市場ニュース

戻る
 

【市況】ダウ平均は反落 FOMCに一喜一憂=米国株後半

NY株式22日(NY時間15:48)
ダウ平均   32268.08(-292.52 -0.90%)
ナスダック   11787.02(-73.09 -0.62%)
CME日経平均先物 27220(大証終比:-10 -0.04%)

 きょうのNY株式市場でダウ平均は反落。NY時間の後半になってダウ平均は上下動している。FOMCの結果が午後に発表され、政策金利は予想通りに0.25%ポイントの利上げを実施し、誘導目標を4.75-5.00%に引き上げた。

 一方、注目のFOMC委委員の今年末の金利見通し(ドット・プロット)の中央値は5.125%に据え置かれた。一部からは、金融システムへの不安はあるものの、インフレとは区別し、ドット・プロットを上方修正させるとの見方もあっただけに、慎重な雰囲気もあったようだ。

 発表後に下落していたダウ平均は上昇に転じたが、今度はその後のパウエルFRB議長の会見に一喜一憂している。議長は今回のFOMCで利上げ停止を検討したことを明らかにしたうえで、利上げに強いコンセンサスがあったと述べていた。ダウ平均は一時200ドル超上昇。しかし、その後に従来のタカ派姿勢も垣間見せ、「年内利下げは見込んでいない。想定より高い水準への利上げ必要なら、そうする」と述べていた。この発言で今度は売りが強まり、ダウ平均は下げ幅を拡大。

 その後も一旦前日付近まで戻すななど目まぐるしい展開が見られたものの、結局、売りが強まる展開。同時刻に行われていたイエレン米財務長官の議会証言で「預金保険の広範な引き上げは検討してない」と述べていたことにも反応していた可能性もありそうだ。

 ゲーム販売のゲームストップ<GME>が大幅高。前日引け後に11-1月期決算(第4四半期)を発表し、1株利益が予想外の黒字となった。ハードウェアおよびアクセサリーの販売が好調だった。同社はミーム株の中心銘柄でもあり、市場では過度な反応を示している模様。

 ナイキ<NKE>が下落。前日引け後に決算を発表し、中国での販売は冴えなかったものの、北米や欧州での販売が好調だった。過剰在庫の解消も前進した。しかし、収益性への懸念が指摘され嫌気されている。

 ドーナツのクリスピー・クリーム<DNUT>が5日続伸。アナリストが投資判断を「買い」に引き上げ、目標株価を従来の15ドルから20ドルに引き上げた。

 衛星打上げシステムのヴァージン・オービット<VORB>が大幅高。同社は数カ月前に衛星打ち上げに失敗し、野心的な宇宙計画を軌道修正していた。そのため一時的に活動を停止していたが、段階的な業務再開を目指すと発表したことが買戻しを強めている。

 ブランド製品の値引き販売の小売りを手掛けるオリーズ・バーゲン・アウトレット<OLLI>が決算を受け大幅高。予想を上回る通期ガイダンス示した。

 自動車部品のルミナ―・テクノロジーズ<LAZR>が大幅安。アナリストが投資判断を「売り」に引き下げ、目標株価も5ドルとした。

 半導体のセムテック<SMTC>が上昇。アナリストが投資判断を「買い」に引き上げ、目標株価も従来の34ドルから52ドルに引き上げた。

 米地銀のパックウェスト・バンコープ<PACW>が大幅安。投資会社から14億ドルの現金を確保したが、同時に年初から預金が20%流出していたことも明らかにした。

ナイキ<NKE> 120.61(-5.01 -3.98%)
ゲームストップ<GME> 24.04(+6.39 +36.20%)
クリスピー<DNUT> 15.38(+0.97 +6.73%)
ヴァージン・オービット<VORB> 0.58(+0.14 +31.41%)
オリーズ・バーゲン<OLLI> 58.87(+5.61 +10.53%)
ルミナー<LAZR> 6.69(-1.05 -13.52%)
セムテック<SMTC> 32.38(+1.58 +5.13%)
パックウェスト<PACW> 10.30(-1.91 -15.64%)

アップル<AAPL> 159.31(+0.03 +0.02%)
マイクロソフト<MSFT> 275.02(+1.24 +0.45%)
アマゾン<AMZN> 99.98(-0.63 -0.63%)
アルファベットC<GOOG> 105.46(-0.38 -0.36%)
テスラ<TSLA> 193.41(-4.17 -2.11%)
メタ・プラットフォームズ<META> 202.44(+0.28 +0.14%)
AMD<AMD> 99.02(+3.09 +3.22%)
エヌビディア<NVDA> 268.53(+6.54 +2.50%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

株探からのお知らせ

    日経平均