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【市況】【市場反応】米3月小売売上高、燃料販売が落ち込むもコアは予想程落ち込まず、ドル買い

米ドル/円 <日足> 「株探」多機能チャートより

米商務省が発表した3月小売売上高は前月比-1.0%と2月-0.2%に続き2カ月連続のマイナスとなった。燃料や自動車販売の落ち込みが全体指数を押し下げ。自動車を除いた小売売上高は前月比-0.8%と、予想を下回り昨年12月来のマイナスに落ち込み11月以来の低水準となった。一方、国内総生産(GDP)の算出に用いられる自動車、給油、食品、建材を除いたコントロールグループは前月比―0.3%と、予想の―0.5%ほど落ち込まず、成長が持ちこたえている可能性が示唆された。

3月輸入物価指数は前月比-0.6%と、3カ月連続のマイナスで予想を下回った。

その後に発表された同月設備稼働率は79.8%と、予想を上回り昨年11月来の高水準となった。同月鉱工業生産は前月比+0.4%と、2月0.0%から予想以上に伸びが拡大した。

成長への悲観的な見方が緩和し、米国債相場は下落。10年債利回りは2週間ぶりの高水準となった。小売売上高を受けいったんはドル売りが優勢となったのち、ドル買いが強まった。ドル・円は132円20銭まで下落後、133円19銭まで上昇。ユーロ・ドルは1.1076ドルまで上昇後、1.1019ドルまで反落した。

【経済指標】・米・3月小売売上高:前月比-1.0%(予想:-0.5%、2月:-0.2%←-0.4%)・米・3月小売売上高(自動車除く):前月比-0.8%(予想:-0.4%、2月:0%←-0.1%)・米・3月輸入物価指数:前月比-0.6%(予想:-0.1%、2月:-0.2%←-0.1%)・米・3月輸出物価指数:前月比―0.3%(予想0、2月+0.4%←+0.2%)・米・3月設備稼働率:79.8%(予想:79.1%、2月:79.6%←78.0%)・米・3月鉱工業生産:前月比+0.4%(予想:+0.2%、2月:0.0%)

《KY》

 提供:フィスコ

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