市場ニュース

戻る
 

【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:日ケミコン、デサント、ヤマトHD

日ケミコン <日足> 「株探」多機能チャートより
■日本ケミコン <6997>  1,968円  +296 円 (+17.7%)  11:30現在  東証プライム 上昇率2位
 日本ケミコン<6997>が急反発している。同社は6日取引終了後、23年3月期通期の連結業績予想修正を発表。営業利益の見通しを従来の93億円から115億円(前期比30.7%増)に引き上げたことが好感されているようだ。売上高予想も1550億円から1600億円(同14.0%増)に上方修正。高付加価値品の拡販や販売価格の是正、構造改革の諸施策実行による生産性の向上により収益性の改善を図っていることが主な要因だとしている。

■デサント <8114>  3,925円  +305 円 (+8.4%)  11:30現在  東証プライム 上昇率3位
 デサント<8114>が急騰、一時400円を超える上昇で一気に4000円大台に乗せる場面があった。同社株が4000円台を回復したのは昨年1月中旬以来で約1年ぶりとなる。在庫適正化を背景とした値引き販売の減少に伴い収益の回復歩調が鮮明となっている。6日取引終了後に23年3月期第3四半期(22年4~12月)の決算を発表、経常利益は前年同期比79%増の104億4500万円と大幅な伸びを達成した。好業績を背景に株主還元も強化し、今期の年間配当は従来計画に12円増額し40円とすることを発表しており、これも株高を後押ししている。なお、通期経常利益見通しは前期比63%増の123億円を予想しており、これは16年3月期に達成した110億5300万円を上回り7期ぶり過去最高利益更新となる見通し。

■ヤマトホールディングス <9064>  2,431円  +174 円 (+7.7%)  11:30現在  東証プライム 上昇率5位
 ヤマトホールディングス<9064>が3連騰している。6日の取引終了後に子会社ヤマト運輸が、宅急便などの運賃を4月3日から平均で約10%値上げすると発表したことが好感されている。資源・エネルギー価格や原材料価格の上昇に伴うインフレ傾向に加え、労働力減少による賃金や時給単価の上昇などのコスト増を吸収することが難しくなったと判断したためで、宅急便、宅急便コンパクト、EAZY、国際宅急便などを値上げするとしている。同時に23年3月期の連結業績予想について、売上高を1兆8350億円から1兆8090億円(前期比0.9%増)へ、営業利益を750億円から610億円(同21.0%減)へ下方修正した。足もとの厳しい事業環境や弱含む需要動向などを考慮したほか、時給単価や燃料単価、電気代などの上昇が利益を圧迫する。また、EC物流ネットワークと既存ネットワークにおける輸配送オペレーションの適正化を進めるための費用が増加していることも響く。なお、繰延税金資産や法人税等調整額の計上を見込んでいることから、純利益は450億円(同19.6%減)の従来見通しを据え置いている。同時に発表した第3四半期累計(22年4~12月)決算は、売上高1兆3959億円(前年同期比1.7%増)、営業利益664億円(同16.1%減)、純利益390億8700万円(同18.2%減)だった。国内消費の低迷などを背景に保守的に見ていた需要の想定を下回ったものの、法人顧客に対する価値提供の取り組みが進展したことが寄与し増収を確保したが、人件費や燃料費などの上昇が重荷となった。

■東計電算 <4746>  5,750円  +370 円 (+6.9%)  11:30現在
 6日に決算を発表。「今期経常は7%増で3期連続最高益、前期配当を30円増額・今期も190円継続へ」が好感された。
 東計電算 <4746> [東証S] が2月6日大引け後(15:00)に決算を発表。22年12月期の連結経常利益は前の期比22.6%増の51.5億円になり、23年12月期も前期比7.1%増の55.2億円に伸びを見込み、3期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。7期連続増収、3期連続増益になる。同時に、前期の年間配当を160円→190円(前の期は160円)に増額し、今期も190円を継続する方針とした。
  ⇒⇒東計電算の詳しい業績推移表を見る

■コーセー <4922>  15,220円  +870 円 (+6.1%)  11:30現在
 コーセー<4922>が続急伸している。6日の取引終了後、集計中の22年12月期連結業績について、売上高が2830億円から2891億円へ、営業利益が165億円から221億円へ、純利益が165億円から187億円へ上振れて着地したようだと発表したことが好感されている。前の期に決算期を変更したのに伴い前の期との比較はないものの、日本の百貨店と化粧品専門店が引き続き好調に推移したことにより市場全体が回復基調にあることや、タルトのホリデー商戦が好調に推移したことが売上高・利益を押し上げた。また、全社的なコストコントロールを推進したことも寄与した。

