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【市況】24日の米国市場ダイジェスト:米国株式市場は続落、債務上限交渉行き詰まりを警戒

NASDAQ <日足> 「株探」多機能チャートより

■NY株式:米国株式市場は続落、債務上限交渉行き詰まりを警戒

ダウ平均は255.59ドル安の32,799.92ドル、ナスダックは76.08ポイント安の12,484.16で取引を終了した。

債務上限交渉が行き詰まり、債務不履行を警戒した売りが先行。マッカーシー下院議長が様々な点で依然隔たりがあると悲観的な見解を示すと売りに拍車がかかった。連邦準備制度理事会(FRB)の追加利上げを見込んだ金利上昇も重しとなった。セクター別では小売りが上昇した一方で、不動産が下落した。

衣料小売りのアバクロンビー&フィッチ(ANF)は第1四半期決算で予想外の黒字を計上したほか、第2四半期の強い見通しが好感され大幅上昇した。百貨店のコールズ(KSS)も新最高経営責任者(CEO)が着手したコスト削減などの戦略が奏功し、四半期決算で予想外の黒字を計上し上昇。カジュアルアパレルを扱うアーバン・アウトフィッターズ(URBN)は第1四半期決算で1株利益が予想を上回り買われた。サイバーセキュリティー会社のパロアルト・ネットワークス(PANW)は四半期決算で調整後の1株利益が予想を上回ったほか、強い見通しを示し上昇。

一方で、ペット向け健康・ウェルネス会社の(WOOF)は第1四半期決算で予想外の1株損失を計上して下落。銀行のシティ(C)は傘下のメキシコのリテール銀バナメックス売却に失敗、25年にIPOを実施する計画に変更すると発表し、売られた。

半導体メーカーのエヌビディア(NVDA)は取引終了後に第1四半期の決算を発表。調整後の1株利益が予想を上回ったほか、第2四半期の見通しも予想を上回り時間外取り引きで急伸している。

(Horiko Capital Management LLC)


■NY為替:米債務不履行懸念も追加利上げ確率上昇でドル買い強まる

24日のニューヨーク外為市場でドル・円は、138円35銭から139円48銭へ上昇し、139円43銭で引けた。米債務不履行を警戒した債券売りや連邦準備制度理事会(FRB)の追加利上げ確率上昇を受けた債券売りが先行し、金利が上昇。ドル買いに拍車がかかった。その後、米連邦準備制度理事会(FRB)が公表した米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨(5月2-3日会合分)で、将来の追加利上げを巡り高官の見解が分かれたことが明らかになったためドル買いが一段落した。

ユーロ・ドルは、1.0801ドルまで上昇後、1.0750ドルまで反落し引けた。ユーロ・円は149円06銭から149円94銭まで上昇。ポンド・ドルは、1.2414ドルへ上昇後、1.2358ドルまで下落した。英インフレ率の予想以上の上昇で追加利上げを織り込むポンド買いが強まったのち、FRBの追加利上げを織り込むドル買いに押された。ドル・スイスは、0.9017フランから0.9067フランまで上昇。


■NY原油:続伸で74.34ドル、需給ひっ迫の思惑残る

NY原油先物7月限は続伸(NYMEX原油7月限終値:74.34 ↑1.43)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物7月限は、前営業日比+1.43ドルの74.34ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは73.13ドル-74.73ドル。米国市場の前半に74.73ドルまで買われた後、ドル高や株安を嫌気して73.13ドルまで反落した。しかしながら、将来的な需給ひっ迫の思惑は残されており、通常取引終了後の時間外取引では主に74ドルを挟んだ水準で推移。


■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 28.10ドル -0.48ドル(-1.68%)
モルガン・スタンレー(MS) 81.22ドル -1.42ドル(-1.72%)
ゴールドマン・サックス(GS)319.81ドル -3.76ドル(-1.16%)
インテル(INTC) 29.00ドル -0.51ドル(-1.73%)
アップル(AAPL) 171.84ドル +0.28ドル(+0.16%)
アルファベット(GOOG) 121.64ドル -1.65ドル(-1.34%)
メタ(META) 249.21ドル +2.47ドル(+1.00%)
キャタピラー(CAT) 209.70ドル -3.01ドル(-1.42%)
アルコア(AA) 34.35ドル -1.32ドル(-3.70%)
ウォルマート(WMT) 147.63ドル -0.68ドル(-0.46%)
《ST》

 提供:フィスコ

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