【市況】【市場反応】加中銀、予想通り政策金利据え置き、カナダドルもみ合い
カナダ中銀は金融政策決定会合で市場の予想通り、政策金利(翌日物貸出金利)を4.50%に据え置くことを決定した。中銀はデータによると、インフレが今後数カ月で急速に鈍化するとの見解を裏付けており、インフレが23年半ばに3%達成、24年に緩やかに2%へ低下すると見ている。
ただ、CPI3%から2%への鈍化はより困難になる可能性を指摘。インフレ見通しにかなりの不透明性があり、2%に向けて金融引き締めが十分であるかどうか見直しを継続し、再び利上げの用意もあるとした。また、金融ストレスによる世界の景気鈍化が最大の下方リスクになるとした一方で、根強いサービスインフレが最大のインフレ上向きリスクになるとした。需要は供給を上回っており、雇用市場も依然過剰にひっ迫していると言及。
カナダドルはもみ合い。ドル・カナダは1.3433カナダドルから1.3480カナダドルのレンジで上下に振れた。カナダ円は99円34銭から98円69銭まで下落した。
【金融政策】・カナダ中銀:政策金利(翌日物貸出金利)を4.50%に据え置き決定
「データは、インフレが今後数カ月で急速に鈍化するとの見解を裏付け」「インフレ23年半ばに3%達成、24年に緩やかに2%へ低下」「CPI3%から2%への鈍化はより困難になる可能性も」「CPI期待の低下は緩やか、賃金の伸びは依然高止まり」「インフレ見通しにはかなりの不透明性」「インフレが2%に向けて金融引き締めが十分であるかどうか見直しを継続。再び利上げの用意も」「1Qの2.3%成長後、成長は急激に鈍化へ」「23年成長見通し+1.4%、24年+1.3%」「消費は緩和」「23年の輸出、投資は抑制」「金融ストレスによる世界の景気鈍化が最大の下方リスクに」「根強いサービスインフレが最大の上向きリスクに」「需要は供給を上回る、雇用市場は依然過剰にひっ迫」
《KY》
提供:フィスコ