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【市況】明日の米CPI、スーパーコアは落ち着いた傾向示すとの見方も

 明日発表される4月の米消費者物価指数(CPI)に市場の注目が集まっている。現在の予想からは、総合指数とコア指数がとも前回同様の高水準での推移が続くとみられている。

 ただ、パンデミックによる米消費者の心理的制限が徐々に緩和される中で、需要はモノからサービスに移行している。そのためFRBはサービスインフレの動向に注目している。

 一部からは、FRBが特に注目しているとされる住居費を除いたサービス価格、いわゆるスーパーコアがより落ち着いた傾向を示す可能性があるとの見方が出ている。前回は前月比0.4%だったが、それよりも低い数字になれば、市場の年内利下げ期待は維持される可能性もありそうだ。

 ただ、FRBがインフレに対する見方を軟化させ始めるには、インフレがあと数カ月、持続的に改善する必要がある。スーパーコア、さらにはより広範なインフレがFRBの目標に戻るためには、労働市場がさらに弱まる必要があるとも指摘した。

米消費者物価指数(4月)10日21:30
予想 0.3% 前回 0.1%(前月比) 
予想 5.0% 前回 5.0%(前年比)
予想 0.3% 前回 0.4%(コア・前月比)
予想 5.5% 前回 5.6%(コア・前年比)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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