から1165億円(前期比12.3%増)へ上方修正した。
■古河機械金属 <5715> 1,426円 +38 円 (+2.7%) 11:30現在
古河機械金属<5715>が大幅続伸し年初来高値を更新している。29日の取引終了後、24年3月期の連結業績予想について、純利益を60億円から153億円(前期比2.5倍)へ上方修正したことが好感されている。大阪市北区の古河大阪ビルの跡地その他の土地について、その一部を共有持ち分として譲渡するのに伴い、固定資産売却益約130億円を特別利益として計上することが要因。売上高1845億円(同13.9%減)、営業利益92億円(同1.9%増)は従来見通しを据え置いている。
■アドバンテスト <6857> 18,050円 +380 円 (+2.2%) 11:30現在
アドバンテスト<6857>は4連騰で連日人気。足もとで半導体関連株が軒並み人気に沸いているが、特にアドテストに対しては代表的な生成AIである「チャットGPT」関連銘柄の筆頭と評価する声が出ている。生成AI絡みの需要を背景に業績が急拡大し注目の的となった米半導体大手エヌビディア<NVDA>が、新たに量産を始めた新型GPU「H100」は、前世代の「A100」に比べトランジスタ数やコア数が飛躍的に増加している。アドテストが手掛けるSoCテスターの必要台数はトランジスタ数に比例するため、今後テスター需要は急拡大することが予想されている。アナリストからは、「株価は短期的には過熱感があるが、相場は始まったばかり」との見方が出ており、当面の目標株価を2万2000円前後に設定する動きが出ている。
■チェンジHD <3962> 2,038円 +30 円 (+1.5%) 11:30現在
チェンジホールディングス<3962>が続伸している。29日の取引終了後、鹿児島銀行(鹿児島県鹿児島市)と、DX人材育成の推進を目的に協業を開始すると発表したことが好感されている。チェンジHD子会社ディジタルグロースアカデミアが展開するDX人材育成に必要となる豊富なコンテンツを提供するデジタル人材育成プラットフォーム「みんなデ」を鹿児島銀行に提供するとしている。
■マイクロアド <9553> 4,795円 +60 円 (+1.3%) 11:30現在
マイクロアド<9553>が続伸している。この日、地方自治体に特化したマーケティングプロダクト「まちあげ」で、台湾人観光客の誘致を支援するインバウンドプロモーションサービスを新たに開始したと発表しており、好材料視されている。マイクロアド台湾と連携し、地方自治体における訪日観光客に対する誘致プロモーションから、訪日後の効果測定やレポーティングまでをトータルにサポートするという。これにより地方自治体は、効果計測の分析結果を今後の訪日観光客に向けたインバウンドプロモーションの施策に生かすことができるようになるとしている。
■ゼンショHD <7550> 5,640円 +50 円 (+0.9%) 11:30現在
ゼンショーホールディングス<7550>が反発している。同社は29日、ドイツで寿司のテイクアウト店及び回転寿司を運営するスシ・サークル・ガストロノミー社の全株式を23日に取得し子会社化したと発表したことが好感されている。ゼンショーグループの食材調達、物流、店舗運営機能などとのシナジーが、今後のスシ・サークル社の事業拡大に寄与すると判断したという。取得価額は非開示となっている。
■タマホーム <1419> 3,615円 -505 円 (-12.3%) 11:30現在 東証プライム 下落率トップ
タマホーム<1419>が4日ぶりに急反落した。同社は5月期決算企業だが、きょう30日は5月の期末配当と株主優待の権利落ち日にあたることから、処分売りの影響が出ているようだ。このほか5月期決算企業では、TONE<5967>や住江織物<3501>が安く、サカタのタネ<1377>やファーストコーポレーション<1430>、パソナグループ<2168>、日本国土開発<1887>などが軟調に推移している。11月期決算企業で5月に中間配当を実施するモリト<9837>も大幅安となっている。
■ショーケース <3909> 376円 +80 円 (+27.0%) ストップ高 11:30現在
