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【通貨】今日の為替市場ポイント:米長期金利の高止まりを意識してドル買い継続の可能性

米ドル/円 <日足> Slowストキャス 「株探」多機能チャートより

16日のドル・円は、東京市場では134円19銭から133円64銭まで下落。欧米市場では133円61銭まで下落した後、134円46銭まで上昇したが、133円90銭で取引終了。本日17日のドル・円は主に134円を挟んだ水準で推移か。米長期金利の上昇を意識してドルは底堅い動きを維持する可能性がある。

報道によると、米セントルイス地区連銀のブラード総裁は16日、連邦準備制度理事会(FRB)が利上げを継続すれば、経済成長が続いてもインフレ抑制につながるとの見方を示した。ブラード総裁は、「利上げによって経済成長は鈍化し、失業率は長期的に自然な水準に向かって上昇する可能性が高い」と指摘したが、ディスインフレのプロセスは始まっていると考えているようだ。

16日の米国債市場では10年債と30年債の利回りが主に上昇しており、市場参加者の間からは「インフレ抑制のためには一段の金利引き上げが必要」との声が聞かれている。米インフレ率のすみやかな低下は期待できないため、米国金利の先高観は後退せず、ドルは当面底堅い動きを維持することになりそうだ。

《CS》

 提供:フィスコ

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