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【市況】NY株式:米国株式市場は上昇、金融不安後退や一部ハイテク決算を好感

NASDAQ <日足> 「株探」多機能チャートより

ダウ平均は524.29ドル高の33,826.16ドル、ナスダックは287.89ポイント高の12,142.24で取引を終了した。

経営難に陥っている地銀のファースト・リパブリック(FRC)株が下げ止まったため、金融システム不安が後退し、上昇して始まった。また、ハイテクのメタ・プラットフォームズ(META)の良好な決算を好感した買いが相場を押し上げ、終日堅調に推移した。終盤にかけ、上げ幅を拡大し高値圏で終了。セクター別ではメディア・娯楽、小売りが上昇した。

テクノロジー会社のハネウェルインターナショナル(HON)は第1四半期決算で調整後の1株利益が予想を上回ったほか、通期の目標を引き上げたことで上昇。ソーシャルメディアのフェイスブック(FB)を運営するメタ・プラットフォームズ(META)は四半期決算で1株利益と売上高が予想を上回り、アナリストは投資判断を引き上げ、さらに、ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)が人工知能にさらなる投資を計画していると言及したため期待観が広がり大幅高。配車サービスのリフト(LYFT)はコスト削減の一環で全従業員の26%を削減すると発表し上昇。航空会社のアメリカン(AAL)は四半期決算が予想に一致、夏の国際線需要が強く、第2四半期の1株利益見通しが予想を上回り、買われた。

一方で、サウスウエスト(LUV)は昨年12月の悪天候やコンピューター不具合などによる全国的な運航停止が年初の売り上げに響き1-3月期決算で2四半期連続の赤字を計上し下落。重機メーカーのキャタピラー(CAT)は第1四半期決算で調整後の1株利益が予想を上回ったものの、在庫状況から需要がピークに達したとの思惑が強まったほか、正式な見通しが示されず警戒感から売られた。

取引終了後にオンライン小売のアマゾン(AMZN)は第1四半期決算を発表。売上高が市場予想を上回ったほか、第2四半期見通しが好感され、時間外取り引きで上昇している。

(Horiko Capital Management LLC)

《YN》

 提供:フィスコ

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