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【注目】本日注目すべき【好決算】銘柄 大阪チタ、三菱マ、クボタ (12日大引け後 発表分)

大阪チタ <日足> 「株探」多機能チャートより

 5月12日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。

 大阪チタ <5726> [東証P]  ★前期経常が上振れ着地・今期は33%増益、前期配当を15円増額・今期は5円増配へ
 ◆23年3月期の経常損益(非連結)は47.2億円の黒字(前の期は17.1億円の赤字)に浮上し、従来予想の35億円の黒字を上回って着地。続く24年3月期の同利益は前期比33.4%増の63億円に拡大する見通しとなった。今期は航空機向けなど旺盛な需要を背景に主力のチタン事業の収益が大きく伸びる。高稼働率の維持や生産性向上に加え、販売価格の適正化を進めることも増益に貢献する。
  併せて、前期の年間配当を20円→35円(前の期は無配)に増額し、今期も前期比5円増の40円に増配する方針とした。

 CSS <2304> [東証S]  ★今期経常を54%上方修正、配当も2円増額
 ◆23年9月期上期(22年10月-23年3月)の連結経常利益は前年同期比4.7倍の2億6900万円に急拡大し、従来予想の1億3600万円を上回って着地。主力のスチュワード事業とフードサービス事業がコロナ禍の影響から需要が回復したほか、空間プロデュース事業で金融・法人部門の受注が想定より伸びたことが寄与。固定費の最適化を進めたことも利益拡大につながった。
  併せて、通期の同利益を従来予想の1億6400万円→2億5300万円に54.3%上方修正。増益率が2.0倍→3.1倍に拡大する見通しとなった。業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の15円→17円(前期は15円)に増額修正した。
  同時に、継続企業の前提に関する重要事象等の記載を解消したと発表。

 アップル <2788> [東証S]  ★1-3月期(1Q)経常は2.1倍増益・上期計画を超過
 ◆23年12月期第1四半期(1-3月)の連結経常利益は前年同期比2.1倍の3.7億円に急拡大して着地。東南アジアを中心とした中古車輸出に注力し、48.3%の大幅増収を達成したことが寄与。
  上期計画の3.3億円をすでに13.6%上回っており、業績上振れが期待される。

 アイスタイル <3660> [東証P]  ★今期経常を2.4倍上方修正
 ◆23年6月期の連結経常損益を従来予想の1.7億円の黒字→4億円の黒字(前期は5.9億円の赤字)に2.4倍上方修正した。入国制限緩和に伴うインバウンド需要の増加やマスク着用が個人判断になったことが追い風となり、Beauty Service事業の店舗収益が想定以上に好調に推移したことが要因。販売促進イベントの実施なども寄与した。

 セキュア <4264> [東証G]  ★今期経常を33%上方修正
 ◆23年12月期第1四半期(1-3月)の連結経常利益は前年同期比6.0倍の1億5000万円に急拡大して着地。監視カメラシステムのリプレイス案件や店舗への導入が好調だったほか、入退室管理システムも中・大型案件へのシフトが奏功し大きく伸びた。
  第1四半期業績の好調に伴い、通期の同損益を従来予想の9000万円の黒字→1億2000万円の黒字(前期は1億8300万円の赤字)に33.3%上方修正した。

 ギフティ <4449> [東証P]  ★1-3月期(1Q)経常は5倍増益で着地
 ◆23年12月期第1四半期(1-3月)の連結経常利益は前年同期比5.0倍の7.1億円に急拡大して着地。法人向けデジタルギフト「giftee for Business」サービスで自治体や法人需要の獲得が進んだほか、地域通貨サービスでは全国旅行支援の電子クーポンにかかる売り上げが大幅に増加し、80.5%の大幅増収を達成した。

 三菱マ <5711> [東証P]  ★前期経常が上振れ着地・今期は2.3倍増益、44円増配へ
 ◆23年3月期の連結経常利益は前の期比66.7%減の253億円に落ち込んだが、従来予想の150億円を上回って着地。続く24年3月期は前期比2.3倍の580億円にV字回復する見通しとなった。今期は営業利益段階では横ばいの見込みだが、ロス・ペランブレス鉱山からの受取配当金の増加や、UBE三菱セメントの持ち分法投資損益の改善などで経常利益は大幅増益となる計画。
  併せて、今期の年間配当は前期比44円増の94円に大幅増配する方針とした。

 クボタ <6326> [東証P]  ★1-3月期(1Q)最終は37%増益で着地
 ◆23年12月期第1四半期(1-3月)の連結最終利益は前年同期比36.6%増の691億円に拡大して着地。政府のインフラ開発需要などを背景に北米で建設機械が増勢だったほか、欧州では在庫不足緩和によってトラクターの販売が伸びた。また、インドEKL社の買収効果に加え、値上げ効果や為替影響の改善なども業績拡大に貢献した。
  上期計画の1040億円に対する進捗率は66.4%に達しており、業績上振れが期待される。

 タカトリ <6338> [東証S]  ★上期経常が26%増益で着地・1-3月期も2.7倍増益
 ◆23年9月期上期(22年10月-23年3月)の連結経常利益は前年同期比26.0%増の8.6億円に伸びて着地。パワーデバイス市場の旺盛な設備投資意欲が続くなか、パワー半導体向けSiC材料切断加工装置の販売が堅調に推移し、50.6%の大幅増収を達成したことが寄与。

 レーサム <8890> [東証S]  ★今期経常は31%増で16期ぶり最高益、120円増配へ
 ◆23年3月期の連結経常利益は前の期比23.0%増の128億円に伸びて着地。続く24年3月期も前期比30.7%増の168億円に拡大し、16期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。今期は資産価値創造事業の増収増益を見込むほか、ゴルフ事業の売却で未来価値創造事業の損失が大幅に改善する計画。
  併せて、今期の年間配当は前期比120円増の175円に大幅増配する方針とした。今期と来期の配当は年175円を下限とし、配当性向40%を目安とする。PBR1倍割れを踏まえ、株主還元を強化する。配当利回り12.38%。
  また、中期経営計画を上方修正し、最終年度の25年3月期営業利益目標を従来の170億円→230億円に引き上げた。

 GENOVA <9341> [東証G]  ★今期経常は29%増で4期連続最高益更新へ
 ◆23年3月期の連結経常利益は前の期比61.9%増の17.1億円に拡大して着地。続く24年3月期も前期比28.7%増の22億円に伸び、4期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。今期も医療メディア「Medical DOC」を中心とする主力のメディカルプラットフォーム、自動受付精算機とセルフ精算レジを展開するスマートクリニックの高成長が継続し、30.2%の大幅増収を見込む。

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