【市況】米国株見通し:下げ渋りか、売り一巡後の買戻しに期待
NASDAQ <日足> 「株探」多機能チャートより
(13時40分現在)
S&P500先物 4,141.50(+4.75)
ナスダック100先物 13,185.25(+0.75)
米株式先物市場でS&P500先物、ナスダック100先物は小幅高、NYダウ先物は40ドル高。長期金利は戻りが鈍く、本日の米株式市場はやや買い先行となりそうだ。
2日の主要3指数は大幅続落。序盤の売り一巡後も戻りは鈍く、ダウは367ドル安の33684ドルと2日連続で値を下げた。ファースト・リパブリック銀行の破たんを受け他の地銀の経営状態や今後の融資への影響が不安視され、金融株を中心に売り先行。また、連邦公開市場委員会(FOMC)での追加利上げは織り込まれたが、6月以降も金融引き締めは継続の見通しで、景気を圧迫しかねないとの警戒感が幅広い売りにつながった。
本日は下げ渋りか。FOMCでの0.25%の利上げはほぼ織り込み済みで、連邦準備制度理事会(FRB)の目先の政策方針が注目される。声明やパウエルFRB議長の記者会見でインフレ抑止を最優先する姿勢が示されれば年内利下げへの期待感も後退し、引き続き景気への影響を懸念した売りが出やすい地合いとなりそうだ。半面、足元の軟調地合いにより値ごろ感の生じた銘柄を中心に買戻しが入れば、下げ幅を縮小する可能性もあろう。
《TY》
提供:フィスコ