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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):神戸鋼、ルネサス、東海カ

神戸鋼 <日足> 「株探」多機能チャートより
■GCジョイコ <6249>  2,534円  +500 円 (+24.6%) ストップ高   本日終値
 ゲームカード・ジョイコホールディングス<6249>がストップ高。9日の取引終了後、23年3月期の連結業績予想について、売上高を130億円から220億円(前期比92.2%増)へ、営業利益を7億円から40億円(同3.6倍)へ、純利益を5億円から36億円(同2.9倍)へ上方修正したことが好感された。第3四半期に市場に投入されたスマートパチスロ対応ユニットの売り上げが好調に推移したことが要因としている。なお、同時に発表した第3四半期累計(22年4~12月)決算は、売上高154億6100万円(前年同期比83.1%増)、営業利益30億3000万円(同3.5倍)、純利益24億8500万円(同6.7倍)だった。

■ダイコク電機 <6430>  2,575円  +500 円 (+24.1%) ストップ高   本日終値  東証プライム 上昇率トップ
 ダイコク電機<6430>は急反騰しストップ高。9日の取引終了後、23年3月期の連結業績予想について、売上高を290億円から300億円(前期比23.0%増)へ、営業利益を18億5000万円から30億円(同2.5倍)へ、純利益を13億円から21億円(同70.9%増)へ上方修正し、あわせて設立50周年を記念して、期末に記念配当10円を実施すると発表したことが好感された。上方修正は、11月に市場投入されたスマートパチスロの稼動が好調に推移したことにより、パチンコホールでスマート遊技機に対応するための設備投資が活発化し、同社のスマート遊技機に必要なカードユニット「VEGASIA」などの販売台数が計画を大幅に上回ったことが要因としている。なお、期末配当予想は60円が予定され、年間配当は70円(前期60円)となる。同時に発表された第3四半期累計(22年4~12月)決算は、売上高232億8600万円(前年同期比22.2%増)、営業利益39億4900万円(同2.6倍)、純利益28億3200万円(同2.2倍)だった。

■神戸製鋼所 <5406>  768円  +100 円 (+15.0%) ストップ高   本日終値  東証プライム 上昇率2位
 神戸製鋼所<5406>が急騰。100円高はストップ高となる768円をつけた。9日の取引終了後に23年3月期業績予想の修正を発表。純利益を620億円(前期比3.2%増)とし、従来予想の450億円から上方修正し一転増益となる見通しを示したことが好感された。販売価格改善の進展や主原料価格の下落による鉄鋼メタルスプレッドの改善のほか、建設機械におけるエンジン認証問題に関する補償金収入などが寄与する見通し。売上高については、2兆5300億円から2兆4900億円(同19.6%増)に見直した。また、これまで未定としていた期末配当は25円とした。年間配当は前期比同額の40円となる見込み。同時に発表した22年4~12月期決算は、売上高が1兆7846億円(前年同期比20.2%増)、純利益が475億1000万円(同12.2%減)だった。

■ルネサス <6723>  1,608円  +206 円 (+14.7%)  本日終値  東証プライム 上昇率3位
 ルネサスエレクトロニクス<6723>が急騰。9日の取引終了後に発表した22年12月期の連結決算は、売上収益が前の期比51.0%増の1兆5008億5300万円、最終利益が同2.1倍の2566億3200万円と大幅に増加した。これを評価した買いが集まったようだ。自動車向け事業が大きく伸長したほか、産業・インフラ・IoT向け事業も堅調に推移した。23年1~3月期(非GAAPベース)は、売上収益で3475億~3625億円(前年同期3466億9600万円)、営業利益率で32.5%(同39.1%)を見込む。更に同社は発行済み株式数の2.07%に相当する約4045万株、取得額として約500億円を上限として自社株TOBを実施する。買い付け価格は1236円で、前日の終値(1402円)を下回る水準となる。ルネサスはINCJ(旧産業革新機構)との間で、今回の自社株TOBに伴ってINCJが保有する4000万株を応募する契約を結んだとしている。

