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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:光通信、JAL、コナミG

光通信 <日足> 「株探」多機能チャートより
■クオールHD <3034>  1,473円  +300 円 (+25.6%) ストップ高買い気配   11:30現在  東証プライム 上昇率トップ
 クオールホールディングス<3034>がストップ高カイ気配。16日の取引終了後、第一三共<4568>の連結子会社で、医薬品の研究開発・販売を手掛ける第一三共エスファの株式を取得し、子会社化することを決めたと発表した。あわせてクオールHDは24年3月期の連結業績予想を修正し、最終利益の見通しをこれまでの55億円から62億円(前期比9.6%増)に引き上げた。今期の最終利益は減益予想から一転して増益の見通し。過去最高益も更新する見込みとなっており、材料視されたようだ。第一三共エスファが持ち分法適用関連会社となることから、影響を業績予想に反映した。第一三共保有の株式51%を24年4月までに取得し、将来的に100%をクオールHDが取得する予定。クオールHDは第一三共エスファと情報やノウハウを共有し、オーソライズドジェネリック(AG)製品を中心に、顧客ニーズに応える製品を創出していく。

■光通信 <9435>  20,310円  +1,410 円 (+7.5%)  11:30現在  東証プライム 上昇率7位
 光通信<9435>が大幅高、3月9日以来となる2万円大台を回復した。2月20日につけた年初来高値2万490円にあと100円あまりに迫る場面もあった。16日取引終了後に発表した23年3月期決算は最終利益が事前予想を上振れ前の期比4%増の913億4500万円と好調で過去最高利益更新となった。個人向けにウォーターサーバーを貸し出す宅配水事業が好調で収益に貢献している。24年3月期の同利益については前期比17%減の760億円と減益を予想しているが、これは織り込みが進んでいた。株価指標面ではPER12倍前後と割高感はない。株主還元に積極的な企業としても知られ、前期年間配当は事前計画に3円上乗せし、今期の年間配当は前期実績に19円増配となる564円を計画している。更に決算発表と合わせ35万株、50億円を上限とする自社株買いも発表しており、株価の上値を期待した買いが優勢となった。

■TOWA <6315>  2,271円  +101 円 (+4.7%)  11:30現在
 TOWA<6315>はここ商いを伴い上値指向を強めている。きょうはマドを開けて上放れ、一時110円高の2280円まで値を飛ばし連日の年初来高値更新となった。樹脂封止装置を主力とする半導体製造装置メーカーで半導体製造の後工程を担当する。半導体市況はスマートフォンやパソコンの在庫整理進捗の遅れなどから、底入れの兆しが見えない状況にあるが、生成AIの市場拡大に伴う高性能半導体の需要創出が新たな手掛かり材料となっている。高性能半導体では後工程の技術開発に焦点が当たっているが、後工程の製造装置が占める売上比率は全体の2割に満たない水準で、後工程に携わる企業は相対的に少なく、それだけに商品競争力が問われる状況だ。株式市場でもディスコ<6146>やアドバンテスト<6857>など後工程の範疇に含まれる有力銘柄に投資マネーが食指を動かしている。TOWAは精密金型でも高い競争力を誇り、その技術力の高さが注目されている。24年3月期は営業利益が81億6000万円予想と2割近い減益を見込むが、保守的との見方が強く増益に転じる可能性もあり、波状的な買いを呼び込んでいる形だ。

■PAコンサル <4071>  3,110円  +75 円 (+2.5%)  11:30現在
 プラスアルファ・コンサルティング<4071>が3日続伸している。この日の寄り前、タレントマネジメントシステム「Talent Palette(タレントパレット)」に関して、大塚商会<4768>と販売代理店契約を締結したと発表しており、好材料視されている。多くの企業のソリューションパートナーである大塚商会とパートナーシップを締結することで、より多くの企業の科学的人事や人事DXを支援するのが狙いという。

■日本航空 <9201>  2,720円  +46 円 (+1.7%)  11:30現在
 日本航空<9201>、ANAホールディングス<9202>いずれも4日続伸と上値指向を強めている。9時50分現在、業種別騰落率で「空運」は33業種中1位となっている。インバウンド需要が物販やサービスなど国内消費を強く刺激しているが、旅客数の拡大は空運会社にとって収益拡大に直結する。きょう引け後に日本政府観光局から4月の訪日外国人客数の発表を控えており、それを先取りする買いを引き寄せている。

