【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):桜島埠、TONE、助川電気
桜島埠 <日足> 「株探」多機能チャートより
櫻島埠頭<9353>がストップ高。政府が14日、大阪府・市によるカジノを含む統合型リゾート施設の整備計画を認定したと伝わった。関連銘柄と位置付けられる桜島埠の買いを誘う要因となったようだ。IRの整備計画が政府の認定を受けたのは初めてで、2029年の開業を目指す方向で準備が進められる見込みとなる。もっとも、政府の正式決定を受け、関連銘柄には材料出尽くしと受け止めた売りも出ているようだ。オーイズミ<6428>、日本金銭機械<6418>などは軟調に推移している。
■TONE <5967> 955円 +150 円 (+18.6%) ストップ高 本日終値
TONE<5967>がストップ高。13日の取引終了後、設立85周年を記念して記念品を贈呈すると発表。23年5月末時点で100株以上を保有する株主を対象に、クオカード5000円分を贈呈するとしており、これを好感する買いが向かった。同時に発表した23年5月期第3四半期累計(22年6月~23年2月)の連結経常利益は前年同期比16.9%増の7億8500万円だった。このほか、第三者割当による自己株式の処分を実施することも明らかにしている。
■インタライフ <1418> 242円 +35 円 (+16.9%) 本日終値
13日に決算を発表。「今期経常は86%増益へ」が好感された。
インターライフホールディングス <1418> [東証S] が4月13日大引け後(16:00)に決算を発表。23年2月期の連結経常利益は前の期比3.7倍の1.7億円に伸び、24年2月期も前期比86.4%増の3.3億円に拡大する見通しとなった。
⇒⇒インタライフの詳しい業績推移表を見る
■助川電気工業 <7711> 1,430円 +205 円 (+16.7%) 本日終値
助川電気工業<7711>が急伸。この日、次世代のエネルギー源として期待される核融合について、政府が初めてとなる開発戦略を正式に決定したとNHKが報じた。これを受け、核融合発電関連と位置付けられる銘柄群に買いが集まった。東邦金属<5781>が大幅高。東洋炭素<5310>やマイクロ波化学<9227>がしっかり。
■パシフィックネット <3021> 1,500円 +215 円 (+16.7%) 本日終値
パシフィックネット<3021>が後場急騰し、年初来高値を更新した。同社はきょう午後1時ごろ、23年5月期第3四半期累計(22年6月~23年2月)の連結営業利益が前年同期比21.5%増の3億1900万円になったと発表。直近3カ月に限れば前年同期比2.0倍の1億5300万円になっていることが好感されたようだ。売上高は第3四半期累計で同18.6%増の47億3800万円、直近3カ月では同13.6%増の15億8900万円。ITサブスク事業が順調に拡大しているほか、コミュニケーション・デバイス事業が回復してきていることが主な要因となっている。なお、通期業績予想については売上高61億円(前期比10.8%増)、営業利益4億円(同17.0%増)とする従来見通しを据え置いている。
■ブックオフG <9278> 1,441円 +133 円 (+10.2%) 本日終値 東証プライム 上昇率5位
ブックオフグループホールディングス<9278>が急伸し、年初来高値を更新した。13日の取引終了後、23年5月期の連結業績予想の上方修正を発表した。売上高は980億円から1010億円(前期比10.3%増)、最終利益は16億円から19億5000万円(同34.6%増)に見通しを引き上げており、好感されたようだ。国内ブックオフ事業は、トレーディングカード・ホビーやアパレル、貴金属・時計・ブランドバッグなどの伸長を背景に既存店売上高が想定を上回って推移した。大型IT投資の一部開発スケジュールの見直しに伴って、費用の計上が予想を下回って推移したことも寄与する。23年5月期第3四半期累計(22年6月~23年2月)の連結決算は、売上高が前年同期比12.0%増の754億700万円、最終利益が同46.3%増の18億8700万円となった。
■北日本紡績 <3409> 129円 +11 円 (+9.3%) 本日終値
北日本紡績<3409>が急伸。ホギメディカル<3593>やマツオカコーポレーション<3611>が上昇している。政府がこの日、花粉症対策を議論するための初の関係閣僚会議を開き、岸田文雄首相が6月に向けて対策を取りまとめるよう指示したと伝わっている。これが思惑を誘う格好となり、不織布マスクを手掛ける北日紡やホギメデ、コロナ禍において政府の要請を受けてマスクの生産を手掛けたマツオカなどに買いが入ったようだ。
■Olympicグループ <8289> 545円 +41 円 (+8.1%) 本日終値
Olympicグループ<8289>が急反発。13日の取引終了後、23年2月期の連結決算発表にあわせ、24年2月期の業績予想を開示した。今期の最終利益は前期比9.2倍の10億円と大幅増益の計画を示しており、材料視されたようだ。売上高は同3.3%増の950億円を見込む。前期は巣ごもり需要の反動減や原材料価格・エネルギー価格の高止まりなど厳しい経営環境のなかで減収減益となった。今期は新規出店や専門店事業への見直しを含めた臨機応変な事業展開を行い、営業力を強化する。食品部門での製造原価の低減などにも努めるとしている。
■ウォンテッドリー <3991> 1,845円 +126 円 (+7.3%) 本日終値
ウォンテッドリー<3991>が急伸。同社は13日取引終了後、23年8月期第2四半期累計(22年9月~23年2月)の連結決算を発表。営業利益が前年同期比66.0%増の7億9300万円となったことが好感されたようだ。営業収益は同10.0%増の23億9600万円で着地。ビジネスSNSプラットフォーム「Wantedly」が順調に成長しており、2月末時点の登録企業ユーザー数は3万8000社、登録個人ユーザー数は369万人に達している。なお、通期業績予想については営業収益49億5000万円(前期比10.1%増)、営業利益15億5000万円(同23.8%増)とする従来見通しを据え置いている。
■メディアドゥ <3678> 1,520円 +95 円 (+6.7%) 本日終値 東証プライム 上昇率9位
メディアドゥ<3678>が大幅高で5日続伸した。13日の取引終了後に発表した自社株買いの実施と、今期の復配見通しを好感した買いが集まったようだ。同社は取得総数45万株(自己株式を除く発行済み株式総数の2.91%)、取得総額5億円を上限とする自社株買いを実施する。取得期間は4月14日から7月31日まで。24年2月期の年間配当予想は22円(前期は無配)とした。今期の売上高の見通しは前期比1.6%減の1000億円、最終利益の見通しは同4.1%増の11億円とした。電子書籍市場の拡大傾向は継続すると想定。「LINEマンガ」向けのバックエンド業務移管の遅延による影響なども業績予想に織り込んだ。
●ストップ高銘柄
東邦金属 <5781> 1,726円 +300 円 (+21.0%) ストップ高 本日終値
大谷工業 <5939> 8,690円 +1,500 円 (+20.9%) ストップ高 本日終値
大運 <9363> 555円 +80 円 (+16.8%) ストップ高 本日終値
ジオコード <7357> 743円 +100 円 (+15.6%) ストップ高 本日終値
Arent <5254> 5,400円 +705 円 (+15.0%) ストップ高 本日終値
など、10銘柄
●ストップ安銘柄
東名 <4439> 1,936円 -500 円 (-20.5%) ストップ安 本日終値
トリプルアイズ <5026> 634円 -150 円 (-19.1%) ストップ安 本日終値
津田駒工業 <6217> 495円 -100 円 (-16.8%) ストップ安 本日終値
アジア開発キャピタル <9318> 1円 0 円 (0.0%) ストップ安 本日終値
以上、4銘柄
株探ニュース