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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):IRジャパン、三菱商、日セラ

IRジャパン <日足> 「株探」多機能チャートより
■IRジャパン <6035>  2,027円  +194 円 (+10.6%)  本日終値  東証プライム 上昇率トップ
 アイ・アールジャパンホールディングス<6035>が大幅高で底値圏から急浮上してきた。前週末3日の取引終了後に22年4~12月期決算を発表し、営業利益は前年同期比64.3%減の8億7900万円と大幅減益で着地した。ただ、通期計画の5億3000万円を大きく上回っており、これを受けて業績への過度な警戒感が後退し買い戻す動きが出たようだ。売上高は同24.4%減の46億2100万円だった。同社元役員が証券取引等監視委員会から調査を受けた問題に絡み、事業を積極的に行えず大型プロジェクトの受託が大幅に減少したことが要因。同問題を巡る一連の費用の発生などで販管費が増加したことも響いた。なお、通期見通しは据え置いている。

■三菱商事 <8058>  4,635円  +337 円 (+7.8%)  本日終値  東証プライム 上昇率6位
 三菱商事<8058>が急伸。前週末3日の取引終了後、23年3月期第3四半期累計(22年4~12月)の連結決算の発表にあわせ、通期の純利益予想を1兆300億円から1兆1500億円(前期比22.7%増)に上方修正した。また、取得総数3300万株(自己株式を除く発行済み株式総数の2.3%)、取得総額1000億円を上限とする自社株買いの実施と配当予想の増額修正も公表しており、好感されたようだ。天然ガス事業や自動車・モビリティ事業、金属資源事業での持ち分利益が増加し、業績予想に織り込んだ。自社株の取得期間は2月16日から4月30日までの予定で、東証における市場買付けによって実施する。更に、これまで78円としていた期末配当予想を25円増額。前期末比24円増配の103円(年間配当予想は30円増配の180円)に見直した。4~12月期の純利益は前年同期比48.2%増の9557億5900万円となった。

■日本セラミック <6929>  2,650円  +175 円 (+7.1%)  本日終値  東証プライム 上昇率8位
 日本セラミック<6929>は大幅高で7連騰。前週末3日の取引終了後、22年12月期の連結決算発表にあわせ、23年12月期の業績予想を開示した。売上高は前期比6.6%増の248億円、営業利益は同14.9%増の48億円を見込む。売上高と営業利益、経常利益は過去最高を更新する見通しとなっており、好感されたようだ。自動運転や電気自動車(EV)領域、省エネ関連分野などに対し、センサー製品の拡販に努め、安定的な利益を確保する。業績見通しの前提となる為替レートは1ドル=130円とした。22年12月期の売上高は前の期比8.9%増の232億5800万円、営業利益は同23.6%増の41億7800万円だった。

■三共生興 <8018>  520円  +31 円 (+6.3%)  本日終値
 3日に決算を発表。「今期経常を12%上方修正、配当も7円増額」が好感された。
 三共生興 <8018> [東証S] が2月3日大引け後(15:30)に決算を発表。23年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比27.1%増の25億円に伸びた。業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の18円→25円(前期は24円)に大幅増額修正した。
  ⇒⇒三共生興の詳しい業績推移表を見る

■イリソ電子工業 <6908>  4,465円  +255 円 (+6.1%)  本日終値  東証プライム 上昇率9位
 イリソ電子工業<6908>が急反発。前週末3日の取引終了後に発表した第3四半期累計(22年4~12月)連結決算で、売上高395億1900万円(前年同期比21.9%増)、営業利益52億4200万円(同54.8%増)、純利益43億5000万円(同47.3%増)と大幅増益となったことが好感された。主力の車載市場向けで、第1四半期における中国でのロックダウンによる影響や半導体などの供給不足の影響を受けたものの、特にパワートレイン分野で、電動車の台数増加や独自のパワートレイン機器向け耐振ソリューションサービスによる受注拡大があり、増収の牽引役となった。また、コンシューマー市場でゲーム機向けが増加したことも寄与した。なお、23年3月期通期業績予想は、売上高540億円(前期比23.1%増)、営業利益67億5000万円(同49.3%増)、純利益55億円(同40.5%増)の従来見通しを据え置いている。