■ジャムコ <7408>  1,700円  +206 円 (+13.8%)  本日終値  東証プライム 上昇率6位
 ジャムコ<7408>が大幅続伸。9日の取引終了後に発表した23年3月期第3四半期累計(22年4~12月)の連結決算は、売上高が前年同期比18.7%増の318億7300万円、最終損益が12億3100万円の黒字(前年同期は8億5200万円の赤字)だった。最終黒字を確保したことを評価した買いが集まったようだ。航空機の内装品を手掛ける事業では、運航機数の増加に伴ってスペアパーツの販売が増加した。ビジネスクラス・シートの出荷の開始も寄与した。

■東海カーボン <5301>  1,199円  +117 円 (+10.8%)  本日終値  東証プライム 上昇率8位
 東海カーボン<5301>は続急伸、75日移動平均線を足場に大きく切り返す展開をみせた。9日取引終了後に発表した22年12月期の決算は、カーボンブラック事業や黒鉛電極事業の好調などを背景に営業利益段階で前の期比65%増の405億8800万円と急拡大、続く23年12月期も前期比11%増の450億円と2ケタ成長を予想しており、これを評価する買いを呼び込んでいる。また、好業績を背景に今期年間配当を前実績から6円増配となる36円とすることを発表、これを好感する形で投資資金が流入した。

■太平電業 <1968>  3,615円  +220 円 (+6.5%)  本日終値
 太平電業<1968>が5連騰。9日の取引終了後、23年3月期の連結業績予想について、営業利益を90億円から118億円(前期比12.8%増)へ、純利益を75億円から89億円(同5.9%増)へ上方修正し、あわせて期末一括配当予想を100円から110円へ引き上げたことが好感された。計画していた工事が受注にいたらかなったことから売上高は1260億円から1250億円(同1.5%減)へ下方修正したものの、継続して施工体制構築やコストダウン推進による原価低減を図ったことで、主に火力他補修工事や海外工事の利益率が向上したことが利益を押し上げるという。同時に発表した第3四半期累計(22年4~12月)決算は、売上高910億1500万円(前年同期比1.5%増)、営業利益112億3000万円(同59.8%増)、純利益83億6400万円(同34.9%増)だった。

■日本板硝子 <5202>  697円  +38 円 (+5.8%)  本日終値
 日本板硝子<5202>が新値追い。同社は9日取引終了後、23年3月期通期の連結業績予想修正を発表。営業利益の見通しを従来の180億円から280億円(前期比40.1%増)に引き上げたことが好感されたようだ。売上高予想も7400億円から7500億円(同24.9%増)に上方修正。建築用ガラス事業と自動車用ガラス事業を中心に販売価格が上昇したことや、第3四半期の販売量が伸び投入コスト増加の影響を軽減できたことが主な要因だとしている。

■ライト工業 <1926>  1,965円  +102 円 (+5.5%)  本日終値
 9日に決算を発表。「4-12月期(3Q累計)経常は2%減益で着地」が好感された。
 ライト工業 <1926> [東証P] が2月9日大引け後(16:00)に決算を発表。23年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比1.9%減の96.6億円となり、通期計画の135億円に対する進捗率は71.6%にとどまったものの、5年平均の68.3%を上回った。
  ⇒⇒ライト工業の詳しい業績推移表を見る
 同時に発表した「1.82%を上限に自社株買いを実施」も買い材料。
 発行済み株式数(自社株を除く)の1.82%にあたる90万株(金額で15億円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は2月10日から5月31日まで。また、2月28日付で155万6000株の自社株を消却する。

■奥村組 <1833>  3,150円  +162 円 (+5.4%)  本日終値
 奥村組<1833>が急動意、異色の上げ足をみせた。朝方大口の買い注文にカイ気配で始まり、寄り付いた後もジリジリと株価水準を切り上げる人気となった。トンネル施工で実績の高いゼネコンで免震技術などにも定評がある。建設コスト上昇を合理化努力で相殺し採算性を高めることに成功しており、足もとの利益は会社側想定を上回って推移している。9日取引終了後に23年3月期業績予想の修正を発表、営業利益は従来予想の92億円から103億円(前期比19%減)に増額修正した。これに合わせて今期配当計画も大きく上方修正し、従来計画の186円に14円上乗せした200円とすることを発表した。配当利回りは時価換算で6.4%弱と高水準で、インカムゲイン狙いの買いを誘導している。

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