■コナミグループ <9766>  7,320円  +120 円 (+1.7%)  11:30現在
 コナミグループ<9766>が5連騰。SBI証券が16日、コナミGの目標株価を9000円から9880円に引き上げた。投資判断は「買い」を継続する。新作パイプラインの増加により今期の収益拡大のビジビリティーが高まったと指摘。モバイル・家庭用ゲーム「パワフルプロ野球 栄冠ナイン(仮)」は、「eFootball」での開発ノウハウやマネタイズモデルの再挑戦タイトルとして注目されるとしている。同証券は、コナミGの24年3月期の営業利益の予想を767億9400万円から804億1500万円に引き上げた。

■湖北工業 <6524>  4,815円  +65 円 (+1.4%)  11:30現在
 湖北工業<6524>が3日続伸している。16日の取引終了後、高純度石英ガラス製品の製造技術SSG(スラリーキャスト石英ガラス)に用いる特殊プリフォームの製造装置の特許を国際出願したと発表しており、好材料視されている。プリフォームとは、光ファイバーの母材となる石英材で、プリフォームをファイバー線引き装置にて延伸加工することにより、光ファイバーを作製する。同社によると今回、国際特許出願を行ったプリフォーム製造装置を用いることで、従来にない高密度に配置された多孔形状及び切削加工では実現が難しい断面形状のプリフォームの製作をすることが可能となるとしている。

■ディスコ <6146>  18,110円  +90 円 (+0.5%)  11:30現在
 ディスコ<6146>、アドバンテスト<6857>など後工程の半導体製造装置大手が頑強な値動きを示している。ディスコ<6146>は前日に上場来高値を更新、アドバンテストも2000年以来約23年ぶりの高値圏に浮上しており、半導体セクターの逆風環境が取り沙汰されるなかで異彩を放つ強さを発揮している。前日の米国株市場ではNYダウが330ドルあまりの下落を強いられたが、半導体関連株は相対的に強さを発揮、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)はわずかなマイナスにとどまった。画像処理半導体大手のエヌビディア<NVDA>が続伸するなど強さを発揮し指数を牽引している。半導体市況の底入れが依然として見えない状況下も、生成AI分野の市場拡大に伴う半導体需要の喚起が指摘されている。東京市場でもアドテストなどは生成AI関連の需要が収益に追い風となることが予想され、目先継続的な実需買いが観測されている。

■シダックス <4837>  691円  -130 円 (-15.8%)  11:30現在
 シダックス<4837>が急反落している。16日の取引終了後に発表した24年3月期連結業績予想で、売上高1240億円(前期比2.3%増)、営業利益44億円(同2.3%増)、純利益27億円(同29.3%減)と増収営業増益を見込むものの、営業利益で50億円強を見込んでいた市場予想に届かないことから、失望売りが出ているようだ。新型コロナウイルス感染症の感染症法上5類への移行によりコロナ禍からの回復が進み、フードサービス事業などへ好影響を与える見通し。なお、23年3月期決算は、売上高1212億2000万円(前の期比4.9%増)、営業利益43億100万円(同76.1%増)、純利益38億1700万円(同6.7%減)だった。

■楽天グループ <4755>  600円  -10 円 (-1.6%)  11:30現在
 楽天グループ<4755>が3日続落し、フシ目の600円を下回った。16日の取引終了後、公募増資と三木谷浩史会長兼社長の資産管理会社やサイバーエージェント<4751>、東急<9005>などに対する第三者割当増資により、最大で約3300億円を調達すると発表した。モバイル事業の設備投資が業績の圧迫要因となるなか、財務基盤の健全性を高めるのが狙い。増資に関する事前報道があったため、直近の楽天グループ株には下押し圧力が強まっていたが、会社側の発表を受け、1株利益の希薄化や株式の需給悪化を懸念した売りが改めて膨らんだ。楽天グループは国内では2億3405万1000株、海外では需給状況に応じて追加で売り出すオーバーアロットメントを含め2億3405万1100株を新規に発行する。価格は5月24日から29日までの間のいずれかの日に決定する。更に、三木谷氏の資産管理会社など計4社に対し、合計で7879万9000株の第三者割当増資を実施する。手取り概算で最大3321億7700万円を調達し、社債やコマーシャル・ペーパーの償還資金や、楽天モバイルへの投融資などに充てる。

