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【市況】25日の株式相場見通し=弱含み推移、欧米株全面安も円安が下支え

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 25日の東京株式市場は前日終値近辺で売り買いを交錯させ、比較的狭いゾーンでの弱含みもみ合いが予想される。前日の欧州株市場では、主要国をはじめ全面安商状となった。発表された英消費者物価指数(CPI)を受け欧州圏でのインフレ懸念が高まり、買いが手控えられたが、米国株市場でもこの流れを引き継ぎリスクを回避する売りに晒された。米国では債務上限引き上げを巡る与野党協議が進展をみせず、引き続き米政府のデフォルトを警戒するムードが強い。また、注目されたFOMC議事要旨(5月開催分)は利上げ継続についてメンバーの意見が割れ、今後の経済指標に委ねるとの見方が確認されたことで、明確な手掛かり材料とはならなかった。東京市場では日経平均株価が今週明けまで8連騰と非常に強い上げ足を示していたが、直近は高値警戒感からの利益確定売りを急ぐ動きが表面化し前日まで続落となった。きょうも前日の欧米株市場が全面安となったことから、売りが出やすい状況といえる。中国での新型コロナウイルスの感染拡大も警戒されそうだ。ただ、押し目買い意欲は活発で下値を大きく試すような展開は見込みにくい。足もと外国為替市場で急速に円安が進んでいることは、輸出セクターの株価下支え効果をもたらしそうだ。

 24日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比255ドル59セント安の3万2799ドル92セントと4日続落。ナスダック総合株価指数は同76.083ポイント安の1万2484.162だった。

 日程面では、きょうは4月の白物家電出荷額、4月の外食売上高など。また、40年物国債の入札も予定。海外では韓国中銀、トルコ中銀、インドネシア中銀、南アフリカ中銀などの政策金利を発表。米国では、1~3月期の実質GDP改定値のほか、4月の仮契約住宅販売指数、週間の新規失業保険申請件数などが予定される。

出所:MINKABU PRESS

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