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【材料】IBMが決算受け小幅高 上期は幾らか軟化も年内には改善見込む=米国株個別

 IBM<IBM>が前日引け後に1-3月期決算(第1四半期)を発表し、売上高が予想を下回ったほか、フリーキャッシュフロー(FCF)も予想を下回った。ただ、1株営業利益は予想を上回っている。コスト管理および年初に実施した生産性向上策が奏功。ガイダンスでは通期のFCFの見通しを維持した一方、売上高見通しは下方修正した。

 クリシュナCEOはインタビューで、「上期の終わりまでに、幾らか軟化が見られる可能性があるが、年末近くには成長が少し改善すると考えている」と述べた。また、人員削減について、「事前に発表した3900人ではなく、終了すれば5000人に近づくかもしれない。それでも、第1四半期に7000人を雇用した」と付け加えた。

 決算発表直後は時間外で株価は上昇していたものの、その後は伸び悩む動きも出ている。

 米半導体受託生産会社グローバルファウンドリーズ<GFS>が、約8年前にスピンオフした半導体事業から引き続き利益を得ているとして、IBMを提訴した。損害賠償と企業秘密の利用差し止めを求めている。同社がインテル<INTC>および日本のラピダスと最近結んだライセンス契約は、2015年の取引でグローバルファウンドリーズが取得した企業秘密が基盤になっていると主張している。

(1-3月・第1四半期)
・1株営業利益(調整後):1.36ドル(予想:1.25ドル)
・売上高:142.5億ドル(予想:143.3億ドル)
  ソフトウェア:59.2億ドル(予想:57.6億ドル)
  コンサルティング:49.6億ドル(予想:50.1億ドル)
  インフラストラクチャー:31.0億ドル(予想:32.6億ドル)
  ファイナンス:1.62億ドル(予想:1.60億ドル)
・粗利益率(調整後):53.7%(予想:53.0%)
・FCF:13.4億ドル(予想:21.8億ドル)

(通期見通し)
・売上高:3~5%増(従来:1桁台半ば)
・FCF:105億ドル(予想:103億ドル)

(NY時間09:53)
IBM<IBM> 126.88(+0.56 +0.44%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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