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【市況】【↑】日経平均 大引け| 3日ぶり反発、米雇用統計を控え様子見姿勢 (4月7日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  27554.37
高値  27591.15(09:04)
安値  27456.25(12:39)
大引け 27518.31(前日比 +45.68 、 +0.17% )

売買高  8億2049万株 (東証プライム概算)
売買代金 1兆9995億円 (東証プライム概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は45円高と3日ぶり反発、米雇用統計を控え薄商い
 2.前日の米株式市場はハイテク株など高くナスダック指数は上昇
 3.日経平均は前日までの下落で値頃感が働き下値に買いが流入
 4.三菱UFJや三井住友FG、みずほFGなど大手銀行株が堅調
 5.セブン&アイは24年2月期業績の減速懸念から売りが先行

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは前日比2ドル高と小幅に続伸した。雇用統計を控え様子見姿勢のなか、長期金利の低下を背景にハイテク株が買われた。

 東京市場では、日経平均株価は3日ぶりに小幅反発。値頃感からの買いが流入し値を上げた。ただ、様子見姿勢は強く薄商いだった。

 前日の米株式市場は、NYダウは横ばい圏だったが、ハイテク株などが堅調でナスダック指数は4日ぶりに反発した。この流れを受けた日経平均は、前日までの2日間で800円超の下落となっていたことから、値頃感からの買いが流入し値を上げてスタート。一時100円を超す上昇となった。ただ、今晩は米3月雇用統計が発表されるほか、米国市場はグッドフライデーで休場となることもあり、買い一巡後は様子見姿勢が強まった。積極的な買いは手控えられるなか、日経平均は2万7500円ラインを小幅に上回った水準での一進一退状態が続いた。

 個別銘柄では、東京エレクトロン<8035>やアドバンテスト<6857>、ディスコ<6146>など半導体関連株が高く、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>や三井住友フィナンシャルグループ<8316>、みずほフィナンシャルグループ<8411>といった大手銀行株が値を上げた。キーエンス<6861>やオリエンタルランド<4661>、ダイキン工業<6367>が堅調。日本郵船<9101>や日本製鉄<5401>も買われた。
 半面、ソフトバンクグループ<9984>やファーストリテイリング<9983>、リクルートホールディングス<6098>が安く、任天堂<7974>やトヨタ自動車<7203>が軟調だった。今期業績の減速が警戒されセブン&アイ・ホールディングス<3382>が売られた。ソシオネクスト<6526>やANYCOLOR<5032>、ダブル・スコープ<6619>が値を下げた。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035>、ファナック <6954>、アドテスト <6857>、HOYA <7741>、ダイキン <6367>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約61円。うち34円は東エレク1銘柄によるもの。
 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はSBG <9984>、セブン&アイ <3382>、第一三共 <4568>、アステラス <4503>、コナミG <9766>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約35円。

 東証33業種のうち上昇は22業種。上昇率の上位5業種は(1)海運業、(2)銀行業、(3)精密機器、(4)保険業、(5)空運業。一方、下落率の上位5業種は(1)電気・ガス業、(2)小売業、(3)鉱業、(4)食料品、(5)医薬品。

■個別材料株

△クシム <2345> [東証S]
 スピー <4499> [東証S]子会社とのクロスチェーン技術に関する提携。
△ASJ <2351> [東証G]
 チャットGPT対応のスマホアプリをリリース。
△アスコット <3264> [東証S]
 都心の賃貸マンション3物件を取得。
△ヘッドウォ <4011> [東証G]
 「NVIDIA Jetson」対応のエッジAIデバイス管理ソリョーション開発。
△東海ソフト <4430> [東証S]
 今期上方修正と増配を好感。
△WNIウェザ <4825> [東証P]
 第3四半期営業益19%増で通期計画進捗率78%。
△日本色材 <4920> [東証S]
 化粧品メーカーからの受注回復し業績増額修正。
△ゲームウィズ <6552> [東証S]
 プロeスポーツチームが「OMEN」とスポンサー協賛契約締結。
△ログリー <6579> [東証G]
 チャットGPT搭載の広告クリエイティブ自動生成ツールを開発。
△東京通信G <7359> [東証G]
 新株予約権発行などで41.5億円調達。

▼セブン&アイ <3382> [東証P]
 国内小売りで初の売上高10兆円超えも今期業績に警戒感。
▼イメージM <7793> [東証G]
 東証が信用取引の規制強化。


 東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)安永 <7271>、(2)Vテク <7717>、(3)東洋証券 <8614>、(4)燦HD <9628>、(5)オルガノ <6368>、(6)早稲アカ <4718>、(7)ミツバ <7280>、(8)アルゴグラフ <7595>、(9)エコナック <3521>、(10)トナミHD <9070>。
 値下がり率上位10傑は(1)山田コンサル <4792>、(2)CRE <3458>、(3)サクサ <6675>、(4)薬王堂HD <7679>、(5)IDOM <7599>、(6)ダイセキS <1712>、(7)セブン&アイ <3382>、(8)メドレー <4480>、(9)インテリクス <8940>、(10)メドピア <6095>。

【大引け】

 日経平均は前日比45.68円(0.17%)高の2万7518.31円。TOPIXは前日比4.16(0.21%)高の1965.44。出来高は概算で8億2049万株。東証プライムの値上がり銘柄数は1146、値下がり銘柄数は595となった。東証マザーズ指数は730.43ポイント(3.40ポイント安)。

[2023年4月7日]


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