■三菱食品 <7451>  3,275円  +155 円 (+5.0%)  11:30現在
 三菱食品<7451>は高い。6日の取引終了後、23年3月期通期の営業利益予想を199億円から230億円(前期比20.8%増)へ引き上げると発表。あわせて年間配当を90円から110円(前期80円)に増額することを明らかにし、これらを好感した買いが入っている。採算管理強化による利益率の改善や業務用取引の復調、企業買収が寄与する見込み。家庭内食品需要の落ち込みによる影響があるため、売上高見通しは従来予想の1兆9900億円(同1.8%増)を据え置いた。同時に発表した22年4~12月期決算は、売上高が1兆5256億円(前年同期比0.3%減)、営業利益が192億5000万円(同30.4%増)だった。

■日立造船 <7004>  882円  +40 円 (+4.8%)  11:30現在
 日立造船<7004>は大幅高で3日続伸。6日の取引終了後、23年3月期第3四半期累計(22年4~12月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を見直し、最終利益の見通しを100億円から120億円(前期比51.9%増)に上方修正した。これが好感されたようだ。特別利益に固定資産の売却益を計上したことに加え、連結子会社のオーナミの発行済み株式の66.6%について、センコーグループホールディングス<9069>に譲渡することに伴う関係会社株式売却益の計上も利益の押し上げ要因となる。売上高と営業利益、経常利益の見通しは据え置いた。

■東芝テック <6588>  3,740円  +140 円 (+3.9%)  11:30現在
 東芝テック<6588>が大幅続伸している。6日の取引終了後、23年3月期の連結業績予想について、経常利益を100億円から115億円(前期比12.8%増)へ上方修正したことが好感されている。リテールソリューション事業で海外顧客の投資抑制傾向や為替影響などがあり、売上高は5200億円から5100億円(同14.5%増)へ下方修正したが、ワークプレースソリューション事業で国際貨物輸送の改善が見込まれることに加えて、為替差損の改善が見込まれることから経常利益は上方修正した。なお、同時に発表した第3四半期累計(22年4~12月)連結決算は、売上高3744億7000万円(前年同期比14.0%増)、経常利益99億3700万円(同23.0%増)だった。

■大阪ガス <9532>  2,153円  +78 円 (+3.8%)  11:30現在
 大阪ガス<9532>は大幅続伸した。6日の取引終了後、23年3月期第3四半期累計(22年4~12月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を見直した。最終利益の見通しを360億円(前期比72.4%減)に見直した。これまでの予想の290億円から上振れする見通しとなったことを好感した買いが集まったようだ。売上高の見通しは2兆2500億円から2兆2750億円(同43.0%増)に小幅に上方修正した。原料費調整制度をもとにしたガス販売単価の上昇が売上高を押し上げる。政策保有株式の売却による特別利益の計上もあって、最終利益予想を増額した。フリーポートLNGプロジェクトでの火災に関する費用と損失の拡大を見込むものの、長期契約LNGの競争力向上や、タイムラグによる減益の縮小などが補って、営業利益と経常利益の見通しは据え置いた。

■三菱UFJ <8306>  939.9円  +30.9 円 (+3.4%)  11:30現在
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>や三井住友フィナンシャルグループ<8316>、みずほフィナンシャルグループ<8411>といった大手銀行株が高い。三菱UFJは6日ぶりに反発している。ニューヨーク債券市場で6日、10年債利回りは前週末に比べ0.12%高い3.64%で取引を終えた。前週末3日に発表された米1月雇用統計や同ISM非製造業指数が堅調だったことから、米利上げ停止に対する期待が後退し、米長期金利が上昇した。この金利上昇に伴う利ザヤ拡大期待から三菱UFJなどが堅調な値動きとなっている。

■ニチアス <5393>  2,496円  +68 円 (+2.8%)  11:30現在
 ニチアス<5393>が続伸している。6日の取引終了後、23年3月期の連結業績予想について、売上高を2350億円から2375億円(前期比9.8%増)へ、営業利益を270億円から295億円(同12.3%増)へ上方修正したことが好感されている。第3四半期累計(22年4~12月)業績で、半導体製造装置向け製品の需要が高水準で推移した高機能製品部門を中心に全社の業績が堅調に推移し、想定を上回ったことが要因としている。なお、純利益は為替差益の減少が見込まれるため、222億円(同0.7%増)の従来見通しを据え置いている。同時に発表した第3四半期累計決算は、売上高1763億1500万円(前年同期比10.3%増)、営業利益217億500万円(同8.1%増)、純利益173億9700万円(同8.9%増)だった。

