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【市況】9日の株式相場見通し=続伸、買い戻し誘発し上値追い

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 9日の東京株式市場はリスク選好の地合いが継続し、日経平均は上値追い基調を維持しそうだ。前日まで4日続伸し合計約950円も水準を切り上げているが、空売り筋の買い戻しなどを誘発し、2万8000円台後半まで水準を切り上げる可能性がある。前日の米国株市場ではパウエルFRB議長の米下院での議会証言が前日同様にタカ派的な内容だったこともあり、景気敏感株を中心に上値が押さえられる形となった。朝方発表された2月のADP全米雇用リポートで非農業部門の雇用者数の伸びが市場コンセンサスを上回ったことも警戒材料となった。ただ、NYダウは引け際戻り足となり下げは小幅にとどまったほか、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数はプラス圏で取引を終えている。米国株市場が比較的落ち着いた値動きとなったことで、東京市場も不安心理が後退し物色意欲を後押ししそうだ。外国為替市場で1ドル=137円台の推移と円安水準を維持していることもポジティブ材料となる。一方、あすにメジャーSQ算出を控え、買い一巡後は先物を絡めて不安定な動きとなるケースも考えられる。

 8日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比58ドル06セント安の3万2798ドル40セントと続落。ナスダック総合株価指数は同45.672ポイント高の1万1576.005だった。

 日程面では、きょうは2月のマネーストック、22年10~12月期の国内総生産(GDP)改定値、2月のオフィス空室率、2月の工作機械受注額など。海外では2月の中国消費者物価指数(CPI)、2月の中国生産者物価指数(PPI)など。

出所:MINKABU PRESS

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