【市況】注目銘柄ダイジェスト(前場):山田コンサル、WNIウェザー、ASJなど
山田コンサル <日足> 「株探」多機能チャートより
山田コンサル<4792>:1333円(-125円)
大幅続落で下落率トップ。前日に業績・配当予想の修正を発表している。23年3月期営業利益は従来予想の27億円から28.5億円、前期比14.0%増に上方修正。M&Aアドバイザリーなどの各種コンサルティングが順調推移となっているもよう。年間配当金も従来計画の47円から51円に引き上げへ。ただ、第3四半期累計で23.2億円、前年同期比75.2%増だったため業績上振れは想定線、むしろ修正幅は想定よりも限定的との見方が先行。
C&R社<4763>:2311円(+97円)
大幅続伸。前日に23年2月期の決算を発表、営業利益は39.6億円で前期比16.0%増となり、24年2月期は45億円で同13.7%増の見通しとしている。見通し数値は従来の中計目標数値となっている。一方、23年2月期配当金は従来計画の23円から27円に引き上げ、前期比7円の増配に。また、配当方針を変更、配当性向を20%水準から30%水準に引き上げるため、24年2月期配当金は前期比14円増の41円を計画している。
アークランズ<9842>:1554円(+46円)
大幅続伸。シティインデックスイレブンスが5.03%を保有する大株主に再度浮上したことが、前日提出された大量保有報告書で明らかになっている。保有目的は、投資及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為等を行うこととしている。会社側の株主価値向上策の強化につながっていくとの期待が高まっているもようだ。22年10月にも大量保有が報告されており、その後はいったん保有比率が低下していた。
WNIウェザー<4825>:6660円(+260円)
大幅反発。前日に第3四半期決算を発表、累計営業利益は25.1億円で前年同期比18.5%増となり、上半期実績の同10.6%増から増益率は拡大する方向となっている。通期計画32億円、前期比10.2%増は据え置いているが、超過達成確度なども高まる形のようだ。モバイル、航海、航空事業などが増収となり、開発体制の最適化などによって開発外注費なども減少しているようだ。調整が続く株価の見直しにつながっている。
7&iHD<3382>:5682円(-190円)
大幅反落。前日に23年2月期の決算を発表、営業利益は5065億円で前期比30.7%増、12-2月期も3割増益を確保し、ほぼ市場想定並みの水準で着地。一方、24年2月期は5130億円で同1.3%増と増益率鈍化の見通し、市場予想も100億円強下回る。国内、海外コンビニ事業は順調推移の見通しで、ネガティブなインパクトは乏しいとみられるが、業績懸念が乏しい小売セクターにあって、サプライズ乏しい決算に売りが先行する格好へ。
ヘッドウォーター<4011>:13790円 カ -
ストップ高買い気配。米NVIDIAのエッジAIスーパーコンピューター「NVIDIA Jetson」シリーズに標準対応したエッジAIデバイス管理ソリョーション「SyncLect Edge AI DMS」を開発したと発表している。広域に大量設置したデバイスを遠隔モニタリングで一元管理し、スマートストアやスマートビルディング、スマートファクトリーを展開する企業のデバイス管理業務に対する負荷軽減と効率化を実現するとしている。
ASJ<2351>:520円(+68円)
一時ストップ高。グループ会社のイー・フュージョン(埼玉県川口市)がAIチャットポッド「ChatGTP」に対応したAIキーボードアプリ「PassKeys」のリリースを開始したと発表している。パスワードが求められるWebサイトに素早く入力できるキーボードアプリで、ChatGTP APIを組み込むことによって登録した質問文を手軽にChatGTPへ送信することができ、任意のアプリケーションでChatGTPを直接展開できるようになるという。
リックソフト<4429>:1588円(+92円)
大幅に4日ぶり反発。23年2月期の営業利益予想を従来の4.51億円から5.46億円(前期実績4.37億円)に上方修正している。ライセンス売上などが新規案件の獲得で好調に推移する中、データセンターやサーバーなどオンプレミス型の売上が当初想定以上に伸びたため。リックソフト株は25日移動平均線を下回る推移が続いていたため、値頃感も買いを後押ししているようだ。
《ST》
提供:フィスコ