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【市況】株価指数先物【寄り前コメント】 エヌビディアが時間外で急伸、NTロングによるスプレッド狙いが入りやすい


大阪6月限ナイトセッション
日経225先物  30600 -10 (-0.03%)
TOPIX先物 2142.5 -5.0 (-0.23%)
シカゴ日経平均先物 30495 -115
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 24日の米国市場は、NYダウ S&P500ナスダックの主要な株価指数が下落。債務上限問題を巡る交渉に進展が見られず、リスク資産を圧縮する動きが優勢となった。また、米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨(2-3日開催分)では、利上げ継続の是非を巡って参加者の意見が分かれており、今後の経済指標を見極める必要があるとして積極的な売買を手控えさせた。S&P500業種別指数はエネルギー、小売の2セクターが小幅に上昇した半面、不動産、自動車・同部品、運輸、保険、各種金融の弱さが目立った。

 シカゴ日経平均先物(6月限)清算値は、大阪比115円安の3万495円だった。日経225先物(6月限)のナイトセッションは、日中大阪比60円安の3万550円で始まり、一時3万660円とプラスに転じる場面もあったが買いは続かず、その後軟化し米国市場の取引開始後には3万400円まで売られた。売り一巡後は3万470円~3万560円辺りで保ち合い、終盤にかけてショートカバーが入り3万600円でナイトセッションの取引を終えた。

 日経225先物はシカゴ先物にサヤ寄せする格好から、売り優勢の展開になりそうだ。ナイトセッションで3万400円まで売られた後は、節目の3万500円辺りでこう着しており、同水準での底堅さが意識されるものの、ボリンジャーバンドの+1σが位置する3万290円辺りまでの調整を想定しておいた方がよさそうだ。そのため、オプション権利行使価格の3万250円~3万875円のレンジ推移が想定される。

 ただし、日経225先物はこれまでの上昇による過熱を冷ます調整の範囲内であり、積極的にショートを仕掛けてくる流れにはならないだろう。為替市場ではドル円が1ドル=139円30銭台と円安に振れて推移していることから輸出関連などに資金が向かいやすいほか、海外投資家による日本株選好の動きは継続すると考えられる。

 VIX指数は20.03に上昇し、上値抵抗線として機能していた75日移動平均線を上回ってきた。慎重姿勢が高まりやすいなか、戻りの鈍さが見られる局面での短期的なショートに対しては、その後のリバウンドを想定した押し目狙いのロングで対応したい。

 昨日のNT倍率は先物中心限月で14.25倍に低下した。前日に昨年12月の戻り高値水準まで上昇したこともあり、リバランスが入りやすい水準だった。なお、昨日はエヌビディア<NVDA>の決算を控え、後場に入りハイテク株が買い戻された影響もあって、NT倍率は下げ渋っていた。エヌビディアは実績と見通しが予想を上回ったことで、時間外取引で急伸しており、指数インパクトの大きい値がさハイテク株への波及が想定され、NTロングによるスプレッド狙いのトレードは入りやすいだろう。

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