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【市況】株価指数先物【昼のコメント】 3万円回復後も底堅い値動きを継続、ボリンジャー+3σ水準を意識

日経平均 <1分足> 「株探」多機能チャートより

 日経225先物は11時30分時点、前日比210円高の3万50円(+0.70%)前後で推移。寄り付きは2万9900円と、シカゴ先物清算値(2万9870円)にサヤ寄せする格好から、買い先行で始まった。寄り付き直後に付けた2万9890円を安値にリバウンド基調が強まり、中盤にかけて3万円を回復。買い一巡後は2万9940円辺りまで上げ幅を縮めたものの押し目買い意欲は強く、終盤にかけて3万70円まで買われ、3万円を上回っての推移を継続している。

 東証プライム市場の騰落銘柄は、値下がり数が過半数を占めるなか、東京エレクトロン<8035>、ファーストリテイリング<9983>、ソフトバンクグループ<9984>、アドバンテスト<6857>など指数インパクトの大きい値がさ株が日経平均株価をけん引している。日経225先物は3万円回復で、いったんは達成感が意識されたものの、ショートカバーが断続的に入っているようである。ボリンジャーバンドの+2σを上回っての推移によって過熱感は意識されやすいだろうが、3万円での底堅い値動きを継続するなか、+3σが位置する3万500円辺りをターゲットとしたロングの動きも強まってきそうだ。

 なお、NT倍率は先物中心限月で14.08倍に上昇した。14.09倍に位置する200日移動平均線を捉えてきており、いったんはNTロングの巻き戻しは入りそうである。ただし、4月半ばの上昇場面で上値を抑えられた200日線を明確に上放れてくるようだと、トレンド転換からNTロングでのスプレッドを狙った動きが強まってくると考えられる。

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