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【市況】株価指数先物【引け後コメント】 米PMIを受けてナイトセッションは振れやすいが、日中はリバランス中心のトレードになりそうだ


大阪3月限
日経225先物 27450 -70 (-0.25%)
TOPIX先物 1995.5 -3.5 (-0.17%)

 日経225先物(3月限)は、前日比70円安の2万7450円で取引を終了。寄り付きは2万7440円と、シカゴ日経平均先物清算値(2万7470円:時間外)にサヤ寄せする格好から、やや売りが先行して始まった。その後、2万7510円まで下げ幅を縮める場面もあったが、5日移動平均線に上値を抑えられた。一方で、グローベックスの主要な米株先物がマイナス圏で推移するなか、前場中盤にかけてショートが入り一時2万7330円まで売られた。ただし、下値は25日線が支持線として機能しており、前場終盤にかけてはショートカバーによって2万7500円辺りまで戻した。後場は2万7470円~2万7500円処でこう着するなか、終盤にかけてやや持ち高調整の動きがみられ、結局は寄り付き水準で取引を終えた。

 日経225先物は、5日線と25日線辺りでの推移となった。上値の重さが意識されるなか、米先物の弱さを手掛かりにショートを仕掛けてくる動きとなったが、その後のカバーも早く、短期的なトレードが中心だった。21日の米国では2月の米製造業購買担当者景気指数(PMI)、2月の米サービス部門PMIのほか、ウォルマート<WMT>の決算が発表されるため、これらの結果を受けた米国市場の反応を手掛かりにナイトセッションでは値幅が出やすいだろう。

 日経225先物の5日線が2万7510円辺りに位置する一方で、切り上がりを見せている25日線は2万7360円辺りまで上昇してきた。オプション権利行使価格の2万7375円~2万7500円のレンジとなり、チャート上では煮詰まり感が意識されてきた。ブレイクを見せてくるようだと、オプション権利行使価格の2万7250円~2万7625円にレンジが拡大するほか、ブレイク方向に走りやすくなりそうだ。

 もっとも、22日の米国では米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨の公表が控えているほか、東京市場は23日が休場となるため、日中はナイトセッションの動きに対するリバランスに向かいそうである。

 なお、NT倍率は先物中心限月で13.75倍に低下した。一時13.71倍まで低下した後は、持ち高調整によりNTショートを巻き戻す動きとなったようだ。ただし、米株先物の流れを引き継ぐ格好になるようだと、ヘッジを考慮したNTショートのポジションが入りやすいだろう。

 手口面では、日経225先物は野村が670枚、auカブコムが500枚、UBSが220枚程度の売り越しに対して、ABNアムロが1600枚、BofAが320枚程度の買い越しだった。TOPIX先物はSMBC日興が1660枚、シティが1020枚、ドイツが370枚、BofAが340枚程度の売り越しに対して、ゴールドマンが1310枚、ソジェンが1130枚、ABNアムロが450枚、モルガンSが320枚程度の買い越しだった。

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