■セーレン <3569>  2,446円  +139 円 (+6.0%)  本日終値  東証プライム 上昇率10位
 セーレン<3569>が大幅反発。きょう付の日本経済新聞朝刊で「2022年4~12月期の連結純利益が、前年同期比4割増の93億円前後になったことが分かった」と報じられており、4~12月期として最高益を更新するとの観測が好材料視された。記事によると、世界的な脱炭素化の流れを受けて、電気自動車(EV)向けの合成皮革シート材などが好調だったという。また、23年3月期通期業績予想の上方修正も検討するとあることから、期待感も強まったようだ。なお、決算発表は8日を予定している。

■日清食HD <2897>  10,680円  +580 円 (+5.7%)  本日終値
 日清食品ホールディングス<2897>が後場に上げ幅を拡大した。この日、23年3月期第3四半期累計(22年4~12月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想と配当予想を上方修正しており、これを好感した買いが集まったようだ。同社は売上収益の見通しを5950億円から6600億円(前期比15.8%増)に引き上げたほか、これまで310億~330億円としていた最終利益の見通しは380億円(同7.3%増)に見直した。米州地域を中心に海外事業が好調に推移していることなどを業績予想に反映した。更に、65円としていた期末配当予想については10円増額し、前期末比15円増配の75円(年間配当予想は前期比10円増配の140円)に修正した。4~12月期の売上収益は前年同期比18.0%増の5014億6700万円、最終利益は同13.6%増の349億2300万円だった。

■住友ベークライト <4203>  4,350円  +235 円 (+5.7%)  本日終値
 住友ベークライト<4203>は大幅高。午前11時30分ごろ、23年3月期の連結業績予想について、売上高を2900億円から2860億円(前期比8.7%増)へ、純利益を210億円から200億円(同9.3%増)へ下方修正したが、あく抜け感から買われたようだ。リモートワーク関連や巣ごもり需要が一巡したことに加え、ウクライナ情勢の長期化、中国における新型コロナウイルス感染状況の悪化などにより、スマートフォンや民生関連の在庫の適正水準回復にはまだ時間を要すると判断したことが要因としている。なお、第3四半期累計(22年4~12月)連結決算は、売上高2166億4900万円(前年同期比10.6%増)、純利益161億5500万円(同0.1%増)だった。

■ロイヤルHD <8179>  2,507円  +130 円 (+5.5%)  本日終値
 ロイヤルホールディングス<8179>が大幅高で3日ぶりに反発。前週末3日の取引終了後、集計中の22年12月期連結業績について、売上高が1020億円から1040億円(前の期比23.8%増)へ、営業利益が17億円から21億9000万円(前の期73億6600万円の赤字)へ、純利益が4億円から27億5000万円(同28億7300万円の赤字)へ上振れて着地したようだと発表しており、好材料視された。全国旅行支援や海外からの入国制限緩和などが下支えとなったことに加えて、3年ぶりに行動制限のない環境下で迎えた年末期間に帰省や観光による都道府県をまたぐ移動が活発となったことから、回復が遅れていたホテル事業や空港ターミナル店舗も好調な売上高となったことが要因。また、各事業セグメントで高付加価値商品の提供や販売価格の改定を行ったことも寄与した。

■カルビー <2229>  2,965円  +145 円 (+5.1%)  本日終値
 カルビー<2229>が後場動意づき、前週末に比べて5%超上昇した。同社はきょう、6月1日納入分から一部商品の価格改定と内容量の変更を順次実施すると発表。これによる採算改善などが期待されたようだ。あわせて公表した23年3月期第3四半期累計(22年4~12月)の連結決算は、売上高が前年同期比12.4%増の2084億9900万円、営業利益が同13.5%減の180億6300万円で着地。国内事業はスナック菓子が好調だったが、原材料価格や動力費の高騰が利益面に影響した。なお、通期業績予想については売上高2740億円(前期比11.6%増)、営業利益220億円(同12.5%減)とする従来見通しを据え置いている。

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