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【市況】東京株式(大引け)=50円高、押し目買い活発で朝安後切り返す展開に

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 20日の東京株式市場は朝方は日経平均が安く始まったものの、その後は押し目買いが優勢となり結局高く引けた。一方、上値の重さも意識された。

 大引けの日経平均株価は前営業日比50円81銭高の2万8657円57銭と反発。プライム市場の売買高概算は9億2255万株、売買代金概算は2兆2428億円。値上がり銘柄数は1027、対して値下がり銘柄数は702、変わらずは106銘柄だった。

 きょうの東京市場は買い手控えムードが漂うなかも、日経平均は朝安後に切り返し高く引けた。前日の米国株市場では景気敏感株などが冴えず、NYダウが続落した。前日発表された英国のCPIが高水準で、米国でもインフレ警戒ムードが再燃する格好に。ただ、ナスダック総合株価指数がわずかながら高く引け、為替もドル高・円安に振れたことで、東京市場ではハイテクセクター中心に株価の下支え材料となった。一方、前日の訪日外国人客数の発表を受け、インバウンド関連株に買われるものが目立った。前場取引時間中に、岸田首相が海外からの投資促進を促す策として、半導体などの分野でサプライチェーン確立の数値目標を掲げた「アクションプラン」を月内にも示すと伝わり、半導体関連株の一角などに買いを誘導し、全体指数の上昇に反映された。

 個別では、東京エレクトロン<8035>が堅調、キーエンス<6861>が買われ、ソシオネクスト<6526>も活況高となった。アドバンテスト<6857>も買いが優勢だった。ファーストリテイリング<9983>が堅調、日立製作所<6501>もしっかり。NOK<7240>が値上がり率トップとなり、ポピンズ<7358>、DDホールディングス<3073>が急騰した。イーグル工業<6486>、Hamee<3134>も値を飛ばした。竹内製作所<6432>、テラスカイ<3915>の上げも目立つ。

 半面、レーザーテック<6920>が軟調な展開を強いられ、ソフトバンクグループ<9984>も値を下げた。三菱商事<8058>、三井物産<8031>など総合商社株が安く、オリエンタルランド<4661>も冴えない。いちご<2337>が急落、RPAホールディングス<6572>も大幅安。Robot Home<1435>、ディップ<2379>なども下落した。

出所:MINKABU PRESS

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