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【市況】前場に注目すべき3つのポイント~エヌビディアの上昇が支援材料に~

NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより

24日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。


■株式見通し:エヌビディアの上昇が支援材料に
■MORESCO、23/2下方修正 営業利益5.0億円←11.1億円
■前場の注目材料:住友商事、米産レアアース供給、現地社と代理店契約


■エヌビディアの上昇が支援材料に

24日の日本株市場は、買い先行で始まった後は、次第にこう着感が強まりそうである。23日の米国市場はNYダウが108ドル高だった。22日引け後に発表されたエヌビディアの予想を上回る決算が投資家心理の改善につながった。週次失業保険申請件数の減少や米10-12月期GDP価格指数の上方修正で、金利上昇に伴う売りに押される場面もあったが、金利が伸び悩んだためプラス圏を回復。シカゴ日経225先物清算値は大阪比100円高の27230円。円相場は1ドル134円60銭台で推移している。

シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い先行で始まろう。日経225先物は23日の祝日取引で一時26950円まで売られており、節目の27000円割れにより、いったんは調整一巡感が高まりそうだ。また、エヌビディアは14%を超える上昇を見せるなか、指数インパクトの大きい東エレク<8035>、アドバンテスト<6857>などに買いが波及する可能性があるため、日経平均を押し上げる格好になりそうだ。

ただし、米国ではPCEデフレーターの発表を控えていることもあり、積極的な売買は手控えられそうである。米国についても指標発表を前にした買戻しが中心とも見られるため、東京市場においてもリバランスの商いが中心になろう。そのため、日経平均はリバウンドを見せてくるものの、75日線のほか、その上に位置する25日線辺りが抵抗線として意識されやすいと考えられる。

なお、本日は次期日銀総裁候補の植田和男氏らに対する所信聴取と質疑が衆院で行われる。市場では緩和政策の修正への思惑が高まっているものの、当面は現在の金融政策を継続する考えを示すとみられるなか、短期的にはリバランスに伴う動きが意識されやすいだろう。


■MORESCO、23/2下方修正 営業利益5.0億円←11.1億円

MORESCO<5018>は2023年2月期業績予想の修正を発表。売上高は315億円から305億円、営業利益を11.1億円から5.0億円に下方修正した。半導体不足等に起因する自動車生産台数の伸び悩みやデータセンター投資縮小によるハードディスクドライブ需要減のほか、原材料価格やエネルギー価格の上昇が想定を上回って進行した。


■前場の注目材料

・NYダウは上昇(33153.91、+108.82)
・ナスダック総合指数は上昇(11590.40、+83.33)
・シカゴ日経先物は上昇(27230、大阪比+100)
・SOX指数は上昇(2988.81、+96.42)
・VIX指数は低下(21.14、-1.15)
・米原油先物は上昇(75.39、+1.44)
・米長期金利は低下
・米国景気は拡大
・日銀は金融緩和を継続
・コロナ後の人流再開


・住友商事<8053>米産レアアース供給、現地社と代理店契約
・伊藤忠<8001>バーチャルオフィス導入、組織横断案件を推進
・双日<2768>産学連携エンジ育成コース開始、専門学校と協業
・三菱自<7211>英カルーザと協業、電動車充電サービス
・井関農機<6310>海外拡販、最高更新狙う
・旭化成<3407>体温測定0.1秒以内、ウエアラブル向け温度センサー量産
・東洋紡<3101>中空糸型FO膜、欧州で浸透圧発電4月稼働、ノビアン社の製塩工場
・王子HD<3861>欧州の液体紙容器市場に参入、イタリアIPI買収
・東洋炭素<5310>新中計、SiC半導体向け黒鉛製品、設備投資515億円


☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・08:30 1月全国消費者物価指数(生鮮食品除く)(前年比予想:+4.3%)
・09:30 日銀総裁候補の植田氏への所信聴取と質疑(衆院議院運営委員会)

<海外>
・特になし
《ST》

 提供:フィスコ

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