■日経Dインバ <1357>  282円  -4 円 (-1.4%)  11:30現在
 日経平均と逆方向に2倍の値動きをするように設計されている弱気型ETFの代表格、NEXT FUNDS 日経平均ダブルインバース・インデックス連動型上場投信<1357>が軟調に推移している。日経平均株価がこの日、3万円の大台に乗せたが、株価指数の天井打ちによる反動安を見越した日経Dインバへの買いは今のところ限定的となっている。日経Dインバの週次の信用残をみると、買い残が売り残を大幅に上回っており、信用倍率は5月12日時点で24.25倍に上る。同ETFに対する買い需要は、日経平均先物の売り建ての増加につながるとされている。反対に、同ETFへの売り圧力の増大は、日経平均先物への買い戻し需要を発生させるとみられている。なお、日経Dインバはきょうが権利付き最終売買日にあたる。個人投資家の利用の多いSBI証券では、権利付き最終日と権利落ち日をまたいで買い建てていた場合に、権利処理等手数料(ETFについては1売買あたり税込み5円50銭)が発生するという。株式市場では、手数料負担の発生が逆張り志向の投資家による日経Dインバへの信用買いを手控えさせる要因となっているとの見方もあるようだ。

■スタジオアリス <2305>  2,169円  -13 円 (-0.6%)  11:30現在
 スタジオアリス<2305>が冴えない。16日の取引終了後に発表した4月の月次売上高が前年同月比10.7%減となり、2カ月連続で前年実績を下回ったことが嫌気されている。買い上げ点数は同2.7%増となったものの、撮影件数が同12.3%減と落ち込んだ。

■東光高岳 <6617>  2,096円  -4 円 (-0.2%)  11:30現在
 東光高岳<6617>が冴えない。16日の取引終了後、変成器類の一部製品について、顧客に提出した形式試験成績書に関して不適切な事案が判明したと発表したことが嫌気されている。形式試験の一部試験項目に関して、検証器による試験を実施せずに他の試験結果の流用や設計部門から提供された計算値や解析値の流用などを行ったという。不適切に作出された形式試験成績書は約170形式・約350通。会社側によると、これまで同件に起因する品質や安全性に係る問題が発生した事例は確認されておらず、同社では同件が製品自体の品質及び安全性の問題を惹起することはないとしている。なお、同件による業績予想の修正はないとしている。

■ヘッドウォータース <4011>  19,500円  +2,230 円 (+12.9%)  11:30現在
 ヘッドウォータース<4011>が続急伸。前日に値幅制限上限の3000円高に買われる人気となったが、きょうも目先筋の利益確定売りをこなし上値指向を継続、4月19日につけた年初来高値1万8440円を更新した。人工知能(AI)を活用したソリューション事業を展開するが、生成AI分野にも積極注力の構えをみせている。そうしたなか、16日取引終了後に生成AIモデルの研究開発企業であるrinna(東京都渋谷区)とパートナー基本契約を締結し、Azure OpenAI ServiceやGPT4を用いた言語モデルAIサービスで協業強化を行うことを発表、これを材料視する買いを呼び込んでいる。

■ポート <7047>  1,655円  +146 円 (+9.7%)  11:30現在
 ポート<7047>は大幅続伸。9%を上回る上昇で1600円台半ばに駆け上がった。電力大手7社は6月1日から電気料金の値上げを実施することを発表、最大4割程度の大幅な値上げとなるなど家計や企業への負担は大きいが、これを受けて電力株に買いが集まる一方、電力コンサルや新電力(新たに参入した小売電気事業者)の商機が高まる可能性も指摘されている。同社は就職紹介などの人材サービスのほかエネルギー関連事業にも参入している。大手電力による料金値上げは同社が展開する自社販売支援サービスエネルギー領域にポジティブな影響を与えることを16日取引終了後に発表しており、これを手掛かり材料に投資資金の攻勢が続いている。

●ストップ高銘柄
 SANKO <2762>  243円  +50 円 (+25.9%) ストップ高   11:30現在
 サイバー・バズ <7069>  1,467円  +300 円 (+25.7%) ストップ高   11:30現在
 PCデポ <7618>  461円  +80 円 (+21.0%) ストップ高買い気配   11:30現在
 BTM <5247>  4,800円  +700 円 (+17.1%) ストップ高   11:30現在
 フェイスネットワーク <3489>  1,112円  +150 円 (+15.6%) ストップ高買い気配   11:30現在
 など、6銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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