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【注目】本日注目すべき【好決算】銘柄 カバー、スミダコーポ、関西電力 (27日大引け後 発表分)

カバー <日足> 「株探」多機能チャートより

 4月27日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。

 カバー <5253> [東証G]  ★前期経常を54%上方修正・最高益予想を上乗せ
 ◆23年3月期の経常利益(非連結)を従来予想の21.3億円→33億円に54.5%上方修正。増益率が15.3%増→78.1%増に拡大し、従来の4期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。3月に開催した大規模イベント「hololive 2023」「hololive 4th fes」で配信チケット販売が好調だったほか、利益率の高いライセンス/タイアップサービスにおけるライセンス商品の販売が想定以上に伸びたことが要因。

 さくらネット <3778> [東証P]  ★今期経常は35%増で13期ぶり最高益更新へ
 ◆23年3月期の連結経常利益は前の期比48.7%増の9.6億円に伸びて着地。続く24年3月期も前期比34.7%増の13億円に拡大し、13期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。今期は収益性の高いクラウドサービスが伸長するほか、期末にはスポット案件やグループ会社での利益を見込む。

 Gセキュリ <4417> [東証G]  ★今期経常は47%増で6期連続最高益へ
 ◆23年3月期の経常利益(非連結)は前の期比78.0%増の7.3億円に伸びて着地。続く24年3月期も前期比47.1%増の10.8億円に拡大し、6期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。今期は中堅・中小企業のサイバーセキュリティニーズ、IT企業・SIerにおけるセキュリティ教育ニーズが引き続き旺盛で、25.9%の大幅増収を見込む。

 カナレ電気 <5819> [東証S]  ★上期経常を一転4%増益に上方修正
 ◆23年12月期上期(1-6月)の連結経常利益を従来予想の3.2億円→5.2億円に62.5%上方修正。従来の35.7%減益予想から一転して4.4%増益見通しとなった。海外販売が好調に推移していることに加え、円安による収益押し上げ効果も寄与する。

 スミダコーポ <6817> [東証P]  ★1-3月期(1Q)最終は3.6倍増益で着地
 ◆23年12月期第1四半期(1-3月)の連結最終利益は前年同期比3.6倍の12.3億円に急拡大して着地。車載関連でEVやxEV向けの受注が好調に推移したほか、欧米の太陽光発電関連設備なども大きく伸びたことが寄与。生産効率の向上に加え、円安によるプラス効果なども大幅増益につながった。

 SBIIG <7326> [東証G]  ★前期最終を31%上方修正・最高益予想を上乗せ
 ◆23年3月期の連結最終利益を従来予想の9.5億円→12.4億円に30.5%上方修正。増益率が6.6%増→39.2%増に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。すべての事業における保有契約件数が増加したことに加え、法人税及び住民税等が想定を下回ったことが要因。

 未来工業 <7931> [東証P]  ★今期経常は39%増で10期ぶり最高益、64円増配へ
 ◆23年3月期の連結経常利益は前の期比5.0%増の41.5億円に伸び、従来予想の35.4億円を上回って増益で着地。続く24年3月期も前期比39.0%増の57.7億円に拡大し、10期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。今期は主力とする電材及び管材事業の収益が大きく伸びる。再開発案件や物流施設など非住宅分野に注力するほか、前期に実施した値上げ効果なども寄与する見込み。
  併せて、今期の年間配当は前期比64円増の114円に大幅増配する方針とした。同時に発表した中期経営計画(24年3月期~26年3月期)で、配当性向50%または自己資本配当率(DOE)2.5%を目安に配当を実施する方針を示した。

 小松ウオール <7949> [東証P]  ★前期経常が上振れ着地・今期は25%増益、25円増配へ
 ◆23年3月期の経常利益(非連結)は前の期比27.9%増の23.6億円になり、従来予想の20.5億円を上回って着地。続く24年3月期も前期比24.8%増の29.5億円に伸びる見通しとなった。今期は経済活動の正常化が進むなか、既存間仕切り事業の深耕・高度化、新製品の開発などに注力する方針。
  併せて、今期の年間配当は前期比25円増の120円に増配する計画とした。DOE(純資産配当率)3.0%を下限に配当を実施する方針に変更。

 キング <8118> [東証S]  ★前期経常を49%上方修正、配当も7円増額
 ◆23年3月期の連結経常利益を従来予想の7.6億円→11.3億円に48.7%上方修正。増益率が4.7%増→55.6%増に拡大する見通しとなった。行動制限の緩和が追い風となり、主力のアパレル事業の業績が回復したことが上振れの要因。
  併せて、期末一括配当を従来計画の10円→17円(前の期は9円)に大幅増額修正した。

 リョーサン <8140> [東証P]  ★前期経常を34%上方修正・22期ぶり最高益更新へ
 ◆23年3月期の連結経常利益を従来予想の100億円→134億円に34.0%上方修正。増益率が23.7%増→65.7%増に拡大し、22期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。中期計画の施策である先行投資商材の刈り取りなどの効果や既存事業の伸長に加え、為替の円安進行もプラスに働いた。また、販管費の効率運用による抑制効果も利益を押し上げた。

 日エスコン <8892> [東証P]  ★1-3月期(1Q)経常は7.7倍増益で着地
 ◆23年12月期第1四半期(1-3月)の連結経常利益は前年同期比7.7倍の44.9億円に急拡大して着地。主力の不動産販売事業で分譲マンションの販売が順調に進んだほか、物流施設も売却し、2.2倍の大幅増収を達成した。
  上期計画の52億円に対する進捗率は86.5%に達しており、業績上振れが期待される。

 関西電 <9503> [東証P]  ★今期経常は黒字浮上で19期ぶり最高益更新へ
 ◆23年3月期の連結経常損益は66.6億円の赤字(前の期は1359億円の黒字)に転落したが、従来予想の550億円の赤字を上振れて着地。続く24年3月期は4250億円の黒字に急浮上し、19期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。
  今期は電灯電力料収入の増加などを背景に、8.8%の増収を見込む。燃料価格の低下に加え、原子力利用率の上昇などで燃料費や他社購入電力料が減少し、採算が大きく改善する。併せて、従来未定としていた前期の期末配当を25円(年間配当は50円)実施するとし、今期も50円を継続する方針とした。

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