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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):セルシード、キャンバス、ジオコード

セルシード <日足> 「株探」多機能チャートより
■ヤマダホールディングス <9831>  463円  -9 円 (-1.9%)  本日終値
 ヤマダホールディングス<9831>は安い。17日の取引終了後、従来未定としていた23年3月期配当予想を12円(前の期18円)にすると発表した。前の期から減配となる見通しを示したことから、これを嫌気した売りが出た。

■大成建設 <1801>  4,225円  -20 円 (-0.5%)  本日終値
 大成建設<1801>が軟調。17日の取引終了後、23年3月期の連結業績に関し、最終利益が計画の670億円から471億円(前の期比34.1%減)に下振れる見込みだと発表しており、嫌気されたようだ。国内の土木・建築事業において、売り上げに計上する予定だった工事が想定通り受注に至らなかった。売上高はこれまでの予想の1兆7700億円を下回り、1兆6420億円(同6.4%増)で着地したようだとしている。利益面では建設物価の上昇や、工事損失引当金の計上、手持ち工事の利益率低下も響いた。また、札幌支店が施工中の「(仮称)札幌北1西5計画」で発生した鉄骨建方等の精度不良に関する是正工事関連費用として、工事原価が約240億円増加する見込みとなったという。

■セルシード <7776>  508円  +80 円 (+18.7%) ストップ高   本日終値
 セルシード<7776>が大商いでストップ高を演じたほか、キャンバス<4575>が大幅高。このほか、クリングルファーマ<4884>やオンコリスバイオファーマ<4588>が急動意をみせ、免疫生物研究所<4570>、DNAチップ研究所<2397>、カイオム・バイオサイエンス<4583>などバイオ関連株が軒並み物色人気をみせている。企業の決算発表を前に足もとの業績があまり気にされないバイオ系材料株で回転を利かす動きが目立つが、春の学会シーズンで材料性が意識されやすいという面もあるようだ。目先は材料の出たキャンバスの派手な値動きが目立つが、今年春先に人気化したセルシードも注目度が高く、3月24日には984円の年初来高値を形成、時価はそこから半値以下に水準を切り下げたが、前日に75日移動平均線との上方カイ離が解消されたことで、売り一巡感からリバウンド狙いの買いが活発化している。

■キャンバス <4575>  1,845円  +247 円 (+15.5%)  本日終値
 キャンバス<4575>が急騰。抗がん剤開発を手掛ける創薬ベンチャーで、業績は水面下での推移が続くが、バイオ関連株の中でも株価の値動きの早さが注目され、折に触れ短期筋の攻勢が目立つ。17日取引終了後、膵臓がん3次治療を対象とする抗がん剤候補「CBP501」臨床第2相試験に関するデータカットオフ(データ取得終了)を実施したことを発表した。「CBP501」臨床第3相試験の計画を検討するために十分なデータを得られたと判断したもの。これをもって実質的に臨床第2相試験が終了となり、これを材料視する買いが集中した。

■ジオコード <7357>  771円  +100 円 (+14.9%) ストップ高   本日終値
 ジオコード<7357>がストップ高。同社はきょう、検索エンジン経由でのアクセスアップから成約に結び付けるサービス「オーガニックマーケティング内製化プラン」に、人工知能(AI)チャットツールを活用した新サービス「ChatGPT記事作成コンサルティング」を追加したと発表。これが株価を刺激したようだ。同社は国内のSEO(検索エンジン最適化)業界初期である2005年から18年以上にわたってグーグル検索を研究・分析。そのなかで培った検索結果で上位表示されやすい記事作成やコンテンツ制作のノウハウを、特別な知識がなくても自社(内製化)で実現できるように、ChatGPTの活用方法と記事作成ノウハウを提供しながらコンサルティングするとしている。

■サンウッド <8903>  795円  +95 円 (+13.6%) 一時ストップ高   本日終値
 サンウッド<8903>が急伸。同社は17日取引終了後、23年3月期通期の単独業績予想修正を発表。営業利益の見通しを従来の12億6000万円から19億5000万円(前の期比3.6倍)に引き上げたことが好感されたようだ。売上高予想も182億4000万円から193億円(同46.0%増)に上方修正。新築分譲マンションの販売が好調に推移したほか、新築収益不動産「WHARFシリーズ」で6物件の引き渡しが計画通りに完了し、当初計画を上回る価格で売却できたことなどが主な要因だとしている。

■アセンテック <3565>  637円  +73 円 (+12.9%)  本日終値  東証プライム 上昇率2位
 アセンテック<3565>が3日続伸し、年初来高値を更新した。17日の取引終了後、チェンジホールディングス<3962>の子会社であるチェンジとの業務提携を開始すると発表。これを手掛かり視した買いが入ったようだ。アセンテックは3月15日、純国産のSaaSセキュリティープラットフォーム「ブレイクアウト」を発表した。今回の業務提携は、ブレイクアウトをチェンジが取り扱い、国内の顧客に共同でSaaSアクセス環境の新たな利用形態を提案することが目的。両社の長期的な協業関係を構築し事業の拡大につなげる。

■トリプルアイズ <5026>  675円  +73 円 (+12.1%) 一時ストップ高   本日終値
 トリプルアイズ<5026>が一時ストップ高。17日夜のテレビ東京系報道番組「ワールドビジネスサテライト」で、同社の顔認証技術「AIZE(アイズ)」が紹介されたことが買い材料視されたようだ。「“脱マスク”で顔認証に脚光」というコーナーで顔認証技術の一つとして取り上げられ、AIZEの感情分析AIエンジンなどが紹介された。

■ELEMENTS <5246>  1,144円  +113 円 (+11.0%)  本日終値
 ELEMENTS<5246>が続急伸。この日、グループ会社のLiquidが手掛けるオンラインでの本人確認サービス「LIQUID eKYC」について、ZOZO<3092>のファッションEC「ZOZOTOWN」の年齢確認に導入されることとなったと発表。業績へのポジティブな影響を期待した買いを集めたようだ。LIQUID eKYCはAI審査で本人確認業務を自動化するサービス。高精度かつ適切な運用コストで年齢確認ができる点が評価され、導入に至ったという。正確な年齢確認により、顧客年齢に応じた適切なマーケティング施策の実現などにもつながるという。

■アクシージア <4936>  1,159円  +110 円 (+10.5%)  本日終値  東証プライム 上昇率3位
 アクシージア<4936>が急反発。17日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表したことが好感された。上限を75万株(発行済み株数の2.90%)、または11億円としており、取得期間は4月18日から6月30日まで。成長投資と株主還元の両立を図り、株主への一層の利益還元を遂行できるようにすることが目的としている。

●ストップ高銘柄
 TORICO <7138>  1,935円  +400 円 (+26.1%) ストップ高   本日終値
 木村工機 <6231>  2,319円  +400 円 (+20.8%) ストップ高   本日終値
 ロコンド <3558>  1,769円  +300 円 (+20.4%) ストップ高   本日終値
 ラストワンマイル <9252>  3,005円  +501 円 (+20.0%) ストップ高   本日終値
 シーズメン <3083>  948円  +150 円 (+18.8%) ストップ高   本日終値
 など、8銘柄

●ストップ安銘柄
 Arent <5254>  4,460円  -1,000 円 (-18.3%) ストップ安   本日終値
 大運 <9363>  555円  -100 円 (-15.3%) ストップ安   本日終値
 アジア開発キャピタル <9318>  1円  0 円 (0.0%) ストップ安   本日終値
 以上、3銘柄

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