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【材料】東京製綱の上値追い鮮烈、業績と配当増額を評価し0.6倍台の低PBRにも着目

東京綱 <日足> 「株探」多機能チャートより
 東京製綱<5981>の上値追い鮮烈、一時7.7%高の1182円に買われ昨年来高値を更新した。ワイヤーロープのトップメーカーで、炭素繊維と熱硬化性樹脂を複合化し、より合わせて成形した炭素繊維ケーブル(CFCC)の需要獲得が進んでいる。CFCCは世界10カ国で特許を取得しており、米国を中心とした橋梁向けで実績が高い。

 足もとの業績もCFCCの販売拡大や製品価格の引き上げ効果などを反映し、会社側の想定を上回って好調な推移をみせている。9日取引終了後に23年3月期業績予想の修正を発表しており、最終利益は従来予想の21億円から22億円(前期比69%増)に増額した。更に年間配当も従来計画の30円から35円に見直しており、これを好感する投資マネーが流れ込んだ。PBRは0.6倍台と依然として極めて割安圏に位置していることで、一段の水準訂正余地が意識されている。

出所:MINKABU PRESS

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