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【市況】ウクライナ侵攻とインフレが今年の世界貿易の伸びを抑制

 世界貿易機関(WTO)はきょう、今年はロシアによるウクライナ侵攻による高インフレが世界の貿易の伸びを抑えるとの見通しを示した。

 WTOは今年の世界のモノの貿易量は1.7%増になると予想。伸びは昨年の2.7%から鈍化し、08年の金融危機を受けた停滞後の年平均2.6%を大きく下回る。一方、今年の世界経済の成長見通しについては2.4%を予想。21年の5.9%、22年の3.0%から減速を見込んでいる。

 インフレが貿易量の伸びを抑制する大きな要因になると指摘。ロシアのウクライナ侵攻に伴う食料品やエネルギー価格の高騰は一服したものの、侵攻前よりも高い水準に留まっており、消費者の購買力や輸入品への需要を圧迫するという。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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