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【市況】株価指数先物【昼のコメント】 21年9月高値の3万620円を突破、同年2月高値3万720円に迫る場面も


 日経225先物は11時30分時点、前日比430円高の3万490円(+1.43%)前後で推移。寄り付きは3万510円とシカゴ日経平均先物清算値(3万530円)にサヤ寄せする格好から、買いが先行した。アドバンテスト <6857> [東証P]が24年ぶりに上場来高値を更新するなど、指数インパクトの大きい値がさ株が日経平均株価をけん引し、日経225先物は一時3万670円まで買われた。2021年9月高値の3万620円を突破し、同年2月高値3万720円に迫るなか、目先的な達成感も意識されやすく、中盤には3万370円まで上げ幅を縮めた。ただし、押し目待ち狙いのロングも入り、終盤にかけては3万500円を挟んで底堅い値動きを継続している。

 東証プライム市場の騰落銘柄は、値上がり、値下がり数が拮抗するなか、東京エレクトロン <8035> [東証P]やアドバンテスト、ファーストリテイリング <9983> [東証P]、ソニーグループ <6758> [東証P]、ダイキン工業 <6367> [東証P]など、指数インパクトの大きい値がさ株が日経平均株価をけん引している。日経平均株価が一時3万667円まで上昇し、21年9月高値の3万670円に迫ったことから、いったん利食いに向かわせた格好だろう。もっとも、前日に続きインデックスに絡んだ主力大型株主導の展開のなか、日経225先物は3万500円処での底堅さを見せている。過熱感は警戒されるものの、トレンドとしてはオプション権利行使価格の3万500円~3万1000円のレンジを想定しておく必要がありそうだ。

 なお、NT倍率は先物中心限月で14.15倍に上昇した。4月半ばの上昇場面で上値を抑えられた200日線を明確に上放れてきたことで、昨年12月の14.30倍台が意識されてきた。過熱が警戒されるなか、ヘッジを考慮したトレードも入りやすく、NTロングでのスプレッドを狙った動きが強まってくると考えられる。

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