日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
17日の東京株式市場は売り買い交錯のなかもやや強含みで推移し、日経平均株価は2万8000円台半ばでもみ合う展開が想定される。前週末の欧州株市場はドイツや英国、フランスなどをはじめほぼ全面高に買われる展開だったが、米国株市場では寄り後に売り圧力が表面化し、NYダウ、ナスダック総合株価指数ともに下値を試す動きを強いられた。発表された3月の米小売売上高が予想以上の減少をみせたことで、米景気の先行きに対する懸念が買いを手控えさせた。一方で米ミシガン大学発表の4月の経済指標では、1年先の期待インフレ率が予想を上回ったことが利上げ長期化を想起させ、これも投資家心理を冷やす格好となった。もっとも、NYダウは週間ベースでは4週連続の上昇となり、全体相場は上値追い基調を維持している。東京市場は前週末に日経平均がマドを開けて上放れる動きをみせており、きょうも買い気の強い地合いが継続する可能性がある。外国為替市場ではドル・円相場が上下にボラティリティの高い展開ながら、足もとでドル高・円安に振れていることも輸出セクターなどに追い風材料となりやすい。
14日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比143ドル22セント安の3万3886ドル47セントと反落。ナスダック総合株価指数は同42.806ポイント安の1万2123.466だった。
日程面では、きょうは4月の米NY連銀製造業景況指数、全米住宅建設業協会(NAHB)住宅市場指数など。
出所:
MINKABU PRESS
最終更新日:2023年04月17日 08時35分