【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):住友不、カドカワ、名村造
住友不 <日足> 「株探」多機能チャートより
住友不動産<8830>が続急伸した。11日の取引終了後、23年3月期の連結決算とともに、今後の経営戦略と中長期の見通しについて発表した。このなかで、28年3月期までの次期中期計画期間に経常利益3000億円の突破を目指すとともに、7年以内に年間配当を23年3月期の52円から倍増させる方針を示した。これをサプライズ視した買いが集まったようだ。不動産賃貸領域では、企業の出社率の回復や採用増を背景にオフィスビルで増床の動きが顕在化しており、テナントニーズを着実に取り込んでいく。利益成長に沿った増配を持続させる方針。24年3月期の売上高は前期比3.2%増の9700億円、最終利益は同8.1%増の1750億円、年間配当は同7円増配の59円の見込み。前期に続き過去最高益を更新する計画とした。
■オプトラン <6235> 2,206円 +159 円 (+7.8%) 本日終値
11日に決算を発表。「1-3月期(1Q)経常は64%増益で着地」が好感された。
オプトラン <6235> [東証P] が5月11日大引け後(15:00)に決算を発表。23年12月期第1四半期(1-3月)の連結経常利益は前年同期比64.5%増の18.1億円に拡大したが、通期計画の86億円に対する進捗率は21.1%となり、5年平均の25.9%とほぼ同水準だった。
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■KADOKAWA <9468> 3,090円 +217 円 (+7.6%) 本日終値
11日に発表した「5.64%を上限に自社株買いを実施」が買い材料。
発行済み株式数(自社株を除く)の5.64%にあたる800万株(金額で200億円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は5月12日から24年3月31日まで。
■名村造船所 <7014> 439円 +29 円 (+7.1%) 本日終値
名村造船所<7014>が急反発し年初来高値を更新した。11日の取引終了後、これまで未定としていた23年3月期(前期)の期末配当について5円で決定したと発表した。前期は3期ぶりの復配となり、材料視されたようだ。同時に発表した23年3月期の連結決算は、売上高は前の期比48.7%増の1240億8000万円、最終損益は111億9400万円の黒字(前の期は84億1900万円の赤字)だった。新造船事業では、連結子会社の函館どつくにおける操業量の増加と円安の影響が業績を押し上げる要因となった。24年3月期は、売上高については前期比1.5%増の1260億円、最終利益は同50.9%減の55億円を見込む。今期の年間配当予想は未定とした。
■オイレス工業 <6282> 1,846円 +120 円 (+7.0%) 本日終値
11日に決算を発表。「今期経常は11%増益、15円増配へ」が好感された。
オイレス工業 <6282> [東証P] が5月11日大引け後(15:00)に決算を発表。23年3月期の連結経常利益は前の期比12.0%減の57.3億円になったが、24年3月期は前期比10.8%増の63.5億円に伸びる見通しとなった。3期連続増収になる。
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同時に発表した「2.07%を上限に自社株買いを実施」も買い材料。
発行済み株式数(自社株を除く)の2.07%にあたる65万株(金額で10億円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は5月19日から8月31日まで。
■安藤・間 <1719> 969円 +62 円 (+6.8%) 本日終値
安藤・間<1719>が後場に上げ幅を拡大し、年初来高値を更新した。この日、23年3月期の連結決算発表にあわせ、24年3月期の業績と配当予想などを開示した。年間配当予想は同20円増配の60円とし、好感されたようだ。今期の売上高は前期比7.5%増の4000億円、最終利益は同10.5%減の136億円を見込む。あわせて中期経営計画も公表した。26年3月期に連結経常利益265億円(24年3月期見通しは197億円)、連結ROE(自己資本利益率)を12%以上、総還元性向で70%以上を目指す。
■サッポロHD <2501> 3,960円 +250 円 (+6.7%) 本日終値
11日に決算を発表。「1-3月期(1Q)最終は赤字縮小で着地」が好感された。
サッポロホールディングス <2501> [東証P] が5月11日大引け後(15:00)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。23年12月期第1四半期(1-3月)の連結最終損益は35.9億円の赤字(前年同期は39.9億円の赤字)に赤字幅が縮小した。
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■石原産業 <4028> 1,292円 +81 円 (+6.7%) 本日終値
11日に決算を発表。「前期経常が上振れ着地・今期は1%増益、前期配当を2円増額・今期は8円増配へ」が好感された。
石原産業 <4028> [東証P] が5月11日大引け後(16:00)に決算を発表。23年3月期の連結経常利益は前の期比22.0%減の103億円になったが、従来予想の88億円を上回って着地。24年3月期は前期比1.5%増の105億円に伸びる見通しとなった。4期連続増収になる。同時に、前期の年間配当を40円→42円(前の期は36円)に増額し、今期も前期比8円増の50円に増配する方針とした。
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■フージャース <3284> 903円 +56 円 (+6.6%) 本日終値
11日に決算を発表。「今期経常は3%増益、前期配当を4円増額・今期は3円増配へ」が好感された。
フージャースホールディングス <3284> [東証P] が5月11日大引け後(16:00)に決算を発表。23年3月期の連結経常利益は前の期比27.9%増の72.8億円になり、24年3月期も前期比3.0%増の75億円に伸びる見通しとなった。3期連続増益になる。同時に、前期の年間配当を48円→52円(前の期は36円)に増額し、今期も前期比3円増の55円に増配する方針とした。
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■オイシックス・ラ・大地 <3182> 2,799円 +171 円 (+6.5%) 本日終値
11日に決算を発表。「今期最終は2.1倍増益へ」が好感された。
オイシックス・ラ・大地 <3182> [東証P] が5月11日大引け後(15:00)に決算を発表。23年3月期の連結最終利益は前の期比33.7%減の18億円に落ち込んだが、24年3月期は前期比2.1倍の38億円に急拡大する見通しとなった。16期連続増収になる。
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