■資生堂 <4911>  6,647円  +160 円 (+2.5%)  11:30現在
 資生堂<4911>が続伸している。6日の取引終了後、集計中の22年12月期連結業績について、純利益が255億円から340億円(前の期比27.5%減)へ上振れて着地したようだと発表したことが好感されている。中国及び日本で想定を下回ったことから、売上高は1兆700億円から1兆670億円(同5.6%増)へやや下振れたものの、各地域での積極的なマーケティング活動や緩急のある費用コントロール、構造改革効果や為替影響などが寄与し、利益は上振れて着地したという。

■ヤマシンフィルタ <6240>  467円  -100 円 (-17.6%) ストップ安   11:30現在  東証プライム 下落率2位
 ヤマシンフィルタ<6240>がストップ安。6日の取引終了後、23年3月期第3四半期累計(22年4~12月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を見直し、売上高を192億3000万円から前期比0.9%減の186億5000万円、最終利益を8億5500万円から同15倍の7億1200万円に見通しを引き下げた。建機用フィルター事業では、中国における主要得意先の生産計画が一部見直されたことを背景に、1~3月期に売上高の減少が見込まれるほか、10~12月期の急激な円高に伴う為替差損の発生なども響く。今期の想定為替レートはこれまでの1ドル=145円から1ドル=130円に見直した。4~12月期の売上高は前年同期比0.5%減の141億1800万円、最終損益は5億4600万円の黒字(前年同期は8800万円の赤字)となった。

■シグマクシス <6088>  1,133円  -200 円 (-15.0%)  11:30現在  東証プライム 下落率3位
 6日に決算を発表。「10-12月期(3Q)経常は24%減益」が嫌気された。
 シグマクシス・ホールディングス <6088> [東証P] が2月6日大引け後(16:00)に決算を発表。23年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比9.3%増の22.7億円に伸びたが、通期計画の31.8億円に対する進捗率は71.5%にとどまり、5年平均の74.0%も下回った。
  ⇒⇒シグマクシスの詳しい業績推移表を見る

■ビープラッツ <4381>  1,465円  +300 円 (+25.8%) ストップ高   11:30現在
 ビープラッツ<4381>はストップ高。同社は継続課金を行うサブスクリプションのプラットフォームを提供するが、月額固定収入の顧客基盤が安定的に拡大する中で、足もとの業績も急改善傾向にある。そうしたなか、6日取引終了後にソフトバンク<9434>の子会社でIT関連製品の製造販売を手掛けるSB C&Sと合弁会社の組成を前提に業務提携に関する契約締結を発表した。今後の業容拡大に向けた期待が高まるなか、これを材料視する買いを呼び込んでいる。

■免疫生物研究所 <4570>  407円  +80 円 (+24.5%) ストップ高   11:30現在
 免疫生物研究所<4570>に物色人気集中。研究用試薬の開発販売を行うバイオベンチャーで抗体作製技術に強みを有する。6日取引終了後、23年3月期第3四半期(22年4~12月)決算を発表したが、営業損益が1800万円の黒字と赤字脱却を果たした。23年3月期はわずかながら10期ぶりの営業黒字転換を見込んでいたが、第3四半期時点で通期計画を超過した。これを手掛かりに上値を見込んだ投資資金が流入している。株価は上値抵抗ラインとなっていた13週移動平均線を一気に上抜きトレンド転換を示唆している。

■岩崎電気 <6924>  2,896円  +500 円 (+20.9%) ストップ高買い気配   11:30現在
 岩崎電気<6924>はカイ気配。6日の取引終了後、MBOの一環として米投資ファンドであるカーライル系のコスモホールディングス(東京都千代田区)が、同社株の非公開化を目指してTOBを実施すると発表しており、TOB価格4460円にサヤ寄せする格好となっている。株式を非公開化しカーライルの経営資源を活用することで、短期業績にとらわれることなく各事業における先行投資を実施し、企業価値向上を実現することが狙い。買付予定数は735万1391株(下限490万900株、上限設定なし)で、買付期間は2月7日から3月22日まで。TOB成立後、岩崎電は所定の手続きを経て上場廃止となる予定で、この発表を受けて東京証券取引所は同社株式を2月6日付で監理銘柄(確認中)に指定している。

●ストップ高銘柄
 サンオータス <7623>  878円  +150 円 (+20.6%) ストップ高   11:30現在
 シーズメン <3083>  903円  +150 円 (+19.9%) ストップ高買い気配   11:30現在
 など、7銘柄

●ストップ安銘柄
 ヤマシンフィルタ <6240>  467円  -100 円 (-17.6%) ストップ安   11:30現在
 以上、1銘柄

株探ニュース

株探からのお知らせ

    日経平均