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【市況】株価指数先物【昼のコメント】 OP権利行使価格2万8375円処の攻防から、ボリンジャーバンドの+2σが意識されてくる


 日経225先物は11時30分時点、前日比230円高の2万9350円(+0.78%)前後で推移。寄り付きは2万9130円と、シカゴ日経平均先物清算値(2万9130円)にサヤ寄せする格好から、小幅に反発して始まった。現物の寄り付き直後に付けた2万9090円を安値にロング優勢の展開となり、中盤には一時2万9420円まで上げ幅を広げた。買い一巡後は持ち高調整により上げ幅を縮めたが、2万9350円辺りでの底堅い値動きで推移した。

 SQに絡んだ商いは、日経平均型、TOPIX型いずれも買い越しとなり、SQ値は概算で2万9235円08銭だった。日経平均株価は寄り付き後ほどなくしてSQ値を突破したほか、前日の引け後に決算を発表した東京エレクトロン <8035> [東証P]が、売り一巡後にアク抜けの動きを見せており、センチメントの改善につながった。海外勢による買いの思惑も強く、先物市場では5月2日の高値2万8360円を上回ったことが、ショートカバーを誘う格好にもなったと考えられる。225先物は、オプション権利行使価格の2万8375円処での攻防になりそうだが、ボリンジャーバンドの+1σからの上昇で、2万9585円まで切り上がってきた+2σが意識されてくるため、ショートは避けておきたい。

 なお、NT倍率は先物中心限月で14.01倍に上昇した。25日移動平均線水準まで上昇したことで、NTロングの巻き戻しが入りやすいだろうが、東京エレクトロンなど半導体株のアク抜けが意識されてくるなか、低下する場面ではNTロングの組成に向かいそうだ。

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