ショーケース<3909>は急騰しストップ高の376円に買われている。午前10時ごろ、オンライン本人確認/eKYCツール「ProTech ID Checker」に、開発不要の公的個人認証サービス機能「ProTech マイナンバーIC認証」を6月下旬にリリースすると発表したことが好感されている。同社は19年から「ProTech ID Checker」の提供を開始し、金融機関や古物商をはじめとした140社以上に導入されているが、今回リリースする追加機能「ProTech マイナンバーIC認証」は、オンラインで申請や届出といった行政手続などで他人による「なりすまし」やデータの改ざんを防ぐために用いられる「公的個人認証サービス」の一つ。従来までの本人容貌・免許証・ランダム画像などを撮影する犯罪収益移転防止法に準拠した本人確認に加えて、マイナンバーカードのICチップを活用した公的個人認証も可能になるほか、WebサイトにJavascriptのタグを挿入するだけで、システム開発・アプリ開発不要で簡単に始めることができるのが特徴としている。なお、業績への影響は軽微としている。
■フジ日本精糖 <2114> 652円 +100 円 (+18.1%) ストップ高 11:30現在
フジ日本精糖<2114>はストップ高。29日の取引終了後に24年3月期業績予想の修正を発表し、純利益を14億5000万円から18億5000万円(前期比10.6%増)へ引き上げた。あわせて、従来17円としていた配当予想を30円(前期17円)に増額修正しており、これを好感した買いを呼び込んでいる。国内の一般投資先から配当金を受領する見込みとなったため。売上高見通しについては従来予想の252億円(同11.1%増)を据え置いた。また、営業利益見通しについてはエネルギー価格高騰などによる影響を踏まえ、17億5000万円から16億5000万円(同9.0%減)へ引き下げている。
■元旦ビューティ工業 <5935> 2,502円 +342 円 (+15.8%) 11:30現在
29日に発表した「1.82%を上限に自社株買いを実施」が買い材料。
発行済み株式数(自社株を除く)の1.82%にあたる7万株(金額で1億5120万円)を上限に、5月30日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で自社株買いを実施する。
■鉱研工業 <6297> 501円 +60 円 (+13.6%) 11:30現在
鉱研工業<6297>が続急騰、年初来高値を更新している。29日の取引終了後、26年3月期を最終年度とする中期経営計画の数値目標について、売上高を87億2000万円から110億円(23年3月期82億1300万円)へ、営業利益を8億7000万円から11億円(同2億6100万円)へ上方修正したことが好感されている。昨年11月にクリステンセン・マイカイを子会社化したのに伴い、主にボーリング機器関連セグメントの予想を引き上げたことが要因としている。
■のむら産業 <7131> 1,206円 +108 円 (+9.8%) 一時ストップ高 11:30現在
のむら産業<7131>は急反騰し上場来高値を更新している。29日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(22年11月~23年4月)連結業績について、売上高が従来予想の29億2900万円から30億3100万円(前年同期比13.9%増)へ、営業利益が1億5000万円から2億5500万円(同28.8%増)へ、純利益が9000万円から1億6300万円(同35.8%増)へそれぞれ上振れて着地したようだと発表したことが好感されている。包装関連事業で外食関連の需要回復の傾向がみられたことや、物流梱包事業で環境配慮型の資材が堅調に推移したことなどが要因。また、想定よりも為替が円高傾向で推移したことや、原材料価格高騰の影響を最小限に抑えるべく、コスト全般の見直しに注力したことも寄与した。
■塩水港精糖 <2112> 204円 +6 円 (+3.0%) 11:30現在
塩水港精糖<2112>が反発している。29日の取引終了後、出資先からの配当金の受け取りに伴い、24年3月期の連結業績予想を修正したと発表。最終利益の見通しを従来の5億3000万円から8億9000万円(前期比78.7%増)に見直しており、材料視されたようだ。第1四半期(4~6月)において、受取配当金6億4800万円を営業外収益に計上する。売上高予想も増額修正した。半面、原材料調達環境の更なる悪化が見込まれることなどを背景に、営業利益予想は7億3000万円から5億2000万円(同16.4%減)に引き下げた。
●ストップ高銘柄
エヌリンクス <6578> 335円 +80 円 (+31.4%) ストップ高 11:30現在
エコム <6225> 2,247円 +400 円 (+21.7%) ストップ高 11:30現在
大阪油化工業 <4124> 2,364円 +400 円 (+20.4%) ストップ高 11:30現在
enish <3667> 660円 +100 円 (+17.9%) ストップ高買い気配 11:30現在
など、7銘柄
●ストップ安銘柄
なし
株探ニュース