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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):アイスペース、Sansan、ファストリ

Sansan <日足> 「株探」多機能チャートより
■ispace <9348>  1,501円  +300 円 (+25.0%) ストップ高   本日終値
 ispace<9348>が買い人気を集めストップ高。同社は12日に東証グロース市場に新規上場しており、この日で上場3日目。初の宇宙ベンチャー企業のIPOとして高い関心を集めている。上場初日は寄り付かず、翌2日目に公開価格254円の3.9倍となる1000円で初値をつけた。同日の終値は1201円だった。この日も買い人気は続き、ストップ高の1501円まで値を上げた。商いも膨らんでいる。月への物資輸送サービスをはじめとした月面開発事業を手掛けている。22年12月に着陸船の打ち上げに成功しており、更に成功すれば民間企業として世界初となる月面着陸を計画。最短で26日にも月着陸に挑戦する予定であり、その結果が注目を集めている。ただ、同社の業績は赤字基調が続いており、今後の株価見通しには強弱観も対立している。

■Sansan <4443>  1,808円  +262 円 (+17.0%)  本日終値  東証プライム 上昇率トップ
 Sansan<4443>が急騰。13日の取引終了後に発表した23年5月期第3四半期累計(22年6月~23年2月)の営業利益が前年同期比2.3倍の5億3900万円となり、これを好感する買いが向かった。中堅・大企業向け営業の強化が奏功し、主力の「Sansan」の売上高が伸びたほか、インボイス(適格請求書)管理サービス「Bill One」も契約が急増した。「Sansan」は営業を強くするデータベースをコンセプトに、従来のクラウド名刺管理サービスから営業DXサービスへと刷新し、新たな機能の搭載に取り組んでおり、これが新規ユーザーの獲得につながったようだ。

■ユニバーサル <6425>  3,155円  +345 円 (+12.3%)  本日終値
 ユニバーサルエンターテインメント<6425>が5連騰で新値追い。13日の取引終了後、統合型リゾート施設「オカダ・マニラ」を運営するTIGER RESORT, LEISURE AND ENTERTAINMENTの23年12月期第1四半期(速報値)実績を発表。売上高が前年同期比97.0%増の126億700万ペソ(約308億8700万円、1ペソ=約2.45円)、調整後EBITDAは同2.9倍の33億2600万ペソ(約81億4800万円)となり、これを好感する買いが入った。カジノ収益が大きく膨らんだ。

■ファーストリテイリング <9983>  32,840円  +2,570 円 (+8.5%)  本日終値  東証プライム 上昇率6位
 ファーストリテイリング<9983>が急騰。13日の取引終了後、23年8月期第2四半期累計(22年9月~23年2月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を上方修正した。最終利益の見通しを2300億円から2400億円(前期比12.2%減)に引き上げた。また今期の年間配当の予想(株式分割考慮後ベース)を230円から250円に増額修正した。これらを好感した買い注文が集まったようだ。第2四半期累計の業績の上振れを反映した。通期の売上収益の見通しは2兆6500億円から2兆6800億円(前期比16.5%増)に見直した。第2四半期累計の売上収益は前年同期比20.4%増の1兆4673億5000万円、最終利益は同4.5%増の1533億9200万円。東南アジアや北米、欧州のユニクロ事業、ジーユー事業が大幅な増収増益と好調だった。

■リテールパートナーズ <8167>  1,395円  +99 円 (+7.6%)  本日終値  東証プライム 上昇率8位
 リテールパートナーズ<8167>が反発。同社は13日取引終了後、24年2月期通期の連結業績予想を公表。営業利益の見通しを前期比4.1%増の55億円としていることや、年間配当計画を前期比2円増配の24円としていることが好感されたようだ。営業収益は同2.6%増の2410億円を見込む。「中国・九州エリアを中心とした新規出店及び既存店の計画的改装によるシェア拡大、周辺事業の展開」や「共同仕入れなどグループ力を活用した供給体制の強化」などを掲げている基本戦略を推し進めるとしている。

■ティーケーピー <3479>  2,856円  +185 円 (+6.9%)  本日終値
 ティーケーピー<3479>は急伸。13日の取引終了後、23年2月期の連結決算発表にあわせ、24年2月期の業績予想を開示した。営業利益は前期比51.0%増の54億円、最終損益は67億円の黒字(前期は49億3600万円の赤字)を見込む。また新たな中期経営計画も公表。26年2月期に売上高575億円、営業利益94億円、経常利益91億円とする目標を掲げた。今後の成長を期待した買いを集めたようだ。前期はシェアオフィス「リージャス」の売却に伴い、特別損失を計上していた。今期の売上高は前期比28.1%減の363億円を計画するが、経済活動の正常化を背景に、貸会議室事業や宿泊事業の需要が回復すると想定する。中期計画では貸会議室市場の再拡大を見込んだ施策などを通じ、コロナ禍前の成長トレンドへの回帰を図る方針を示している。

■ローソン <2651>  5,840円  +340 円 (+6.2%)  本日終値
 ローソン<2651>が大幅続伸し、年初来高値を更新した。13日の取引終了後、23年2月期の連結決算とともに、24年2月期の配当と最終利益予想を公表した。年間配当予想は前期比50円増配の200円とし、好感されたようだ。23年2月期の連結決算(日本基準)は、営業総収入が前の期比41.6%増の9886億2100万円、営業利益が同16.9%増の550億5600万円、最終利益が同37.9%増の246億8900万円だった。国内コンビニエンスストア事業が堅調に推移した。24年2月期(国際会計基準)は最終利益が290億円になると予想する。今期の業績予想は国際会計基準に基づいて作成しており、前期比の増減率の記載はない。

■メルコホールディングス <6676>  3,335円  +155 円 (+4.9%)  本日終値
 メルコ<6676>が大幅反発。13日の取引終了後、23年3月期の連結経常利益を従来予想の35億円から47億円(前の期比64.1%減)へ上方修正すると発表しており、これが好感されたようだ。新型コロナウイルス感染症が収束に向かいつつあるため、高性能空気清浄機「Airdog」の大幅な需要減を見込んでいたが、花粉症対策としての利用などによって想定以上に落ち込みが少なかったことが上振れの要因となった。

■ディップ <2379>  3,600円  +150 円 (+4.4%)  本日終値
 ディップ<2379>が大幅続伸。14日付の日本経済新聞朝刊で「アルバイト・パートの求人サイト『バイトル』を運営するディップは、対話型の人工知能(AI)を活用した求人サービスを開発する」と報じられており、これが刺激材料となったようだ。記事によると、AI開発の松尾研究所(東京都文京区)と組み、1年以内の実用化を目指すという。求職者がAIとの対話を通じて自身の能力や望む働き方に合った仕事探しができるようにするようだ。

■楽天グループ <4755>  670円  +19 円 (+2.9%)  本日終値
 楽天グループ<4755>が6連騰。同グループの子会社で、新規株式公開(IPO)を予定する楽天銀行<5838>の公開価格が13日、仮条件の上限となる1400円に決まったことを受け、楽天グループに対しては、株式売却益を巡る過度な懸念が和らぐ格好となり、買いを集める要因となったようだ。楽天銀行は21日に東証プライム市場に新規上場する予定。仮条件は1300~1400円と、上場承認時の想定仮条件(1630~1960円)から引き下げられていた。楽天グループは楽天銀行のIPOに際して保有する約5395万株の株式を売り出す予定。

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