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【市況】株価指数先物【寄り前コメント】 2万7000円での底堅さ見極め、権利行使価格2万6750円~2万7375円のレンジを想定


大阪6月限ナイトセッション
日経225先物 27020 +280 (+1.04%)
TOPIX先物 1933.5 +22.5 (+1.17%)
シカゴ日経平均先物 27015 +275
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 16日の米国市場は、NYダウ S&P500ナスダックの主要な株価指数が上昇。米格付け会社のS&Pグローバル・レーティングが投機的水準に格下げしたフファースト・リパブリック・バンク<FRC>の資金繰りを警戒した売りが先行した。また、欧州中央銀行(ECB)理事会が予想通り0.5%の利上げを決めたことで、来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)での追加利上げ観測が高まり、NYダウは一時300ドルほど下げる場面が見られた。

 その後、米財務省や米連邦準備制度理事会(FRB)、米連邦預金保険公社(FDIC)などが共同声明を発表。ファースト・リパブリック・バンクに米銀大手11行が総額300億ドル(約4兆円)を預け入れたと明らかにすると、買い戻しが強まり、主要な株価指数は上昇に転じた。S&P500業種別指数は半導体・同製造装置、保険、メディアが上昇した一方で、電気通信サービス、食品・生活必需品小売、食品・飲料・タバコが下落。

 シカゴ日経平均先物(6月限)清算値は、大阪比275円高の2万7015円だった。日経225先物(6月限)のナイトセッションは、日中大阪比70円安の2万6670円で始まり、米国市場の取引開始直後には2万6430円まで売られる場面が見られた。ただし、ファースト・リパブリック・バンクへの支援報道を受けた米国市場のリバウンドに連動する形でプラスに転じると、終盤にかけて上げ幅を広げ一時2万7050円まで買われ、2万7020円でナイトセッションの取引を終えた。

 日経225先物はシカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い優勢の展開になりそうだ。ナイトセッションで節目の2万7000円を回復してきたことで、同水準に位置する75日、200日移動平均線を巡る攻防になりそうだ。両移動平均線を上回って推移するようだと、ショートカバーを強めてくる可能性があろう。

 前日の下落でボリンジャーバンドの-3σまで調整したこともあり、調整一巡感は意識されやすい。ナイトセッションでは-2σ水準で下げ渋る動きから、終値では-1σ水準を回復している。2万7000円を上回る推移となれば、25日線が位置する2万7380円辺りが意識されてくる。週末要因から買い一巡後はこう着感が強まろうが、オプション権利行使価格の2万7000円を中心とした上下の権利行使価格2万6750円~2万7375円のレンジを想定する。

 VIX指数は22.99に低下した。再び25日線を下回ってきたことで、リスク選好に向かわせやすいだろう。ただし、足もとで荒い値動きが続いていることもあり、来週のFOMCに向けて不透明感は燻るとみられる。なお、昨日のNT倍率は先物中心限月で13.99倍に上昇した。本日は金融株への買い戻しが強まり、ややNTショートが優勢になるとみられるが、75日線が位置する13.91倍辺りを下回る局面では、引き続きNTロングを組成するタイミングとみておきたい。


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